海まで10秒。日常を忘れて心を解き放つ民宿&カフェ/結乃屋MITSUBACHI(愛媛県今治市)

かつて海賊がいた島、しまなみ海道・大島

大島は、しまなみ海道を愛媛県今治市側から渡って最初に降りる島です。かの村上海賊の本拠地があった島としても知られ、『海賊』という言葉からつい荒々しいイメージも連想しますが、おだやかで、自然豊かなとても美しい島です。
その大島でぜひおすすめしたい、心底癒やされるステキな民宿&カフェ『結乃屋MITSUBACHI』をご紹介します。

オーナー夫妻が大島で叶えた夢

オーナーの田中さんご夫妻が大島に移住したのは2011年。それまでは今と全く異なる仕事に就き、それぞれに忙しい日々を送りながら「いつか海が見えるところでお店でもできたら」と憧れを抱いていました。その夢を叶えるための移住でした。

若い二人が海を見下ろす小高い丘の上で最初に始めた『食堂みつばち』は、いつしか多くのファンを集める人気店に。「宿もできたらいいな」と思うようになった頃、その場所を離れなくてはならなくなり、新しい場所を探す中で、縁あって出会ったのが今の建物です。

そして2019年、民宿&カフェ『結乃屋MITSUBACHI』として移転オープン。
最初の食堂が閉店すると聞いた時、移転と分かり胸をなでおろしたファンも多いことでしょう。かくいう私もその一人。お宿も始めたというニュースに胸が踊りました。

建物は島で長年親しまれていた民宿。数年前に閉業していましたが、島の人たちは会食などでも利用したおなじみの場所だったそう。今もカフェを訪れた人から「法事で来たことがある」などと懐かしむ声もあるそうです。たくさんの人にとって、嬉しい再開となりました。

圧倒的開放感のロケーション

注目ポイントは山ほどあるのですが、まずはロケーションから。
『海のそば』とよく言いますが、ここは本当に目の前、徒歩10秒で海です。宿泊の客室も、カフェも、すべて大パノラマのオーシャンビュー。まっすぐ伸びる砂浜と水平線がパーっと広がり、それはもう圧倒的な開放感です。

和室でゆったりのびのび宿泊

館内は温もりと和らぎを感じる和風の木造り。玄関ロビーの吹き抜けの天井にぽこぽことぶら下がる丸い照明もチャーミングです。

お宿は1日3組だけなので、ゆったりと過ごせます。

3室の客室は、二間続き全16畳の部屋が2室と、12畳の角部屋が1室。どの部屋も、どの窓からも、広い海の景色が望めます。
すべて和室で畳の感触が心地よく、手足をぐーっと伸ばして寝転びたくなります。波の音に耳を傾けていると、体も心もどんどん力が抜けて、ついうとうと……。

二階客室フロアの共同スペースには、浴衣や飲み物(有料)が置いてあるほか、お子さま用に自由に借りられるおもちゃや絵本もあります。ちょっとした心遣いが嬉しいですね。

お風呂だってオーシャンビュー

お風呂は1階と2階に一つずつあって、「男湯」「女湯」と一応書かれてはいますが、宿泊グループごとに時間帯を決めて、貸し切りで入れるようになっています。
2階浴室の大きな窓から見える海。この気持ちよさ。爽快感。たまりません。

海からのぼる朝日を眺めて朝風呂、なんていうのも最高の気分ですよ。

エンジェルロードを渡れるかも!?

宿から海を見ると、左手にひょうたん型の小さな島が浮かんでいるのが見えます。この島のことで、ご主人がこんなお話を教えてくれました。
「1年に一度くらい、満月の夜かな。潮がパーっと引いて、あの小島までエンジェルロードのように道がつながることがあるんですよ」
なんてステキなお話、もし遭遇したら絶対渡りたい!

珍しい船の信号も

山側の景色も見逃せません。この電光掲示板、なんだかわかりますか?
「『潮流信号』といって、来島海峡を航行する船に、潮の流れる方向や速さなどを知らせているんです」とご主人。

なるほど、船のための信号機ですね。数字や矢印、英字などが次々と表示されます。
狭く流れも速い来島海峡は、国内きっての海の難所。多くの船が行き交い、しかも潮の状態によって航路を変える特殊な航海ルールがある来島海峡で、潮流信号の存在は重要です。海峡周辺で同様の潮流信号が4カ所あるそうですが、こんなに間近で見られる機会はきっと少ないので、ぜひご注目を。

食事は体に優しい、心に優しい

食事は地元の食材をたくさん取り入れたお料理です。

夕食には来島の急流育ちの海の幸や地元産の野菜など、季節によってさまざまに工夫を凝らした、舌も体も喜ぶ料理が並びます。地酒をいただくこともできますよ。アレルギーやお子様メニューのことなどにも細やかに応じてくださいますのでご相談を。

朝食は昔ながらの日本食の知恵「まごわやさしい」と言われる7種の食材がバランスよく揃った『MITSUBSCHI朝御膳』。体の内側から健康パワーが湧き上がりそう。

食事の場所は1階のカフェスペース。一面の窓が真東の海に面しているので、朝食の頃には朝日が水面を輝かせる朝日を見ることができます。
満月の夜は夕食時間に、海から登る月が水面に光の道を作ることもあるそうですよ。

絶景と絶品のカフェも楽しもう

カフェもご案内しておきましょう。ランチやお茶を楽しみに訪れる人が後を絶たない人気のカフェです。

40畳の広い和室をゆったりと使い、一面のガラスの向こうに輝く海。パラソルがある屋外席ではペットも一緒に過ごすことができます。ガラスにメニューや魚のイラストが描かれていて、海や空を背景に魚が泳いでいるように見えるのもチャーミング。
ランチは2021年3月から密や待ち時間を避けられるように予約制になりました。

人気の『みつばちランチ』は、たくさんの食材が色とりどりにたっぷり並んで、なんだか贅沢気分。

特大海老フライがどーんと乗った、その名も『ジャンボ!海老&焼きチーズカレー』は、見た目のインパクトだけでなく味もスパイス香る本格派で侮れない!

ケーキとアイスをそれぞれ2種類から好きな組み合わせで選ぶことができる『ケーキプレート』など、スイーツやドリンクも色々ありますので、ステキなカフェタイムを過ごしてくださいね。

海のそばで、過ごし方はお気に召すまま

地元からも遠方からも、そしてリピーターが多いのも特徴の『結乃屋MITSUBACHI』。
迎えてくれるスタッフの皆さんも、建物も、風景も、食事も、ふっと肩の力が抜けるような心地よさで迎えてくれます。こんなに気持ちの良い場所でのんびり過ごせば、きっと体の隅々までリフレッシュできます。
一度行くと、必ずまた来ようという気持ちにさせてくれる、そんな幸せな場所です。


結乃屋 MITSUBACHI (ゆいのや みつばち)
住所/愛媛県今治市吉海町南浦825
電話/0897-72-8345
定休日/月曜日(祝日の場合は営業、翌日休)、第1・3火曜日
カフェ/10:00〜15:00
民宿/IN 16:00〜19:00、OUT 10:00
駐車場/あり

予約/カフェのランチは電話予約制、宿泊はオンラインまたは電話予約(いずれも詳細はHP『予約』参照)
https://r.goope.jp/mitsubachi

アクセス/西瀬戸自動車道(しまなみ海道)大島南ICから車で約5分・大島北ICから車で約10分

瀬戸内Finderフォトライター 矢野智子

 
※感染症対策に配慮した上で撮影を実施しています。

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矢野 智子

矢野 智子

1970年、愛媛県今治市生まれ。松山市在住。 大学時代を京都で過ごした後愛媛に戻り、システムエンジニアとして年の半分以上は県外出張という旅人のような生活を20年近く続けました。 退職後、愛媛を紹介する本を友人と作ったことをきっかけに、自分の「夢」と愛媛の魅力を再発見。地元出版社で編集のイロハを学び、現在は自らを「ことばのデザイナー」と称しフリーで活動中。書く、作る、伝えることに力をそそいでいます。

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