ローカルな食材だけで、ちょっと贅沢な日のおうちごはんが準備できる、兵庫のおいしい食卓をご紹介します。
兵庫県東部の篠山盆地で育った「丹波黒」という黒大豆。お正月料理には欠かせないあの黒豆です。
おせち用に購入するのは乾燥して丸いものですが、これはさやの中で熟成する前に収穫された枝豆。旬の時期がとても短く貴重なため、かつては地元の人だけが味わえる逸品でした。いまでは10月になると大勢の人が黒豆枝豆を求めて篠山を訪れます。塩ゆですると中の豆は黒みがかった緑色で、一粒一粒がとても大きく甘いのが特徴です。
古くから丹波黒を栽培する兵庫県は、丹波黒生産日本一を誇ります。ほかにも、兵庫県は酒米の出荷量が新潟県を引き離して日本一。北は日本海、南は瀬戸内海に面し、中央を中国山地が横断する兵庫県は地域によって気象条件が大きく異なり、それぞれが条件を生かした農業を展開しています。瀬戸内7県でもっとも農業が盛んなところです。
そんな兵庫の恵みを、ストウブでじっくり焼いていきます。
県下でも、年平均気温が15度と温暖な淡路島は特に農業に適しており、生産量全国3位の玉ねぎは、甘みとやわらかさがダントツ。
淡路島と明石海峡大橋で繋がる神戸は都市農業・都市近郊農業が盛んで、一大消費地京阪神を支える野菜の供給地です。独特の風味と香りが特徴のハーブ、ルッコラも神戸市西区で有機栽培されたものを購入。
みずみずしい赤玉ねぎとルッコラを合わせてサラダにしました。
大きなしいたけは淡路産。つやのあるパプリカは神戸のものです。
さて、神戸と言えば、お待ちかね、世界にその名をとどろかす神戸ビーフ(神戸牛)は外せません。「神戸ビーフ」は、兵庫県で生産された但馬牛(たじまうし)からとれる枝肉が一定の基準を満たした場合に但馬牛に代わって使えるブランド名。日本の牛肉消費流通量に占める割合はわずか0.06%程度で、兵庫県民でも毎日高級神戸ビーフを食べる人はまれでしょう。ただ、その希少性のわりにはもちろん手に入りやすく、神戸市内をはじめ県下には取扱店が多数あります。手頃な切り落としでも十分おいしいのですが、今日は特別にいただき物をさきほどの野菜と一緒にワンプレートに。
焼くと、断面に細かく入ったサシがとろけるていくのが分かります。さっと焼いて、シンプルに塩だけでいただくのが私のおすすめです。おいしい兵庫を味わいに来ませんか。
参考:
ひょうご就農支援センター http://www.hyogo-shunou.jp/hyogo_agri/agri.html
農林水産統計 http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/nougyou_sansyutu/pdf/shotoku_kenbetsu_12.pdf
瀬戸内Finder フォトライター 堀まどか
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堀 まどか
堀 まどか/フォトライター 兵庫県生まれ、在住。実務翻訳、外国人起業家支援、通訳案内士(英語)、そしてフォトライター。 ネットマーケティングの外資系スタートアップで進行管理や顧客サポートを担当。 2011年から、フジサンケイビジネスアイ掲載の週刊コラム『ITビジネス最前線』を英日翻訳しています。 日常の風景や旅先で出会った人の表情など、心に触れるものを写真におさめています。瀬戸内のスポット、暮らしぶり、季節感、食を私目線で切り取ります。 写真ブログ http://riderv328.tumblr.com ツイッター https://twitter.com/Riderv328
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