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しまなみ海道・生口島&大三島サイクリングツアー!/瀬戸内案内舎たびたす、yubune(広島県尾道市)

しまなみ海道・生口島&大三島サイクリングツアー!/瀬戸内案内舎たびたす、yubune(広島県尾道市)

しまなみ海道サイクリングを楽しみたいけど、初心者には厳しそう…
そんな悩みをお持ちの方にイチオシのガイドツアーがこちら!

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しまなみ海道の旅はガイドツアーにお任せ!

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しまなみ海道・生口島(いくちじま)の瀬戸田港から歩いて3分、「しおまち商店街」に拠点を構える『 瀬戸内案内舎たびたす』は、地域の魅力を伝える魅力的なコースを取り揃えるガイドツアー&レンタサイクルショップ。

こちらが『たびたす』ガイドの渡辺裕樹さん。もともと旅行会社の添乗員をやっておられ、経験を積んで独立されたそう。いわば、旅のプロフェッショナルです。

今日は渡辺さんのガイドで、自転車で生口島と大三島を結ぶ「多々羅大橋」を渡って2つの島をのんびり散策。ツアー後は生口島に戻ってお風呂にも入る贅沢プランです。

ツアーの行程は約20㎞、所要時間は昼食も含めて5時間ほど。『たびたす』のツアーは1グループ最大5名までのコンパクトなツアーなので、知り合い同士での参加にもGood! スタートが朝の10時頃とゆったり目なのも嬉しいところ。

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今回のガイドツアーで使用する自転車は、このブロンプトン。
丸っこいフォルムが愛らしく、普段自転車に乗りなれていなくても乗りやすいので、女性にも人気のミニベロです。

タイヤが小さいから走りにくいなんてことはありません。変速器もしっかりついています。
疲れないよう、乗る前にサドルの高さをそれぞれにしっかり合わせてくれるのもガイドツアーの良さ。

ではストレッチをして出発です!
生口島・瀬戸田の『たびたす』を出発し、海辺をゆっくりとサンセットビーチ方面へ向かいます。

ガイドツアーの楽しみ方は無限大

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先頭を走る渡辺さんが、立ち止まりました。

ここは、“現代アートの島”でもある生口島内に点在する「島ごと美術館」のオブジェのひとつ「ねそべり石(山口牧生 作)」。生口島にはこのようなオブジェが全17作品あるんです。

「ここはこうやって写真を撮ると、いい写真が撮れますよ」と嬉しいアドバイスが。早速撮ってみます。
各スポットで写真の撮り方を教えてくれるのも、地元のガイドさんならでは。

エコで気持ちいい! 魅力的な体験も豊富

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このガイドツアーでは、季節によって異なる地元ならではの体験ができます。
1月~4月までは、生口島のレモン発祥の地「レモン谷」でのレモン収穫体験です。
レモン収穫体験は、多々羅大橋の自転車道登り口付近で、約40年前から自然農法で栽培している農園で行います。レモンを収穫していると、つい笑顔になってしまいますね。

5月~12月はレモンがオフシーズンのため、島で捕獲したイノシシの革(島シシレザー)を使ったアクセサリー製作体験がしまなみ海道・大三島でできます。島シシレザーとは、島で取れたイノシシ革を化学薬品を用いず、植物タンニンで鞣(なめ)したエコレザーで、こちらも自然環境に配慮した体験です。

しまなみ海道・多々羅大橋を遊び尽くす

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レモン収穫後、多々羅大橋の手前までがコース唯一の登り坂。しかし、渡辺さんが声をかけてペースをしっかり保ってくれるので余裕を持って進めます。

知らなかったら通り過ぎてしまいそうな橋の主塔のところにある「多々羅鳴き龍」。
ここでは、まず拍子木を叩いてみましょう。
すると、拍子木の音が200mを超える主塔の間を反響しながら龍のように登っていきます。東京に戻って、高層ビルの間で試してみた人もいるとか。

また、橋の上にある広島と愛媛の県境での楽しい記念写真も撮れますよ。

自転車のガイドといっても自転車のことだけに詳しいのではなく、しまなみ海道のまわりの島々のことや行事のことも色々教えてもらえます。そう、旅のコンシェルジュのような存在です。

大三島『WAKKA』のコーヒーに感動!

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しまなみ海道・生口島から多々羅大橋を渡り、大三島へ。
「サイクリストの聖地」多々羅しまなみ公園へ立ち寄った後、お楽しみのランチです。

ランチは大三島のおすすめのお店へ案内してもらえます。今回は、サイクリストフレンドリーな人気のお宿『 WAKKA』でした。
宿併設のカフェからは、先ほど渡ってきた多々羅大橋がよく見えます。ここのコーヒーは日本で3本の指に入るバリスタが淹れているそう。

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さて、愛媛県・大三島のWAKKAから、広島県・生口島に戻ります。

ちなみに、しまなみ海道には「ブルーライン」という、サイクリングコースを案内する青いラインが引かれており、その通りに走ればしまなみ海道の島々を渡ることができるようになっています。

帰り道でも、ブルーラインは進む道を、ガイドの渡辺さんは地域の魅力をしっかり伝えてくれます。
安全なサイクリングのためのも細やかな気配りもバッチリです!

しまなみ海道で働く幸せ

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「ここ、しまなみ海道で働けることが幸せ」と話す渡辺さん。
「ぜひ、来られる皆さんにしまなみ海道を安全に楽しんでもらいたいです」と言われていました。

今回のガイドの細やかな気配りに、その想いがにじみ出ているように感じました。
そうして渡辺さんのお店『瀬戸内案内舎たびたす』へ戻り、今日の愛車・ブロンプトンとヘルメットを返却して、ツアーは終了です。

しまなみ海道・生口島の粋な銭湯『yubune』

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さて、同じ生口島「しおまち商店街」の中、たびたすから50mほどのところに『 yubune』はあります。
サイクリング後のお楽しみは…… そう! お風呂!

入口の藍染めと松の木の草木染の暖簾をくぐると、ヒノキの香りが高級感のある館内を満たしています。
入浴料は大人900円。タオルセットの貸出し(300円)もあるので、最小限の荷物でも立ち寄ることができます。また、客室も14室あり、日帰り入浴だけでなく宿泊施設としても利用できます。

瀬戸内の海に、身をゆだねる

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浴室には、瀬戸内の島々、豊かな海と生き物をモチーフにしたタイル壁画があります。
男湯は昼間の、女湯は夜の瀬戸内海の風景とのこと。
季節により、レモン風呂や菊風呂などの変わり湯が楽しめ、さらにサウナもありますよ。
サウナの入口にあるレモン水のウォーターサーバーは、さすが国産レモン発祥の地といわれる生口島です!

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そして、お風呂上りの水分補給にはコーヒー牛乳や瀬戸内レモネードも選べます。また宿泊者限定で無料のビールやソフトドリンクが提供されているラウンジがあり、そこでは昔懐かしい駄菓子も販売されています。

高い天井の銭湯でゆったり湯船に浸かると、昼間のサイクリングの疲れも吹き飛びます。

お風呂上がりにしまなみ海道のサンセットを

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時間が許せば、yubuneで汗を流しゆったりとした後、瀬戸田港へ足を向けてみるのもお勧めです。
すぐ近くの瀬戸田港からは、四季を通じて美しい夕日を見ることができます。
日が沈む前後の、海と空の移りゆく色合いをどうぞお見逃しなく。

いかがでしたか?
今回は、休日のサイクリングガイドツアーと『yubune』の日帰り入浴のご紹介でした。
ガイドにペースを任せ、ゆとりを持って地域のイチ押しスポットを巡る。そして、ツアー後には近くのお風呂を満喫する。
そんな心と体をともにリフレッシュできる格別の体験を、ここしまなみ海道でぜひお楽しみください!

瀬戸内Finderフォトライター 宗近 朗

※感染症対策に配慮した上で撮影を実施しています。

関連地域

広島県

「嚴島神社(宮島)」と「原爆ドーム」という2つの世界遺産を有し、国内外から多くの旅行者が訪れる広島県。広島風お好み焼き、牡蠣、レモンといった定番グルメから、化粧筆の代名詞ともなった熊野の筆づくり、かつての軍港の姿を残す呉の街並み。根強いファンが多い地元球団やサッカーチームの観戦も見逃せません。また近年では、サイクリストの聖地「しまなみ海道」や、連なる島々を飛び石に見立て名付けられた「安芸灘とびしま海道」など多島美景観を実際に体験・体感できる観光も人気です。