徳島県南部の美波町(旧日和佐町)には、前回ご紹介した大浜海岸とえびす洞の他に、もう一つ海の絶景が見られるスポットがあります。
千羽海崖(せんばかいがい)は、日和佐港の南西に続く断崖絶壁の海岸で、約2kmにわたって高さ250mの切り立った岩壁が屏風を広げたようにそそり立っており、しかもその尾根伝いに散策道(四国のみち)がよく整備されています。
今回は、その絶景の散策道をご紹介します。
まずは、日和佐港から見上げる日和佐城です。実は千羽海崖の遊歩道は、この日和佐城がスタート地点となっています。
お城までは車道が通じており、天守閣の手前に広い駐車場も整備されていて、千羽海崖への散策の拠点としても便利な場所です。
日和佐城から千羽海崖の散策道を進んでゆきます。適度なアップダウンがある歩道で、ところどころで視界が開け、海を眺めつつ心地よい森林浴が楽しめます。
この散策道の特徴は、道を進めば進むほど、景色が雄大になってゆくことです。
切り立つ断崖と、どこまでも続く大海原。漁船も頻繁に行き交います。
はるか東方には、四国最東端の蒲生田岬に至る半島と沖に浮かぶ伊島も遠望できます。千羽海崖から見える海はほとんどが太平洋ですが、瀬戸内海が始まる地点も望めるのです。(※「四国最東端の~伊島」まで)
バードウォッチングにも適した森の道ですので、小さな双眼鏡などを片手に歩けば、遠方の景色も堪能できて、散策の楽しさも倍増します!
そして、スタート地点から約1時間ぐらい歩くと、絶景の展望デッキに到着です!
眼下には空洞のある奇岩「通り岩」も見えます。近くを通っている漁船と比べても、かなり大きい岩であることが分かります。
背後には「大島」などの島々も見え、その右側に千羽海崖の垂直の岩壁がそそり立っています。
このように、雄大な海の絶景が堪能できる千羽海崖の散策道ですが、長い距離を歩くのが苦手という方には、ドライブウェイからの眺望もオススメです。
千羽海崖の西方には「南阿波サンライン」と呼ばれる無料の観光道路が開通しており、途中に4ヵ所ある展望台からは、千羽海崖をはじめ、リアス式海岸と海に浮かぶ島々の景観を楽しめます。
南阿波サンライン沿いにあるパーキングエリアから望む夕景。沖に浮かぶ島々の配置は、尾根の散策道から見る景色と大差はありません。
四国随一の海岸美が見られる千羽海崖。
歩道や車道もよく整備されており、心地よい森林浴も満喫できるスポットです!
千羽海崖
所在地:徳島県海部郡美波町日和佐浦445-1
案内HP:http://www.awanavi.jp/spot/2013032500835/ (千羽海崖)
http://www.skr.mlit.go.jp/road/shikoku-fukeiall/s_fukei/12/ (南阿波サンライン)
瀬戸内FInderフォトライター 松岡広宣
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この記事を取材したフォトライター
松岡 広宣
松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/
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