瀬戸内の島遊び、やりたいことが全部叶う島/興居島(愛媛県松山市)

気軽な船旅で、夢の島・興居島(ごごしま)へ

気軽にアクセスできて、海も山も近くにあって、花が咲き、果物が実り、お日様の光と笑顔が満ちる島。そんな夢のような島が、愛媛県にあります。松山市沖に浮かぶ興居島(ごごしま)です。

興居島へは松山市の高浜港からフェリーで由良(ゆら)港まで約15分、泊(とまり)港まで約10分。2航路それぞれ1日14往復もある好アクセスです。車も自転車・バイクも乗せられて、手軽な上に旅気分もググッと高まるクルーズで出発! 今回は由良港行きフェリーに乗船。

スポット 1

高浜港〜由良港フェリー

高浜港から正面に『小冨士山』が見えます。かの松山市出身の俳人・正岡子規が「海晴れて小富士に秋の日くれたり」と句に詠んだ、興居島のシンボル的存在です。

標高282m、登山道が整備されトレッキングコースとしても人気が高く、富士山のような美しい稜線を描く姿が名の由来。「伊予小富士」とも称されます。


小冨士山
住所/愛媛県松山市泊町 小冨士山(伊予小富士)

スポット 2

cotton john coffee

由良港に到着。港の前の『cotton john coffee』からコーヒーのいい香りが。こだわりの自家焙煎珈琲店で、ドリップコーヒーのテイクアウトや珈琲豆の購入ができます。
コーヒー片手に海辺で旅のプランを練りましょう。


cotton john coffee
住所/愛媛県松山市由良町1166
https://www.cottonjohncoffee.com

スポット 3

弁財天神社

由良港のすぐ右手に、海へスーッと伸びる石の岬があります。この岬に立つのが『弁財天神社』です。

青い海と空を背に立つ白い鳥居がとても優美で、ぜひカメラにおさめておきたい場所。島のパワースポットともいわれているそうですよ。


弁財天神社
住所/愛媛県松山市由良町 弁財天神社

スポット 4

田村農園

さて、興居島といえば、みかんです。おいしい興居島みかんを育てる『田村農園』さんを訪れて、田村のお父さんとお母さんに、みかんのことや島のこと、たくさんお話を伺いました。

おいしい興居島みかん

訪れた12月初旬は、愛媛生まれのみかん「愛媛果試第28号」の収穫が始まった頃。さっそくお味見させていただきました。
「おいしい!」と思わず叫ぶ味! とってもジューシーで濃く甘い味わいの中に、柑橘本来の爽やかな酸味が香ります。

「スマイルカットで食べてね」とお母さん。外皮がものすごく薄くて実も柔らかい品種なので、手で剥くと崩れてしまうので、こうしてカットするのが正解なのです。

出荷作業をする田村さんの息子さんも、「薄い皮が傷ついてしまうので、機械が使えないんですよ」と、柔らかい手袋をした手で一つずつ、表面を磨きながら選別しています。これほど愛情を込めた手で出荷され、私たちの元に届くのですね。

「おいしいみかんの見分け方はありますか?」とたずねると、お母さんは「どれを選んでも大丈夫。興居島のみかんは全部おいしいよ」。自信があるからこそのステキな答えです。確かにこの日、興居島で食べたどのみかんも絶品でした。深く納得。

興居島みかんをもっともっと全国のたくさんの人に味わってほしいと、田村さんの息子さんら島の若い世代も立ち上がっています。新品種への取り組みやPR活動で盛り上げ、新風を巻き起こそうと健闘中です。

田村農園のジュースもそのひとつ。その名も『田村さん家のみかんジュース』は、ていねいに皮を剥いて絞った100%みかんジュースです。評判が口コミでじわじわと広まっています。

今後もますます注目の興居島みかんですよ!

田村農園の『体験島ぐらし』

春・夏には田村農園の『体験島ぐらし』もおすすめです。

春はタケノコ掘り、夏は桃やイチヂク狩りなど農作物の収穫体験をしたり、目の前の海で貝殻やシーグラスを拾ったりするのも楽しいですよ。

そして島の食材を使った素朴ながらしみじみ美味しい料理の数々に舌鼓。若鶏の紅茶煮マーマレードソースや伊予柑のちりめん佃煮など柑橘を使ったステキな味に出会うことも。ピザ窯で焼くフルーツピザもたまりません。どれも田村さん家の愛がいっぱい詰まっていて、お腹も心も満たされる格別の味です。

体験時間はだいたい3〜4時間が目安、内容に応じてフレキシブルに。内容は希望に沿って対応してくださいますので、島でやってみたいことがあれば相談してみてくださいね。


田村農園
住所/愛媛県松山市泊町1199-2
電話・FAX/089-961-3238
メール/55tamura@lib.e-catv.ne.jp
(みかんや伊予柑など柑橘類・ジュース等商品の注文は上記の電話・FAX・メールで)
アクセス/泊港から約1km、由良港から約2km
島ぐらし体験:https://www.ritoumeguri.com/event/38369.php
(内容・金額は上記サイト記載以外も応相談)

みかんの島、果物の島

田村のお父さんが島をぐるりと一周、案内してくれました。
海を望んでたわわに実るみかん。壮観です。
5月には満開のみかんの花が島中で香り、秋から冬にかけては実る果実が山をオレンジ色の水玉模様に彩ります。
田村さんがこんな話をしてくれました。

『みかんの島』の興居島ですが、かつては『桃の島』と呼ばれる桃の名産地だったそうです。けれども現在桃を栽培しているのは田村農園を含めて数軒だけ。島一面の桃の木に取って代わってビワの木が増えた時代もあったのだとか。ただいつの頃も、おいしい果物が実る島であることは変わりありませんね。

田村農園では少量ながら大切に育てた桃も出荷していますので、お買い求めはぜひお問い合わせください。

スポット 5

正岡子規の句碑

「鶏なくや小富士の麓桃の花」
明治28年に正岡子規が興居島を詠んだ句です。興居島が『桃の島』だったころの情景を、興居島のシンボル・小冨士山とともに描いています。
句碑は泊港から北へ約150m行った泊公民館(松山市泊町818)前にあります。

スポット 6

もうひとつ、正岡子規の句碑

「海晴れて小富士に秋の日くれたり」
こちらは記事の冒頭でご紹介した子規の句。先ほどの句碑の場所から北へ1km余り、田村農園を越えてさらに150mほど行った道端にあります。晴れ晴れと広がる海に向かって立つ句碑です。

スポット 7

船越和気比賣(わけひめ)神社

二つ目の句碑からさらに北へ400mほど行くと、左手に船越和気比賣神社が見えてきます。向かいは海側にひらけた船越緑地公園です。
興居島には大きな壺に入って唐の国から流れ着いたお姫様の伝説があり、そのお姫様・和気姫を祀るのが船越和気比賣神社です。
鳥居奥の注連石(しめいし)に書かれた『和気』『致祥』の文字は、三輪田米山(みわだべいざん)による書。江戸末期から明治時代の松山の書家・米山は、酒を愛し、飲んでは筆をとりました。その独特の書にはファンが多く、松山市内を中心に愛媛県内外に残る多くの神名石(しんめいせき)や注連石を訪ね巡る人たちもいるそうです。


船越和気比賣(わけひめ)神社
住所/愛媛県松山市泊町1355

スポット 8

鷲ヶ巣(わしがす)海水浴場

島の西側へ移り、南下しながら絶景スポットを巡ります。

鷲ヶ巣の海岸は遠浅で、夏は小さな子どもたちも安心して遊べる海水浴場として賑わいます。
夕暮れ時には穏やかな光景が広がる夕日の名所。天候や潮のタイミングが合えば、ウユニ塩湖のように水面に空を映す幻想的な写真も撮れるそう。


鷲ヶ巣海水浴場
住所/愛媛県松山市泊町 鷲ヶ巣海水浴場

スポット 9

夕日ヶ峠

子持山を頂上へと登って行くと、名前通りの夕日スポット、夕日ヶ峠がありますが、このあたりの海を見通せる場所は夕方でなくてもどこからでも、素晴らしい瀬戸内の多島美を望むことができす。

右のひょうたん型に浮かぶ島が釣島(つるしま)、その左奥にかすんで見えるのが由利島です。


夕日ヶ峠
住所/愛媛県松山市泊町 夕日ヶ峠

スポット 10

恋人峠

島の南端まで来ました。興居島の絶景スポット代表格、恋人峠です。海の向こうに松山市街を見渡せます。

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松山から日帰りOK!の島遊び/忽那諸島 興居島・鹿島(愛媛県松山市)

スポット 11

相子ヶ浜海水浴場

恋人峠から湾内を美しい砂浜が縁取る相子ヶ浜海水浴場を見下ろします。
夏には海の家が開き、マリンスポーツも楽しめる賑やかな場所になります。


相子ヶ浜海水浴場
住所/愛媛県松山市泊町 相子ヶ浜海水浴場

スポット 12

泊港〜高浜港

帰りは泊港から乗船。
ちなみにレンタサイクルはフェリー船内で申し込みができて、返却は泊港、由良港、どちらでもOKです。

今回の旅は12月、『みかんの島』をたっぷり味わい、島の見どころを巡る充実の冬旅でした。
次は夏の興居島で、田村農園の島ぐらし体験を始め、海や山のレジャーも楽しんでみようと思います。


興居島(ごごしま)
興居島へのアクセス/松山市・高浜港〜興居島(由良港・泊港)フェリーで約15分
http://gogoshima-ferry.com

瀬戸内Finderフォトライター 矢野智子

※感染症対策に配慮した上で撮影を実施しています。

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矢野 智子

矢野 智子

1970年、愛媛県今治市生まれ。松山市在住。 大学時代を京都で過ごした後愛媛に戻り、システムエンジニアとして年の半分以上は県外出張という旅人のような生活を20年近く続けました。 退職後、愛媛を紹介する本を友人と作ったことをきっかけに、自分の「夢」と愛媛の魅力を再発見。地元出版社で編集のイロハを学び、現在は自らを「ことばのデザイナー」と称しフリーで活動中。書く、作る、伝えることに力をそそいでいます。

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