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一度は入りたい!徳島の温泉・露天風呂4選/徳島県徳島市・名西郡神山町・吉野川市・三好市

一度は入りたい!徳島の温泉・露天風呂4選/徳島県徳島市・名西郡神山町・吉野川市・三好市

©ホテルサンルート徳島

四国の温泉・露天風呂といえば、真っ先に愛媛県・松山の道後温泉が頭に浮かびますが、そのほかはあまりイメージのない人も多いのでは?しかし、徳島県にも気持ちいい温泉や露天風呂があることをご存じでしょうか。今回はその中から選りすぐりの4つをご紹介します。

徳島駅前徒歩1分!ホテル最上階の天然温泉 ホテルサンルート徳島「天然温泉 びざんの湯」

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最初にご紹介するのは、何とJR徳島駅から徒歩1分。徳島駅前名店街(MEITEN-GAI)に入っている『ホテルサンルート徳島』の最上階にある天然温泉大浴場「天然温泉 びざんの湯」です。その立地の良さから観光客やビジネスマンから支持を集めるほか、地元の温泉ファンも入浴に訪れています。

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11階からの眺望が楽しめる「天然温泉 びざんの湯」。男湯の大きな窓からは徳島市のシンボルでもある「眉山」も望むことができます。

毎分約280リットルもの湧出量を誇る天然温泉の源泉のみを贅沢に使用。泉質は高張性中性冷鉱泉で、神経痛をはじめ、慢性消化器病や疲労回復、冷え症などに効果があるそう。実際に利用したお客さまからは「有馬温泉に似ている」という声も届いています。

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心身を整えるサウナがあるのも嬉しいポイント。2016年のリニューアルによって男湯には露天水風呂が設置され、ホテルでありながら外気浴ができる点も◎。サウナ好きの間でも好評を博しています。
入浴可能時間は、宿泊客が朝6時から24時、一般客が7時から20時まで。まさに気軽に楽しめる“マチナカ温泉”です。

畳敷きの浴場が自慢!神山町の“美人の湯” 『神山温泉 ホテル四季の里&いやしの湯』

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続いては、徳島市から車で約35分。【瀬戸内Finder】でも取り上げる機会の多い神山町にある『神山温泉 ホテル四季の里&いやしの湯』です。

その名のとおり、宿泊施設と温泉が一体となっており、立ち寄り湯「いやしの湯」はバリアフリーとなっています。「いやしの湯」には、エレベーター、身体障がい者用トイレも完備しており、車椅子の無料貸し出しなどもあるため、誰でも安心して入浴・宿泊することが可能です。こちらの温泉は、天女が授けたという伝承が残る霊泉で、地元では古くから“いやしの湯”として愛されてきました。

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『ホテル四季の里』1階の大浴場は宿泊者専用。何といっても嬉しいのは、チェックインが始まる15:30から翌朝9:30までいつでも入浴できる点です。

「ハイシーズンは神山名物であるしだれ桜が見頃になる3月末から4月と11月頃。意外と狙い目なのはオフシーズンとなる1月から2月、6月から7月でしょうか。どちらもサービスプランでお得に宿泊いただけると思います」とスタッフの坂東さん。

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日帰りで入浴できる温泉は、写真の神山杉と青石が美しい「青石の湯」と壁面に玉石をあしらった「玉石の湯」の2種類。何とどちらの浴場もロビーから脱衣所、浴場まですべてが畳敷きになっているんです! 柔らかく滑りにくいため、子供さんやお年寄りでも安心です。

泉質はナトリウム塩化物・炭酸水素泉。重曹を含む独特の食塩泉で、ややぬめりを含んで湯冷めしにくく、身も心もポカポカになるとのこと。リウマチや神経痛、筋肉痛やアレルギー性皮膚炎などに効能があり“美人の湯”としても知られています。地元・神山町の方もいっぱい入浴に来られていますよ。

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木や竹の温かみが印象的な『レストランかわせみ』は、季節ごとの神山町産食材をメインに構成した和食メニューをいただくことができます。小学生までの子供さんのために和洋折衷のお子様ランチも用意されており、家族連れでも困ることはありません。
窓から射し込む木漏れ日のなか、小川のせせらぎに耳を傾けながら食事を楽しんでみてはいかがでしょうか。

地元の人々が愛するアットホームな温泉施設 『ふいご温泉』

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次の目的地は神山町からさらに北西に位置する吉野川市へ。
ゲンジボタルが棲息する清流・川田川沿いの『ふいご温泉』は、かつて徳島最大の銅を産出した「高越鉱山」の側にあり、温泉の裏にある「鞴(ふいご)橋」がその名の由来。市街地から約5分で秘境の雰囲気が味わえるとあって人気を集めています。

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1972年に町営の施設として始まった『ふいご温泉』は、民営化されて2015年にリニューアルオープンしました。
地元の人々を中心に親しまれてきた温泉は、かつての鉱山跡から湧出する酸性緑ばん鉄泉。神経痛や神経症、慢性婦人科疾患に効能があり、ガラス越しに名越渓谷の美しい自然を堪能できます。岩風呂とタイル風呂があるほか、サウナや打たせ湯などもあり、ゆったりと入浴できる温泉です。

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『ふいご温泉』には宿泊も可能。食事処も併設しており、さっぱりした後で、地元の食材を中心にした郷土料理を味わうことができます。

近隣には『阿波和紙伝統産業会館』や140年以上愛される阿波銘菓『川田まんぢう長久堂』、春になると一面の芝桜が見事に咲き誇る『高開の石積み(たかがいのいしづみ)』など、ぜひ立ち寄ってほしい観光スポットもいっぱい。地元の人々との交流も期待できるアットホームな温泉施設です。

秘境で入浴!徳島屈指の展望風呂と露天風呂 『和の宿 ホテル祖谷温泉』

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さらに西へ進んでいき、山道を上っていくと“日本三大秘境”の一つ、祖谷(いや)地方に出ます。
V字型に深く切れ込んだ祖谷渓を臨む崖の上に建てられた和モダンの一軒宿が『日本秘湯を守る会』の会員旅館『和の宿 ホテル祖谷温泉』。ここには徳島屈指の素晴らしい展望風呂と露天風呂があるんです!

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こちらが2021年にリニューアルした展望風呂『雲遊天空の湯-SORA NO YU-』。屋内にいながら祖谷渓のダイナミックな自然が体感できるデザインは、まるで一幅の絵画のような美しさです。
実はこのガラス窓は開閉が可能。季節や天候の状態によっては、さらに内と外との境界が曖昧になる不思議な雰囲気を味わえるそうですよ。

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祖谷渓の谷底にある露天風呂へはケーブルカーに乗車して向かいます。傾斜角約42度、高低差170メートルの崖を行き来する所要時間は片道約5分。かつては山道を上り下りするしか移動手段がなく、片道約40分ほどかかっていたとか。湯冷めしてしまうため、再び館内で入浴する必要があったそうです。

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祖谷川にせり出すような形の露天風呂『せせらぎの湯』と『渓谷の湯』は雰囲気抜群。泉質はアルカリ性単純硫黄温泉。各種ミネラル成分をバランス良く含むほか、約38度というぬるめの温度のおかげで、ゆっくり時間をかけた湯浴みが可能です。ちなみに『 和の宿 ホテル祖谷温泉』は、詳しい記事が別にありますので、そちらも併せてご覧ください。

瀬戸内Finderフォトライター 重藤貴志

関連地域

徳島県

四国八十八ヶ所のスタート地点となる徳島県。東西を山に囲まれ、扇状に広がる徳島平野、その先に広がる瀬戸内海。海の幸、山の幸に恵まれ、新鮮な食材を楽しむことができます。また目を楽しませてくれるのは本場の「阿波踊り」。見て楽しむだけでなく、観光客も参加して楽しむことができるのも魅力の一つです。瀬戸内海が魅せる鳴門の渦潮や、秘境祖谷のかずら橋、大歩危峡の川下りなど、徳島の自然も満喫してください。