新スポットが続々登場!江戸時代の風情残る宿場町/矢掛宿(岡山県)

JR岡山駅から電車で約1時間の場所にある小田郡矢掛町。中心市街地には、江戸時代に旧山陽道の宿場町として栄えた『矢掛宿(やかげしゅく)』の古い町並みが残っています。

参勤交代で往来する大名や公家、幕府の役人などが宿泊した本陣(写真)と、その従者たちが宿泊した脇本陣の両方が国指定重要文化財として保存されているのは、全国でも『矢掛宿』のみ。2020年には「伝統的建造物群保存地区」に認定されました。

そんな歴史情緒あふれる『矢掛宿』は現在『矢掛町商店街』として親しまれており、新形態&新感覚な施設や店が続々とオープンしています!

スポット 1

水戸岡鋭治監修の道の駅『山陽道やかげ宿』

2021年3月にオープンした道の駅『山陽道やかげ宿』。
隣接した『矢掛町商店街』で買い物や飲食を楽しんでもらいたいとの想いから、あえて物販や飲食のコーナーを設けていない新スタイルの道の駅です。

館内に入ってまず驚くのが、モダンで洗練された空間!
駅舎のデザインと内部の監修を務めたのは、豪華寝台列車『ななつ星in九州』や九州新幹線『つばめ』、矢掛駅にも停車する井原鉄道『夢やすらぎ号』などのデザインを手掛けた岡山県出身の工業デザイナー・水戸岡鋭治氏。

椅子や机、天井、壁の格子など、『ななつ星in九州』と同じ素材やデザインで作られた内装にうっとり…。
休憩室では商店街の店舗を紹介する映像が流れています。

1階には休憩室のほか、矢掛のお土産品を紹介するコーナーも。展示商品は商店街の各店で購入できますよ。

2階には子どもたちが遊べる『やかげキッズハウス』を完備(予約制)。

目の前を流れる小田川と嵐山を眺めながら過ごせる展望デッキ。

まち歩きの前に立ち寄って観光情報をゲットするもよし、散策途中や後に訪れてひと休みするもよし。
EVバイクや自転車の貸し出し、定期開催のマルシェイベントも要チェックです!


道の駅 山陽道やかげ宿(さんようどうやかげじゅく)
住所/岡山県小田郡矢掛町矢掛1988-10
電話/0866-63-4300
営業時間/9:00~17:00 ※トイレ・交通情報室・休憩コーナーは24時間利用可
定休日/年末年始
スマホ決済・カード決済可(詳細はお問合せください)
Instagram @sanyodoyakagejuku

徒歩1分

スポット 2

『YKNOT COFFEE WORKS』で新しいコーヒー体験

道の駅『山陽道やかげ宿』のすぐ北隣にある『YKNOT COFFEE WORKS』は、2021年4月にオープンしたコーヒースタンド。自家焙煎豆や豊富なドリンクメニューを販売しています。

香港に9年間在住していた店主の原田悟さん。香港や帰国後に東京で得た最先端のコーヒー知識と経験を活かし、原田さんの祖母と両親が長年営んでいた食堂の跡地に「新しいコーヒー体験」を提供する店として開業しました。

取り扱うのは「今、世界でアツい注目を浴びている生産地」の農園で栽培されたスペシャルティコーヒー。とりわけ、味や香りの特徴が際立った品種を厳選しているそうです。

熱風焙煎の浅煎りで豆の個性を最大限引き出し、澄んだ味わいに仕上げます。苦みが少なく軽やかな飲み口とフルーティーな酸味は、鮮度が良く高品質なコーヒーである証拠。

コーヒー豆は常時6種類ほどあり、好きな豆を選んで一杯ずつ淹れてもらえます(560円)。マシンで抽出した「本日のコーヒー」(310円)もオススメ。

そのほかキャラメルマキアート(写真左、460円~)をはじめとしたエスプレッソ系、オーガニック紅茶「Art of Tea」(360円~)、クラフト生ビール(690円~)、季節限定メニューなど幅広いラインアップが魅力! 店内またはテイクアウトで楽しめます。


YKNOT COFFEE WORKS(ワイノット コーヒー ワークス)
住所/岡山県小田郡矢掛町矢掛1988-8
営業時間/10:00~16:00
定休日/水・土
スマホ決済・カード決済可(詳細はお問合せください)
https://www.yknotcoffee.com

徒歩5分

スポット 3

篤姫も宿泊した『旧矢掛本陣石井家住宅』

大名たちの宿泊場所として使用されていた『旧矢掛本陣石井家住宅』。
約1,000坪(約3,200㎡)の広大な敷地内には、客を迎える御座敷や御成門、家人が生活する主屋、家業の酒造業を営むための酒蔵など十数棟が建っています。
それらは江戸時代からほとんど姿を変えずに残っており、国の重要文化財にも指定されています。

大名などが宿泊や休憩に使った『上段の間』。

『旧矢掛本陣石井家住宅』に保管されている大量の資料の中には、NHK大河ドラマにもなった天璋院篤姫が宿泊したという記録も!
将軍家に輿入れするために薩摩から江戸へ向かう途中に滞在した篤姫は、矢掛銘菓の『柚(ゆ)べし』を100本以上所望したのだとか。


旧矢掛本陣石井家住宅 
住所/岡山県小田郡矢掛町矢掛3079
電話/0866-82-2110(やかげ郷土美術館)
営業時間/9:00~17:00 ※11~2月は~16:00、最終入館は30分前まで
入場料/高校生以上500円、小中学生300円
定休日/月曜日(祝日の場合翌日)、年末年始
スマホ決済・カード決済/不可
https://www.yakage-kanko.net/spot/5/

徒歩3分

スポット 4

ホテル仕込みの洋食が手頃に楽しめる『松月』

創業65年の大衆食堂を三代目店主が引き継ぎ、2021年1月に洋食店として生まれ変わった『松月』。

昭和の懐かしさを感じる店内。兵庫県姫路市のホテル内レストランで23年間修業し、料理長まで務めた店主・難波昌文さんが腕を振るうメニューが味わえます。

ご覧あれ、この夢のようなプレートを…!

タマネギのソテーをたっぷり使ったジューシーなハンバーグ、バター香るふわとろ卵のオムライス、大ぶりで弾ける食感のエビフライ。王道の3品が一度に味わえる『松月set』は、サラダとスープ付きでなんと900円(ランチ限定)。

牛スジ肉と野菜を3日間煮込んだデミグラスなど、ソースも全て手作りです。ほかにもポークソテーやカレーライスなど手間暇かけた本格洋食をリーズナブルに楽しめるとあって、リニューアル後も老若男女のお客さんで賑わっています。

創業当時から地元の人々に愛され続ける『中華そば』(並600円)も、魚介ベースのやさしい味わいでオススメ。


松月(しょうげつ)
住所/岡山県小田郡矢掛町矢掛3118-5
電話/0866-82-0316
営業時間/11:00~14:00、17:30~21:30(L.O.21:00)
定休日/日曜日の夜、火
スマホ決済・カード決済不可
Instagram @nan.9982

徒歩1分

スポット 5

カカオと石の魅力を伝える『石挽カカオ issai』

実は矢掛町は、古くから良質な石材が採掘される石の産地でもあります。

「白桜みかげ」と呼ばれる、矢掛町産の花崗岩で作った石臼でカカオを挽くと本来の風味がグッと引き立つことから、地元石材店ら有志が「『石のまち・矢掛』とカカオの魅力を広く伝えたい!」という目的で立ち上げたのが『石挽カカオ issai』です。

店の内外に「白桜みかげ」をふんだんに使用。彫刻家として活躍する店長の松村晃泰さんによる作品も配され、スタイリッシュな雰囲気です。

『issai』のチョコレートに使われているのは、ガーナやコロンビア、ソロモン諸島をはじめとする世界各地のカカオと、和三盆などの体にやさしい砂糖のみ。
「白桜みかげ」で製作したオリジナルの石臼で3日かけて材料をすり潰すことによって甘みと香りが増し、口どけなめらかに仕上がります。

産地ごとに風味が異なるカカオをピュアチョコレート(580円~)やローストカカオ豆(380円~)、粗挽きカカオキューブ(520円~)など、多彩な商品に加工。全て店内の工房で一貫製造しています。
矢掛町産の青トウガラシ(!)入りのカカオ菓子といった、地元食材とのユニークなコラボ商品も見逃せません。

キューブ型チョコをホットミルクで溶かしながら飲む「ホットショコラ」(700円)などのドリンクも販売しています。


石挽カカオ issai(いしびきカカオ イッサイ)
住所/岡山県小田郡矢掛町矢掛3074-1
電話/0866-63-4245
営業時間/金~月12:00~17:00
定休日/火~木
スマホ決済・カード決済可(詳細はお問合せください)
https://ishiyamayuen.jp/

徒歩10分

スポット 6

ギャラリーカフェ『ときとま』でおやつ&買い物

2021年5月にオープンした『ときとま』は、木工作家のフジタマリさんと妹の恵莉奈さんが営むギャラリーカフェ。

古民家を改装した心落ち着く空間に、フジタマリさんが手掛ける家具やアクセサリー、花器などが並びます。

ナラやサクラ、クルミなど多種類の木材を組み合わせた彼女の作品は、木によって異なる色味や木目を活かしたデザイン、ころんと丸みのあるフォルム、すべすべとした手ざわりに心癒されます。
展示販売のほか、オーダーも受け付けていますよ。

フジタマリさんが、この家に元々あった古材を活用して作った家具や調度品が配された店内。こちらで味わえるのは、お菓子づくりが得意な恵莉奈さんのお手製スイーツです。

お菓子とドリンクのセットは800円~。レアチーズタルトやパウンドケーキなど常時2~3種類用意されるスイーツは、どれもやさしい甘さ。香ばしくまろやかな加賀棒茶や、ハンドドリップで淹れる深煎りコーヒーと相性抜群です。

岡山県産のフルーツや野菜を使ったメニューも充実させたいとのことで、この日は県産イチジクやブドウ入りのカッサータが登場しました。

それぞれ他県から移住してきた2人。恵莉奈さん(写真)は「矢掛の人々は、町の外からやって来た人に対してオープンで親切。宿場町ならではの温かさを感じますね」と、にこやかに話してくれました。


ときとま
住所/岡山県小田郡矢掛町矢掛1919-1
電話/050-5539-1065
営業時間/土~月11:00~17:00(L.O.16:30)
定休日/火~金 ※ほか臨時休業、不定期営業あり(Instagramで確認)
スマホ決済・カード決済可(詳細はお問合せください)
Instagram @to_ki_to_ma

徒歩2分

スポット 7

地域の建築様式を伝える『旧矢掛脇本陣髙草家住宅』

宿場町の時代、本陣を補佐する役目とされていた『旧矢掛脇本陣髙草家住宅』。本陣からの距離は400mほど。
矢掛町のある備中南部地域の建築様式を伝える貴重な建造物で、本陣と同じく国指定重要文化財です。


旧矢掛脇本陣髙草家住宅
住所/岡山県小田郡矢掛町矢掛1981
電話/0866-82-2100(矢掛町役場教育課)
営業時間/土・日10:00~15:00
入場料/高校生以上300円 小中学生150円
定休日/月~金、年末年始
スマホ決済・カード決済/不可
https://www.yakage-kanko.net/spot/10/

古きと新しきが心地よく溶け合う『矢掛宿』は、今も昔も旅人を温かく迎え入れてくれます。
散策時には、矢掛ビジターセンター問屋や、やかげ町家交流館といった観光案内所も活用してみてくださいね!

瀬戸内Finderフォトライター ヒロエカナコ

※感染症対策に配慮した上で撮影を実施しています。

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ヒロエ カナコ

ヒロエ カナコ

広島県福山市出身・在住。タウン情報誌の編集を経て、フリーライターとして広島県東部~岡山県西部の「備後地域」と呼ばれるエリアで活動中。 タウン誌時代から10年間、備後のグルメ・おでかけ・ものづくり・企業などを取材し続けています。 原稿を書くときのモットーは「魅力を過不足なく伝える」です。 好きなバンドのライブに行くことが生きがい。

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