武庫川河川敷の秋を彩るコスモス畑

兵庫県南東部の武庫川河川敷には、毎年秋にコスモス畑が出現します。

午後から太陽が顔をのぞかせたこの日、550万本のコスモスが揺れるなか秋限定の花畑を楽しんでいたのは、子ども達から学校帰りの女子高生、カップルやお散歩中のご夫婦に、ランナー、写真愛好家まで。

地域に愛されるこのコスモス畑、実はすべてボランティアによって運営されているんです!

ここは、江戸時代、西国街道の渡し場として参勤交代の大名や旅人に利用され、街道沿いの西昆陽(にしこや)村には髭をはやした安兵衛さんの営む茶屋があったことから「髭の渡し」と呼ばれていました。今でも、川の近くのバス停には『髭茶屋』の名前が残っています。

一時は荒れていた河原に、地域住民主体のボランティアグループ「髭の渡し花咲き会」がコスモスを咲かせ始めたのは今から11年前。毎年8月末頃から整地と種まきを始め、水撒きや除草、見回りなどの運営に総勢150名ほどが参加します。

「最近は、インターネットを見て遠方から鑑賞に来る人もいますよ」そう話すのは、見回りを終えて帰路につくボランティアの方々。近くの伊丹空港から飛び立った飛行機が、秋の澄んだ空気を切り裂いていきます。

武庫川にかかる橋げたを新幹線が走るのも間近に見え、乗り物好きにはたまらないかも。新幹線設備の検査車両、ドクターイエローを待つ鉄道ファンもいました。

コスモスの見頃は11月末頃まで。ボランティアのパワーで地域の恒例となったコスモス畑で秋を感じてみてはいかがでしょうか。

住所:尼崎市常松2丁目及び西昆陽4丁目 武庫川河川敷
アクセス:
電車・バス/阪急武庫之荘駅から市バスで「西昆陽」下車、西へ徒歩約350メートル。
P/臨時駐車場あり(2014年度は11月16日に閉鎖)
花の見頃:例年10月末~11月下旬(2014年は11月中旬まで)
注意:花を折ったり踏んだりせず、たくさんの人が楽しめるようにマナーを守って鑑賞しましょう。

瀬戸内Finder フォトライター堀まどか

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堀 まどか

堀 まどか

堀 まどか/フォトライター 兵庫県生まれ、在住。実務翻訳、外国人起業家支援、通訳案内士(英語)、そしてフォトライター。 ネットマーケティングの外資系スタートアップで進行管理や顧客サポートを担当。 2011年から、フジサンケイビジネスアイ掲載の週刊コラム『ITビジネス最前線』を英日翻訳しています。 日常の風景や旅先で出会った人の表情など、心に触れるものを写真におさめています。瀬戸内のスポット、暮らしぶり、季節感、食を私目線で切り取ります。 写真ブログ http://riderv328.tumblr.com ツイッター https://twitter.com/Riderv328

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