海・自然

海あり夜景あり、ユニークな絶景目白押しの東播磨へ

海あり夜景あり、ユニークな絶景目白押しの東播磨へ

東播磨は絶景ハンティングにおすすめ

雄大な自然の美しさ。その自然に、人が作り上げたものが溶け込むときの美しさ。絶景には私たちの心を晴れやかにする力があります。そんな気分のあがる景色を求める人におすすめしたい旅先が東播磨地域です。

兵庫県の臨海部中央に位置する東播磨は瀬戸内海に臨む3市2町(明石市、加古川市、高砂市、稲美町、播磨町)に及ぶ地域で、東は神戸市、西は姫路市に接しています。

東播磨を歩き回って、臨海地域のバラエティに富んだ魅力が味わえる絶景スポットを厳選しました。

東播磨絶景スポット1:住吉神社(明石市)

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海路の神として崇敬される住吉神社は、播磨灘を臨む明石市の魚住(うおずみ)漁港のすぐそばに立っています。創建は西暦464年。瀬戸内海に沈みゆく太陽を眺めるのにうってつけの『夕日スポット』としても知られます。

今回紹介したいのは、海側から見た住吉神社の鳥居とこんもり茂る松林、漁船が並ぶこんな景色です。

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波の少ない静かな水面に松林の影が映り、まるでここだけゆっくりと厳かな時間が流れているよう。何世紀にも渡り、海の仕事に携わる人々が船から見ていたのもこれに似た風景ではなかったかと、想像をかき立てられます。

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魚住の住吉神社には、ほかにも江戸時代に建立された楼門や、初代明石城主の小笠原忠政(ただまさ、後の小笠原忠真“ただざね”)が寄進した能舞台など見ごたえのある歴史建造物がたくさんあります。藤や紫陽花が美しいことでも知られる住吉神社なら、あなた好みの絶景が見つかるはずです。

東播磨絶景スポット2:大蔵海岸公園(明石市)

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魚住から東に10km移動すると、きらめく海と世界最長の吊り橋『明石海峡大橋』の共演が堪能できるスポットがあります。暖かい季節に利用できる自然観察ゾーンや広い芝生広場を備えた大蔵海岸公園です。

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ここは特に、刻々と空の色が変わる夕暮れから夜にかけて訪れるのがおすすめ。

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行き交う船や明石海峡大橋に明かりが灯る様子と相まって、色鮮やかな絶景が生まれます。

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夜の明石海峡大橋の姿は真珠が連なったような特徴的なライトアップから、『パールブリッジ』とも呼ばれます。1時間ごとに虹色に輝いたり、年始やクリスマス期間、バレンタインに合わせて特別な点灯パターンが用意されていたりするので、何度見ても飽きることがありません。

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橋の向こうには、淡路島の大観覧車が見えています。大蔵海岸公園なら、ランニングや愛犬との散歩を楽しみながら、とっておきの夕暮れ時が過ごせること間違いありません。

東播磨絶景スポット3:加古大池(稲美町)

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まるで海を越えて、どこか別の国に来たかのような錯覚を起こさせる場所。加古郡稲美町のユニークな絶景スポットは、1661年に農業用水用の溜池として築造された加古大池(かこおおいけ)です。1949年の大改修を経て、兵庫県内で最も大きな規模のため池となりました。

この広々とした池で、なんとSUP(スタンドアップパドル)やウィンドサーフィンを楽しむ人もいるのだそう。

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満水面積49ヘクタールという大きな池には小島があり、祠と大木、そしてそこに集まる水鳥たちが不思議な光景を作り上げます。

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加古大池では水鳥が生息しやすい環境が維持されていて、野鳥の観察にもうってつけなんです。周囲3kmに及ぶ遊歩道を歩きながら、木々が水面に映りこむのを眺めるのもよし、水を求めた先人の苦労に思いを馳せるもよし。ほかでは見られない絶景を満喫してください。

東播磨絶景スポット4:生石神社・石の宝殿(高砂市)

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東播磨のユニークな絶景といえば、外せないのが宝殿山の中腹にある『石の宝殿』です。生石(おうしこ)神社の奥に重さ500tの巨石が水面に浮かぶように横たわる謎多き石造物で、こぢんまりとしたスペースにあまりに大きい石がそそり立っているのでカメラに収めるのが一苦労です。

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いつ誰が作ったのか、詳しいことはよく分かっていないという石の宝殿。ただ、古代以前の採石と加工の技術を今に伝える遺構として大変貴重なのだそう。巨石からみなぎるミステリアスなパワーを受け取ったら、裏手に周り、宝殿山の山頂を目指しましょう。

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山頂までは岩の階段を登ればすぐ。大正天皇も登られた宝殿山からは360度良い眺めが見られますが、特に採石場と臨海部の工場群が珍しい景観を作り出しています。

ジェラート屋さんでひと休み(高砂市)

絶景巡りの途中ではありますが、ちょっとここでひと休み。高砂市内でひと息入れるのにおすすめなのが、濃厚なジェラートが人気の『yellow 高砂店』です。

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奥丹波で養鶏場を営む “たまごやさん” の籠谷(かごたに)直営のお店で、朝から卵を求める人がひっきりなしに訪れています。というわけで、ジェラートの定番は、たまごやさんのこだわり卵で作った『たまごやさんのカスタード』。『奥丹波の卵』と丹波乳業の低温殺菌牛乳をたっぷり使ったカスタードは黄色味が濃く、香ばしいピスタチオと合わせるのもおすすめですよ。

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籠谷の卵は近隣のスーパーでも販売していますが、『yellow 高砂店』では自社養鶏場『たまごの郷』から届いたばかりの新鮮な卵を1個からバラ売りしています。卵パックを持参して、おいしい卵をお土産にするなんていかがでしょう。

東播磨絶景スポット6:高砂海浜公園

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ジェラート屋さんから東へ移動して加古川沿いを下ると、白い砂浜と海が見えてきます。高砂海浜公園です。松林と波打ち際が印象的な景観は、少し足を伸ばしても目にしておきたい東播磨の絶景です。

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『日本の白砂青松100選』にも選ばれたこの県立公園は、貝殻を拾ったり水遊びを楽しんだりする家族連れに特に親しまれています。

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青い海を眺めながら遊歩道を進めば、人工島である『高砂島』に渡ることができます。灯台のある防波堤の向こうには謡曲『高砂』に歌われる播磨灘が広がっています。高砂島には新たな名所『愛のモニュメント』があるので立ち寄ってみてください。

東播磨絶景スポット7:太閤岩(加古川市)

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高砂市と加古川市の市境には、標高304メートルの高御位(たかみくら)山が横たわっています。『播磨富士』とも呼ばれ、見晴らし抜群の山頂から初日の出を拝もうと、元日は登山客で賑わいます。

高御位山の標高は高くありませんが、“富士”と名がつくくらいですから、スケールの大きな山です。

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そこで、登山初心者におすすめしたい絶景スポットが『太閤岩』。『辻登山口』から少し登れば、端正な高御位山を右手に望みながら尾根を歩いて30分以内で到達できます。羽柴秀吉が志方城(加古川市)を攻略したときに、この岩に座って合戦の指揮を執ったと伝わっています。

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実際に座ってみると、志方方面はもちろん、加古川流域、高砂の海、そして遠く正面には明石海峡大橋、そして淡路島まで見渡すことができます。この開けた空間がなんとも気持ちいいのです。余力のある人は、ここから高御位山の山頂を目指すことができますよ。

東播磨絶景スポット8:臨海の工場夕景(播磨町から見る加古川市)

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海、山、ときて最後にもうひとつ海のスポットを。東播磨の海沿いで見逃せないのが、工場地帯の風景です。播磨臨海工業地域の一部で、鉄鋼・化学工場などが立ち並び、日本経済を引っ張ってきました。絶景ハンターのなかには、幻想的な“工場夜景”を撮影して楽しむ人も多いと思います。

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ただ、加古郡播磨町から加古川市方向の工場夜景を臨むときは、少し早めに出かけるのがおすすめ。工場の煙突や停泊する船の色が鮮やかに映える夕暮れ時に見応えがあるからです。

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ぽつり、ぽつりと工場に照明が灯り、気温が低い冬には煙突から上る真っ白な水の粒子が夕空に溶け込んでいく様子も趣があります。

派手さはなくとも心に迫る印象的な風景、そして人々の営みや歴史を肌で感じられる個性的な絶景を探しているなら、東播磨が次の旅先にぴったりです。ぜひ、ゆったりと巡ってみてくださいね。

瀬戸内Finderフォトライター 堀まどか

東播磨地域の情報サイト「まるごと東はりま」

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瀬戸内海と日本海の2つの海に面し、中央には中国山地が延びる兵庫県。古くから貿易の拠点として発展してきた商業地と豊かな自然が残る兵庫県は、観光地としての見所も数多く存在します。異国文化漂う神戸の町並み、白く輝くように美しい姫路城、せとうちの海で大きく育った明石のタコや、四季の花々を楽しむことができる淡路島。買い物、温泉、歴史や文化、そして自然。どれをとっても一級品の旅が楽しめる場所です。