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東播磨を自宅で味わうお持ち帰り名品5選

東播磨を自宅で味わうお持ち帰り名品5選

旅行に行くとその土地のおいしい物が多すぎて、あれもこれもと欲張って食べたいけれど、もうお腹がいっぱいで食べられない。そんなちょっと残念な経験はありませんか。

極上のグルメが目白押しの東播磨のような旅先では、自分用のお土産にあれもこれも買って帰るに限ります。ここでは、ぜひとも立ち寄りたいお持ち帰りの名店・名品を紹介します。

1.『藤江屋分大』の和菓子(明石市)

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明石の地で江戸時代末期の1818年から和菓子店を営む老舗「分大(ぶんだい)」の人気は、『明石ピオレ(JR明石駅に隣接したショッピングセンター)』内の店舗を見れば分かります。和菓子を買い求める人がひっきりなしに訪れ、お餅1個から次々に購入していきます。

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なかでもおすすめは、『分大餅』。9月下旬から3月下旬まで販売される季節商品で、初代藤江屋寅吉が考案した大福餅です。

ころんと可愛らしい腰高のフォルムで白、赤、青(緑)と3色並べればそれだけでもう幸せな気分に。

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中はこしあんで、なんと言ってもこのあんこが上品でおいしいから、旅で疲れた体もほっとほぐれます。ついつい手が伸びるので、少し多めに買って帰った方がいいかもしれませんね。

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明石らしいお土産といえば、自慢のこしあんがはみ出るほど詰まった『紅白めで鯛もなか』も外せません。5代目店主が明石の鯛にちなんで考案したもなかで、ぱりっと薄くて香ばしい皮と、しっとりしたあんのバランスが絶妙です。

鯛を買いに『明石・魚の棚商店街』を訪れたら、すぐ南側の藤江屋分大本店で『めで鯛もなか』を買って帰るのが正解です。

2.香房たかさご『食彩縁』の燻製(高砂市)

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自然豊かな高砂市北部の、新池のほとり。高御位(たかみくら)山『長尾登山口』近くの小屋で作られている燻製が登山客らの間で話題になっています。

工房ならぬ“香”房を2018年7月にオープンした早川寛さんは、20年ほど前に趣味で燻製をつくり始めたのだとか。

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今や煙とスパイス使いの匠となった早川さんは「高級珍味としての燻製を、家でお酒を飲みながら楽しんでほしい」と言います。

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主にエゾザクラとりんごのチップを使って燻(いぶ)されるのは主に兵庫県産鶏肉のさまざまな部位です。

数ある燻製から選ぶなら、兵庫県多可町産播州百日どりの燻製はいかがでしょう。じっくり時間をかけて育った甘みとコクが特徴の鶏肉は、燻されることでさらに味が凝縮しています。

サラダに入れてヘルシーに食べるなら、ささみや若鳥胸肉もおすすめです。

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珍しいのは、燻製を使った『ひねぽん』です。

ひねぽんとは、ひね鳥(親鳥)の肉をポン酢につけた播州名物のおつまみで、通常は炙(あぶ)ることが多いものを食彩縁ではもちろん燻しているから、香りと口当たりが素晴らしい逸品になっています。スライス玉ねぎに乗せると最高ですよ。

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また、瀬戸内海の恵みを味わえる牡蠣の燻製も大人気。ぷりぷりの牡蠣が、煙のなかで今まさに旨味を凝縮させている写真がこちらです。

高砂発の新しいお持ち帰りの名品をぜひ自宅で楽しんでください。

3.高砂『下村商店』の焼きあなご(高砂市)

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次は高砂の老舗の味を紹介しましょう。特に播磨灘沿岸地域で親しまれている『下村商店』の焼きあなごです。1904年(明治36年)に高砂で開業し、あなご一筋で今日までその味を守ってきました。

贈答品としても人気が高いため贅沢品と思われがちですが、量り売りの特選品のほかに小ぶりの焼きあなごも販売していて、そちらは自宅用にぴったりです。ちらし寿司の具にしたり、卵焼きや茶碗蒸しに入れたりすると、食卓がいっぺんに豊かになります。

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平日は朝の6時、祝日は7時に開店し、休憩を挟んでお昼まで焼き続けられる下村商店のあなご。午前中に足を運べば、あなごが店先の焼き場で焼きあがるのを見られるかもしれません。

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しょう油のついたあなごは、電熱の上でくるくると返されながら両面香ばしく焼かれます。しょう油の焼ける香りに誘われて散歩中のご近所さんも足を止めます。

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店の奥では、次々にあなごが捌かれ、2匹ずつ串に挿されます。

手慣れた職人さん達が処理するあなごの肝は佃煮として販売されていて、これまたやみつきの美味しさだということも覚えておいて損はありません。

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焼き上がったあなごは、脂がしみ出すあつあつのうちに秘伝のタレにくぐらせて完成。持ち帰って白ごはんの上に乗せれば、自宅で極上のあなご丼がいただけます。

頭の部分はお吸い物にすると最高の出汁になるので、間違っても捨てないでくださいね。

4.『明石 寿司 菊水鮓』 のお鮨(明石市)

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おいしく魚をいただくなら、やっぱりお鮨も外せません。

新鮮で質の高い魚介類が目の前の好漁場から手に入ることで名高い明石には、古くから鮨店が集まり、職人たちが技を磨いてきました。ここ『明石 寿司 菊水鮓』は創業1897年(明治30年)の関西屈指の名店です。

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明るく高級感のある店内で、職人さんの手元を見つめながら、一貫ずつお鮨を口に運ぶ時間は、食事という枠を超えて、もはや芸術的な体験です。

が、それは少し敷居が高いと感じる人もいるかもしれません。そんなときに活用したいのが、持ち帰り鮨。

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こんなに素敵な包み紙で上品にお鮨を包んでもらったら、おうちでも特別な時間が過ごせると思いませんか。

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初めての人には、あなごの箱寿司に巻き、そして握りまで、『明石 寿司 菊水鮓』のおいしいエッセンスが詰まった盛り合わせがおすすめです。

しそ入りあなご新香巻は、しそが味のアクセントに、お新香が歯ごたえのアクセントになってあなごを引き立てます。

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家族そろって持ち帰り鮨を広げれば、旅の疲れも吹き飛ぶ華やかなパーティーになります。明石を訪れたら、職人さんの技術の粋を集めた本格的なお鮨をぜひ持ち帰ってください。

5.『播磨町漁業協同組合』の海の幸(加古郡播磨町)

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明石の西隣の播磨町でも、漁業が盛んです。特に、日差しの強い夏には古宮漁港いっぱいに足を広げたマダコが並ぶことでも知られます。播磨町の夏の風物詩『タコの天日干し』です。

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毎年12月上旬になると、海面養殖のノリを専用の『潜り船』で網から刈り取る収穫が始まります。

数に限りがありますが、干しタコや海苔は播磨町漁業協同組合で取り扱っているので、一般の人にも購入するチャンスがあります。

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料理が得意なら、播磨町漁業協同組合を訪れて組合員の漁師さんが釣った魚を直接買うこともできます。

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たとえば、1月のある日の漁港には、こんなに立派なチヌ(クロダイ)が入荷していました。刺し身はもちろん、昆布締めにしても、塩焼きにしてもおいしいですよ。

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鮮魚の直売は、出荷前の午前中のみ。入荷状況は季節や天候によって変わりますが、電話で問い合わせれば丁寧に教えてもらえます。午前中に海辺にお出かけの際は、ぜひ立ち寄って播磨町の恵みを持ち帰ってみてください。

瀬戸内海に面した東播磨で定番の海の恵みとそれを生かした加工品、歴史深い和菓子、そしてじりじりと人気が高まるニューフェイスの高級珍味を紹介しました。

楽しい旅行の後味は、自宅でゆっくり楽しむお持ち帰りの味で決まるかもしれません。兵庫県を旅するなら、東播磨の名品がおすすめです。

※感染症対策に配慮した上で撮影を実施しています。

東播磨地域の情報サイト「まるごと東はりま」

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瀬戸内Finderフォトライター 堀まどか

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瀬戸内海と日本海の2つの海に面し、中央には中国山地が延びる兵庫県。古くから貿易の拠点として発展してきた商業地と豊かな自然が残る兵庫県は、観光地としての見所も数多く存在します。異国文化漂う神戸の町並み、白く輝くように美しい姫路城、せとうちの海で大きく育った明石のタコや、四季の花々を楽しむことができる淡路島。買い物、温泉、歴史や文化、そして自然。どれをとっても一級品の旅が楽しめる場所です。