ハーブや花と触れ合って元気をチャージ!/東温かんきょう農園(愛媛県東温市)

自然の中に身を置いて……

松山市の東に位置する東温市は、美しい自然が広がるおだやかな地です。重信(しげのぶ)川の豊かな流れに沿って里が広がり、それを囲む緑の山々では谷や滝が絵画のような風景を描きます。

そんなステキな場所にあるのが、『東温かんきょう農園』です。

農園を営むのは渡部寛行(ひろゆき)さん・嬌子(きょうこ)さんご夫妻。好きなユリの花やハーブの栽培を本格的に始めようと、定年退職後に二人で始めました。

明るく少女のようにキュートな嬌子さんを、寛行さんがニコニコ優しく見守る仲良し夫婦です。二人の名前から一字ずつとって農園の名前にしました。

採れたハーブや野菜を県内の市場や地域の飲食店などへ出荷するほか、摘み取り体験、ハーブや花を使った手作り体験のワークショップなども開催しています。

地域との交流で次々に開く扉

訪れた3月下旬はローズマリーが可憐な花を咲かせていました。

聞けば市内の温泉施設にローズマリーやレモングラスを出荷していて、それらを使って湯上がりに飲むデトックスウォーターが作られているのだそうです。「ローズマリーは『若返りのハーブ』って言われてるのよ」と、はつらつと話す嬌子さんを見ていると、なるほど本当に若返るかもと思えてきます。

東温市はその気候や風土がイタリアに似ていると囁かれることもあり、そのためでしょうか、複数のイタリア料理の人気店があります。かんきょう農園を始めた頃、嬌子さんが好きで作っていたハーブをそのシェフに使ってもらったところ好評で、「もっと作って」と依頼されたのを機に栽培を本格化したそうです。

以来イタリアンのみならずフレンチなど、次第にさまざまな店や施設から「これも作ってみて」と声がかかるようになり、嬌子さんは次々に新しいハーブや野菜の栽培にチャレンジし続けています。

イタリアンパセリ、パクチー、スイスチャード、ハンサムレタス……。初めて聞く名前の野菜でも臆することはありません。「取り寄せて作ってみて、持って行くと『ようできた』ってほめられたの」と、満面の笑みで話してくれました。

子どもたちにもきっと貴重な経験に

野菜の摘み取りを体験してみました。
プチッ、パキッと折れるみずみずしい感触、茎や葉から弾ける水滴、摘んだそばからフワッと広がる新鮮な香り。爽やかで、春菊やパクチーなどクセのある野菜でもパクパク食べられそうです!

まさに五感すべてで感じる自然。店に並んでいたり、お皿の上で料理になっていたりする状態では経験できません。
珍しい野菜も美味しい食べ方を教えてくれるので、楽しみはどんどん広がります。

農業体験の子どもたちが来る時は、草も抜かないであえて残しておくと、草遊びを教わったりして喜んで遊んでくれるそうです。
どんな時代だって、やっぱり自然は極上の遊び場所。大人でも、心が素に戻るような解放感を感じられます。

どんな体験教室に参加してみたい?

ハーブや花などを使った物作りの体験もできます。
フラワーアレンジメントやリース作り、ハーブの花束やハーブウォーター、アロマウォーター、アロマサシェや石鹸、ハーバリウム製作など、その時々に応じてさまざま。
嬌子さんやそれぞれの得意分野を持つ仲間たちが先生になって教えてくれます。

時期によって植物の種類や状態、できることが違ってきますので、体験してみたいことや使いたいものなどがあれば相談してみてくださいね。

色が変わる、不思議なハーブティー

嬌子さんが淹れてくれるハーブティーも楽しみの一つ。この日のお茶はまるで魔法のようでした。
『バタフライピー』というマメ科の植物で、蝶に似た青い花を使います。

ハッとするほど鮮やかな青色のお茶にもまず驚くのですが、これにレモンを加えると…「さあ、どうなるかな?」と嬌子さん。なんと! ほんのり赤く色づきました!

「ハーブティーは色と味と香りを楽しむもの」と話す嬌子さんは、ハーブコーディネーターの有資格者です。ハーブの効果や使い方などもたっぷり教えてくれます。

ちなみにバタフライピーにはアントシアニンが含まれ、疲労回復などの効果があるとされるそうですよ。

植物の力と、チャレンジする心

「ハーブは日常生活に役立つ香りのある植物で、人に楽しみとうるおいを与えてくれるもの」と嬌子さん。そんなハーブや植物を通して、「自然の力はすごい。体や心のために、自然や植物の力に頼ることができれば」と思うそうです。

かんきょう農園を訪れて、「ここに来ると、なんだか元気になれる」と、その後たびたび足を運ぶようになる人がたくさんいます。人を惹きつける理由は、嬌子さんの言う『自然や植物の力』と、もう一つ、心の触れ合いもあるでしょう。

「最近はアロマにも興味があって」とエッセンシャルオイルを試し始め、野菜栽培では「ベビーリーフに挑戦中」。「やりたいことがいっぱいあって大変!」と笑顔の嬌子さんは、「挑戦することが好き。全部成功するとは限らないけど、その過程が楽しい」と、瞳を輝かせます。
一緒にいると、こちらもなんだか体の中に元気が湧き上がってきます。

植物の力と笑顔の力で、心にパワーチャージできる『かんきょう農園』です!


東温かんきょう農園
住所/愛媛県東温市下林1971-2
電話/089-964-3476(090-5913-6375)
※ 摘み取り体験や各種ワークショップへの参加ご希望の方は上記へお問い合わせください。
※ ハーブや野菜、ドライハーブや、ハーブを使った加工食品や小物類の販売品も置いています。

瀬戸内Finderフォトライター 矢野智子

※感染症対策に配慮した上で撮影を実施しています。

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矢野 智子

矢野 智子

1970年、愛媛県今治市生まれ。松山市在住。 大学時代を京都で過ごした後愛媛に戻り、システムエンジニアとして年の半分以上は県外出張という旅人のような生活を20年近く続けました。 退職後、愛媛を紹介する本を友人と作ったことをきっかけに、自分の「夢」と愛媛の魅力を再発見。地元出版社で編集のイロハを学び、現在は自らを「ことばのデザイナー」と称しフリーで活動中。書く、作る、伝えることに力をそそいでいます。

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