グルメ・おみやげ

美味しくてかわいくて大人気!道後の新名物いなり寿司/道後いなり ゆのや(愛媛県松山市)

美味しくてかわいくて大人気!道後の新名物いなり寿司/道後いなり ゆのや(愛媛県松山市)

思い出の味をたくさんの人に

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松山市の道後温泉街に、美味しいいなり寿司の専門店があると聞いてやって来ました。

場所は道後温泉駅を出てすぐ。道後商店街の入り口脇にある坊っちゃんカラクリ時計の目の前です。『道後いなり ゆのや』と染め抜かれた赤いのれんの店へ、次から次へとお客さんが訪れます。

場所がら観光客も多いようですが、地元の方も同じくらい。「近所だからよく来るよ」「友達に会うから手土産に」などリピーターの方々も。

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2021年5月、東京で懐石料理の料理人をしていた菅さんが、生まれ故郷の愛媛でお母さんと一緒にいなり寿司店を始めました。
菅さんはおばあちゃんが作るいなり寿司が大好きで、愛媛らしいちょっと甘めのあの味を、ぜひたくさんの人に届けたいと考えたのだそうです。

現在はテイクアウトのみなので、道後温泉の湯上がりに立ち寄って、近くの道後公園でのんびり寿司をつまみながら涼む、なんていう楽しみ方も良いかもしれません。

スイーツのように色とりどり

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店頭のケースの中を覗くと、色とりどりでとっても華やか!

いなり寿司の概念を覆すほど可愛らしくて、まるでスイーツのようです。

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上にのっている具材の種類の多さと意外性にも驚きつつ、カラフルで華やかな見た目に思わず見入ってしまいます。

「ケーキのように楽しんでいただければ」という菅さんの言葉通り、どれにしようかと選ぶのもワクワク!

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お揚げに包まれたいなり寿司も、てっぺんにチョンと小さな具材が。

中身の目印になると同時に、見た目にもとってもキュートなアクセントです。

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「リピーターの方にも飽きることなく楽しんでいただけるように、色々なメニューを考えています」と菅さん。
ローストビーフや焼き肉、鰻などガツンとインパクトのあるものが登場することも。この日も旬の食材を使った季節ものなども含めて12種類のいなり寿司が並んでいました。

例えば春先に菜の花と筍を使ったいなり寿司は、年配の方などにもとても喜ばれたそう。季節を感じながら味わうのもステキですね。

また若い方にも意外と定番ものが人気だそうで、やはりどの年齢層の方も、いなり寿司の懐かしさや郷愁のようなものに心惹かれるのかもしれません。

素材にもこだわって

素材選びにもこだわっていて、例えばお米は、菅さんのふるさと宇和島市の名産・三間米。品種やブレンドも何種類も試して、自分のいなり寿司の酢飯に一番合うと思ったものを選び抜きました。

個人の農家さんのもとへ毎回菅さん自身が足を運んで、直接購入しているのだそうです。

食べてみました!

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さて、私も買って帰ったいなり寿司をいただいてみることに。

定番の『五目』は、筍、椎茸、じゃこ天、にんじん、ごぼうの大きめ具材がゴロゴロ入っています。
揚げは甘すぎず濃すぎず、酢飯も程よくすっきりとしたやさしい甘さ。口の中で全体がちょうどよくなじみ合います。

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写真の左が『五目』。
右の『大葉』は揚げの内側に大葉がくるりと巻かれています。

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菅さんおすすめの『宇和島風鯛めし』は、朝どれの新鮮な愛媛県産真鯛の切り身が贅沢にのっかっています。
刺身としても文句なしの鯛に、特製の卵黄醤油ソースがとろりと絡んで、いなりの甘さともマッチ。お互いの味を引き立て合っています。

愛媛の名物料理・宇和島鯛めしをいなり寿司で手軽に味わえる逸品です。

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ふわふわの出汁巻き卵などたっぷりのおかずが入った『椿弁当』も人気です。

早い時間から売り切れてしまう商品もあり、「すべて手作りなので、たくさんの数をご用意できないんです」と申し訳なさそうな菅さんですが、その分どれも、ていねいに心を込めて作られていることが伝わってきます。

懐かしくて新しいいなり寿司の味を、ぜひ味わってみてくださいね。

瀬戸内Finderフォトライター 矢野智子

関連地域

愛媛県

愛媛県といえば、みかん。全国的に知名度も高く、近年では穏やかな気候を活かして多くの柑橘類を生産している。また日本最古の温泉「道後温泉」や、城下町として栄えた松山では、ゆったりとした時間を味わえます。愛媛と広島を結ぶ「しまなみ海道」からは、多島美景観だけでなく、大迫力の造船所を眺めることもできます。村上水軍ゆかりの地や、せとうちの海産物を楽しむ島巡りもおすすめ。