健康・長寿・お金に困らない!?パワースポット
琴弾公園(ことひきこうえん)は、琴弾山の展望台から「銭形砂絵」を展望できることで有名な公園で、公園全体が国の名勝に指定されています。
まず、公園中央に整備された無料駐車場から海辺に向かって歩いてゆくと、「有明浜」があります。
遠浅で美しい砂浜として知られており、引潮の時間帯には潮干狩りを楽しむ人でも賑わう海岸で、「日本の渚百選」にも選ばれています。
沖には伊吹島をはじめ、いくつかの島々も浮かんでいます。
次に、この有明浜の背後には「観音寺松原」があり、こちらは「日本の白砂青松百選」に選定されています。
松原の中に遊歩道もありますが、基本的には散策自由で、松の香りが漂う中で、気の向くままに歩けます。
しかし、この松原の中を歩いていると、突然広大な白い砂場が現れ、まるで迷路のごとく凹凸に塹壕を掘ったようなエリアがあります。そして、この砂場は立入禁止になっています。
これは、いったい誰が何のために築いたのか?
この謎を解くには、砂場の背後に見えている琴弾山に登る必要があります。
琴弾山は標高60mで、全体が松林に覆われ、海から風が吹き付けるときには、その風音が「仙人が琴を弾いている」ように聞こえたために、その名が付けられたといわれています。
山頂には展望台が整備されており、近くまで車道が通じていますが、下から歩いても15分程度で簡単に登れます。
展望台から見下ろすと、あの砂場の答えが判明します!
なんと、松林の一角に巨大な「寛永通宝(かんえいつうほう)」の銭形の砂絵が描かれていたのです!
この銭形砂絵の大きさは、東西120m、南北90m、周囲345m。
一般には、寛永10年(1633)に丸亀藩主、生駒高俊公を歓迎するために一夜にして作られたといわれています。
この銭形を見れば健康で長生きができ、しかもお金に不自由しなくなると伝えられ、最近はパワースポットとしても人気があります。
この砂絵の景観が特に美しくなるのが夕刻の時間帯。
「銭形砂絵」と夕焼けに染まる海の組み合わせは、なかなかの絶景です。
琴弾公園は「日本の夕陽百選」にも選定されていて、展望台には季節ごとの日没の時刻表も掲示されています。
冬は銭形の左側に太陽が沈み、夏には銭形の右側に沈んでゆきます。以下は夏の景色。
こちらは昼間の景色。この展望台へ毎日訪れている地元の方のお話では、空気の澄んだ日には「しまなみ海道」の橋まで見えるのだとか。
江戸時代に作られた「銭形砂絵」。
現在は市民の方々の奉仕で、春秋に化粧直しされて、この景観が維持されています。
あなたも展望台から「銭形砂絵」を眺めれば、長寿と繁栄がもたらされるかも!?
琴弾公園(ことひきこうえん) 銭形砂絵 「寛永通宝」
住所/香川県観音寺市有明町
銭形砂絵「寛永通宝」(琴弾公園)|観音寺市
瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣
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この記事を取材したフォトライター
松岡 広宣
松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/
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