毎年秋に開催される神戸市の一大イベント『神戸マラソン』。神戸市役所前をスタートした約2万人のランナーが市街地を駆け抜け、須磨の海岸沿いに出ます。
10km地点から折り返し地点の明石海峡大橋まできらめく海を眺めながら西へ、西へ。大漁旗を掲げた漁船が20隻も海に出て、ランナーを鼓舞します。
神戸マラソンの醍醐味はなんといっても、その景色の美しさ。この年、2回目の神戸マラソンを走り切ったランナーはそう語ります。
沿道各所で開催される応援イベントもランナーを後押しし、地域を盛り上げます。明石海峡大橋の袂にある舞子公園では、沿道応援パフォーマンスが繰り広げられました。
ヒップホップダンスを披露し終えた地元の小中学生ダンスチーム『流行宣言・R』のみなさん。「仮装している人がたくさん走っていて、見ていて楽しい」「みんなが一緒に踊ったり写真を撮ったりしてくれて嬉しかった」と笑顔で話します。
海岸線を抜け、街の中心に帰って来たランナーを35km付近で待ち構えるのが浜手バイパスの坂道です。疲れたランナーを苦しめる一番の難所と言われます。
坂を上り切ったランナーは神戸大橋を渡ってポートアイランドへ。そこには、神戸マラソンをここまで走ったランナーたちだけが味わうことのできる「感動の一言に尽きるほど美しい神戸」の眺めがあるのだそうです。
ゴールが近付き、沿道の応援にも熱が入ります。「がんばれ」「ファイト」「ナイスラン」の声にまじってなかには「ありがとう」と声をかける人も。
復興した神戸から感謝の思いを伝え、国内外の被災地にエールを送りたい。そんな神戸マラソンの合言葉は「感謝と友情」です。是非あなたも、神戸の街に力と感動が溢れる大会を覗きに、そして体験しにきてください。
【参考サイト】
KOBE MARATHON http://www.kobe-marathon.net/
瀬戸内Finderフォトライター 堀まどか
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堀 まどか
堀 まどか/フォトライター 兵庫県生まれ、在住。実務翻訳、外国人起業家支援、通訳案内士(英語)、そしてフォトライター。 ネットマーケティングの外資系スタートアップで進行管理や顧客サポートを担当。 2011年から、フジサンケイビジネスアイ掲載の週刊コラム『ITビジネス最前線』を英日翻訳しています。 日常の風景や旅先で出会った人の表情など、心に触れるものを写真におさめています。瀬戸内のスポット、暮らしぶり、季節感、食を私目線で切り取ります。 写真ブログ http://riderv328.tumblr.com ツイッター https://twitter.com/Riderv328
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