初心者歓迎! 周防大島ダイビング
瀬戸内のハワイ「周防大島」。
アロハな雰囲気が漂う、山口県の人気観光スポットです。
瀬戸内の中でも「真っ青な海がキレイ!」と知られる島ですが、その周防大島でダイビング体験ができるんです!
今回訪れたのは、山口県柳井市にショップを構えるPADIダイビングスクール『Love&Blue』。
「PADI」とは世界最大のダイビング教育機関のこと。『Love&Blue』は山口県唯一の認定店で、PADIライセンスの入門コースオープンウォーターダイバーからテクニカルダイバー取得までのコース開催とインストラクター取得のサポートを行なっています。
「そんな本格的なところ、初心者が行くにはハードルが高い……」という心配は不要。
世界に通用するダイビングのプロが行うレッスンだからこそ、例え泳げなくても、海に入ったことすらなかったとしても安心というもの。
そんな『Love&Blue』のダイビング体験記をお伝えします。
集合は柳井市のショップor現地で
ショップはJR柳井駅前。車がなくても現地まで乗せてもらうことも可能
直接周防大島に行った方が早い方や、体験後大島観光をしたい人など現地集合もOK
『Love&Blue』が行う体験タイビングのスケジュールはこちら。
8:00 ショップ集合
9:00 移動、説明・書式の記入
10:00 練習後に体験開始
11:30 ショップに戻る
今回はJR柳井駅前のショップに集合し、周防大島の現場まで案内していただきました。
公共交通派もアクセスしやすいのが嬉しいポイント。しかも持参物はタオル、念の為の着替え、飲み物くらいなのでほぼ手ぶらでOKです。
現地集合の場合、島のコンビニなど分かりやすいスポットで集合して海に向かいます。
ダイビングスポットに到着したら、必要な書類に記入し、簡単なレッスンをスタート。
呼吸の仕方、動き方、耳抜きの仕方、ハンドシグナルの種類などのレクチャーを受けます。
海に入る前にばっちりイメトレしておきましょう。
ちなみに、背中に背負うシリンダーの中身は「酸素」ではなく「空気」。コンプレッサーで空気を圧縮して詰めているのだとか。
つい酸素ボンベと言いそうになりますが、私たちが吸ってるのは酸素だけじゃなくていわゆる空気だもんな。勉強になります。
装備品は約15kg。
海に入ってしまえば重さはなくなり、むしろ浮力に抵抗するため重りをつけます。
普段陸上生活をしていると、知らないことばかりで感心しっぱなし。
レクチャー終了後、さっそく海へ!
の前に着るのが「ドライスーツ」。
ドライスーツは水の浸入を防ぐ造りになっているため、水着を着なくてもいいんです。ウェットスーツならぬスウェットを着た上にドライスーツを更に着たら、いよいよ体験開始。
(本当に濡れないのか?は最後に結果発表します)
『Love&Blue』のダイビングインストラクター尾﨑真弓さんの指導のもと、遂に海に入ります。
慣れなくても、怖くっても、センセイが隣にいるから安心。思い切ってやりましょう。
浮いてみたり、
顔をつけてみたり。
まずは基本のキから教わって、徐々に身体を海に沈めていきます。
ココロとカラダが海に慣れてきたら、ここからが本番。
念願の海に入ってみると………
この世界!
陸や水面からはほとんど見えなくても、お魚さんがいっぱい!
こんなに近くにいたんですか!?
太陽の光も差し込んで、見たこともない光景が広がっています。
海中では初めましてのお魚さんがコンニチハ。
オレンジとブルーの縞模様が美しいニシキハゼです。
体験モデルさんの感想によると、「お魚さんたちはとってもクール。人が近くに行っても全然逃げないんです。お魚たちの世界に人間がお邪魔させてもらっている感じ」とのこと。
海の中では、魚のカラダはうっすら透けていてとっても神秘的。彼らと見つめ合うと、ニンゲンがお邪魔してすみません。ちょっと遊ばせてくださいね……という気分になってきます。
魚だけではなく、普段は見ることのない海底もしっかり見てみましょう。
海藻は、陸でいうところの樹や森でしょうか。
そよ風に揺れる葉のように、海流でゆらゆらと揺れる様子を見ていると何だか癒やされます。
近年は、“水に浮いて無重力を経験する”というリラクゼーション方法「フロテッタ」も人気のようだし、それを超える?“海中に潜る・泳ぐ・漂う”という行為も癒やしそのもの。
水に浸かることのリラックス効果は科学的にも解明されつつあるようで(調べてね)、きっと誰でもほわ〜んと気持ちよくなってくるはずですよ。
レクチャーを含めて約1時間の体験が終了! お疲れさまでした!
「死ぬまでにしたいことリストの1つがダイビングだった」というモデルさんも満足の表情。よかった〜!
マリンスポーツとはあまり縁のないように思われる瀬戸内海ですが、こんな素敵なダイビング体験だってできるんです。
「海の近くに住んでいてよかった」としみじみと思える体験でした。
いざ、“海”という新しい世界へ
『Love&Blue』代表の小川智之さんはこう言います。
「海の中では、ハンドシグナルだけが意思表示の方法。それ以外は何もなく、完全に自分だけの世界です。だから急ぐこともない。自分のペースで自分の時間を楽しめばいいんです。自分にできないことがあることを認めて、遊びながら海に身を任せるんです」。
これぞ究極のリラックス方法かもしれない……と思わせんばかりの説得力。
自分が知っていること、できることなんて、地球の7割を占める海に比べたらほんのこれっぽっちなんだよなぁ。
海の世界は想像もできないほど広く、魅力的です。
「周防大島周辺の瀬戸内海は、沖縄のような華やかな海ではないけれど、生態系が豊富でおもしろい。春夏秋冬、その時期にしか見られないものがあって、10年間ほぼ毎日潜っても飽きません。僕にとってダイビングは、知らない海の中を観察することが目的です。僕は今44歳ですが、あと20年潜れたとしても、あと20回しかその季節の海を見られない。これからも海が移り変わる様子を見守っていきます」。
海に潜ることが目的ではなく、海の中を観察することが目的。
そんな小川さんは、海好きが高じて水中のスチル・動画撮影や撮影指導も行うマルチプレイヤー。海への深い深い愛が伝わってきます。
そんな小川さんたちの熱い想いに惹かれて、『Love&Blue』には全国からダイビングファンが訪れるといいます。
ここ数年は「いつかダイビングをしてみたかった」という60代のお客様がグッと増え、なんと75歳のおばあちゃんも講習中なのだとか!
ライセンス取得までにかかる日数は、本気で取り組めば最短で2〜3日とのこと。もちろんゆっくりでも大丈夫。
体験ダイビングからライセンス講習のステップアップされる方がとても多いそうなので、まずは“海という知らない水中世界への入り口”=ダイビング体験から一歩踏み出すのもいいですね。その先にはたくさんの魅力が見つかるかも!?
忙しい毎日のリフレッシュに。新しいスキルの習得に。海の観察に。水中撮影に。いつかやりたいことリストの実行にも。
海の楽しみ方を見つけるお手伝いは、『Love&Blue』のアツいメンバーがばっちりサポートしてくれますよ。
ぜひ、新しい瀬戸内海の姿を見つけてくださいね。
最後に……
「ドライスーツは本当に濡れないのか?」結果発表。
ご覧ください! グレーのスウェットもドライなまんま!
この“海に入ってもカラダが濡れない”のも新感覚です。お楽しみに。
※ 着方や動きによっては隙間から水が浸入する可能性もあるため、やっぱり着替えは持参した方がベター。ちなみに首から上は濡れます!
瀬戸内Finderフォトライター 塚本 明日香
Love&Blue
住所/山口県柳井市中央2-5-6
電話/0820-25-3900(直通:080-5612-3900)
体験ダイビング/1人16,500円(レンタル器材、タンク、ウエイト、施設使用料込み)
https://www.loveandblue.com
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この記事を取材したフォトライター
塚本 明日香
広島県尾道市生まれ。 地元誌の編集を10年間経験したのち、現在は瀬戸内エリアの編集者・ライター・Webディレクターとして活動中。愛用カメラはNikon D610。 大人になってからの趣味は演劇と舞。外が好きでどこでもバイクで行きたがる。夢は犬に囲まれて暮らすこと。
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