神戸ルミナリエ。
荘厳な光の芸術は人気が高く、神戸・旧居留地の冬を彩る風物詩になっています。
「フロントーネ」と呼ばれる電飾を先頭に、そこから光の回廊「ガレリア」が仲町通をつらぬきます。アーチが幾重にも重なって暗闇に描き上げる立体模様が、最大の見どころです。
毎年、イタリアから部材が運ばれ、イタリア人職人と日本人のスタッフによって骨組が組まれます。よく見ると、木枠からたくさんの電線が出ているのが分かります。
ぜひ、裏側からも細部を観察してください。一味違った万華鏡のような輝きに目を奪われます。
ルミナリエの始まりは1995年。
阪神淡路大震災の発生した年の12月、年始の悲惨な災害の犠牲者を悼み、鎮魂と神戸の街の復興を願って初めて開催されました。更地や工事現場が目立つ街に灯りがともったとき、この世にこんなに美しいものがあるのかと、その電飾が滲んで見えた人も多かったのです。
回廊の先に待つのは、光の壁掛け「スパッリエーラ」が置かれる東遊園地(公園)。募金をした人が鳴らす「復興の鐘」の音が響きます。
ルミナリエ会場へは元町駅から三宮駅方面へ一方通行になります。さっと通り過ぎてしまわずに、会場付近でも買い物や食事で街を堪能してほしいと思います。
さて、これまでにお見せしたのはすべて過去の神戸ルミナリエ。ルミナリエは毎年異なるテーマのもと、木枠のデザインや配色を変えて披露されます。
この年、開催準備中の旧居留地に赴きました。
夜の華やかな表情ももちろん素敵ですが、青空の下で見る白いルミナリエも実はおすすめ。
この冬は、ガレリアをくぐってみませんか。
神戸ルミナリエ
開催期間:毎年12月の期間中
アクセス:JR・阪神元町駅から徒歩約5分(駐車場はありません)
入場料:無料。1人100円募金を呼び掛けています。
【参考サイト】
神戸ルミナリエ組織委員会 https://www.kobe-luminarie.jp
瀬戸内Finderフォトライター 堀まどか
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この記事を取材したフォトライター
堀 まどか
堀 まどか/フォトライター 兵庫県生まれ、在住。実務翻訳、外国人起業家支援、通訳案内士(英語)、そしてフォトライター。 ネットマーケティングの外資系スタートアップで進行管理や顧客サポートを担当。 2011年から、フジサンケイビジネスアイ掲載の週刊コラム『ITビジネス最前線』を英日翻訳しています。 日常の風景や旅先で出会った人の表情など、心に触れるものを写真におさめています。瀬戸内のスポット、暮らしぶり、季節感、食を私目線で切り取ります。 写真ブログ http://riderv328.tumblr.com ツイッター https://twitter.com/Riderv328
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