松山市には、戦国時代の城(湯築城)と、江戸時代の城(松山城)の二つの城跡があり、なんと、その両方が「日本百名城」に選ばれているんです!
そのうち湯築城(ゆづきじょう)は、まだお城に天守閣がなかった時代の城跡で、現在は「道後公園」として整備されています。
道後公園の春の景色。内濠に沿って桜並木が続きます。園内には気象台が桜の開花を宣言する際の標準木もあって、愛媛県に春の到来を告げる桜名所でもあります。
そして、道後公園の一番の見どころはこちら!!豪勢な門構えの武家屋敷が再現されていて、中世の武家社会へタイムスリップできるのです!
武家屋敷の中に入ります!深刻な表情で軍議をしているのかと思いきや、当時流行した連歌の場面を再現しているのだそうです。武家のたしなみというものでしょうか?
そしてこちらは全国的にも珍しい土塁展示室。土塁に横穴を掘って断面が見えるようになっていて、内部の構造や築造過程がわかるようになっています。
さらに、内濠で囲まれた中央にはこんもりと盛り上がった丘陵があり、かつての山城跡も残っています。遊歩道も整備され、頂上まで歩いて10分ぐらいで登っていけます。
頂上まで登ってきました!展望台があって、ここからアッと驚く景色が見られます。
なんと、西の丘陵にある松山城が見られるのです!
「百名城」から別の「百名城」を見られる、全国的にも希少なスポットです。
展望台からは、松山城と松山市街、やや霞んでいますが瀬戸内海の海まで一望できます。
湯築城は、中世の伊予国(現在の愛媛県)の中心都市だったのですが、豊臣秀吉に攻められ落城。お城も廃城となります。
その後、秀吉の部下であった加藤嘉明が松山城を築城し、名実ともに政治・経済の中心は松山城へ移行しました。
天守閣がまだなかった中世から戦国時代にかけての武家社会の様子を体感できることが、湯築城跡・道後公園の大きな魅力です!
所在地:愛媛県松山市道後公園
案内HP:http://dogokouen.jp/
<道後公園内 展示施設>
営業時間:9:00~17:00 (月曜定休)
入館料金:無料
瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣
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この記事を取材したフォトライター
松岡 広宣
松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/
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