世界初のガラスの灯台!
ある日の夕方、高松の港湾エリア「サンポート高松」を訪れました。ここに、世界初の「ガラスの灯台」があります。
港に着くと、お花の形をした看板が出迎えてくれました。瀬戸内国際芸術祭でつくられた、ポルトガル人アーティストによる作品です。(ジョゼ・デ・ギマランイス『ハッピースネーク』)
西の空に日が沈んでゆきます。この日の日没は午後5時5分でした。
赤灯台の案内板を発見しました。右奥には源平合戦で有名な屋島が。これから桟橋を10分弱歩きます。
ガラスの赤灯台は、高松港の再開発にともなって1998年に誕生しました。いえ、正確には誕生でなく「生まれ変わり」です。
かつて船が四国と本州を行き来するメインの交通手段だったころ、高松港ではコンクリートの「旧赤灯台」が港のシンボルとして親しまれていました。やがて1988年に瀬戸大橋、1989年に高松空港が相次いでオープン。それとともに高松港の役割も変化し、現代的なウォーターフロントとしてリニューアルすることになったのです。
その際、赤灯台にも新しい港にふさわしいユニークなデザインが求められました。世界初の「ガラスの灯台」は、こうして現在の形に生まれ変わったのです。
桟橋の先端に赤く光る灯台が現れました。
鼓動のように点滅するランプにきゅん
灯台もとまでやってきました。側面には19センチ四方のガラスブロックが1,600個も積み上げられています。上部のランプはトクン、トクンとゆっくりと点滅。まるで鼓動のようです。
いつのまにかあたりは真っ暗。赤灯台と三日月の共演です。
灯台から桟橋のたもとへ戻ってくると、港に船が到着していました。
別名「せとしるべ」とも呼ばれる赤灯台は、その名のとおり瀬戸内を照らす海の道しるべ。この光をたよりに船が往来し、また桟橋には人々が憩いを求めて集まってきます。昔も今も愛される高松港のシンボル。香川県へ来たら、ぜひ訪れてみてください。
赤灯台(せとしるべ)
住所/香川県高松市サンポート(玉藻防波堤外端)
瀬戸内Finderフォトライター 古川いづみ
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