兵庫県西宮市の西宮神社は全国に3500あるえびす神の総本社です。
毎年1月10日前後の3日間に各地のえびす神社では『十日えびす(戎)』というお祭りが開かれます。総本社の様子を覗いてみましょう。
お祭りが始まる前の1月8日には神戸市東部水産物卸売協同組合などが特大の本マグロと雌雄2尾の鯛を神前に奉納します。えびす様が鯛と釣竿を持つ姿から大漁と商売繁盛を願っておこなわれるものです。
いつしか、この『招福大マグロ』に賽銭を張りつければ「お金が身につく」とされるようになり、西宮神社の名物のひとつになっています。
マグロだけではありません。商売繁盛を願うたくさんの企業からの奉納品が並んでいるのが目につきます。
ビールの右上にいらっしゃるのがえびす様、エビスビールでもおなじみの神様です。七福神のひとりに数えられ、その中で唯一日本由来の神様であると言われます。地元では「西宮のえべっさん」と親しみを込めて呼ばれます。
十日えびすのもうひとつの名物は、1月10日におこなわれる福男選び。午前6時にこの赤門が開くと同時に参拝者がなだれ込み、『一番福』を目指して本殿までの230メートルを全速力で駆け抜けます。『開門神事』は西宮えびすならではの光景です。
えべっさんにお参りしたら、自宅やお店、会社に福を招く縁起物を持ち帰ってはいかがでしょうか。『福笹』に付ける俵や小判の飾り、
福をかき寄せる『福熊手』や
福をすくい集める『福箕(ふくみ)』が沿道いっぱいに並んでいます。
本殿横では、愛らしい『鯛みくじ』のお守りを引くこともできます。
期間中は吉兆店や露店約600軒が神社を取り囲み、朝早くから夜遅くまで人が絶えません。お祭りを気分を味わいながら、今年はえべっさん総本社で家内安全・商売繁盛をお祈りしてはいかがでしょうか。
◆招福大マグロ奉納式 1月8日午前9時30分頃~
◆十日えびす開催期間:1月9日(宵えびす)、1月10日(本えびす)、1月11日(残り福)
アクセス:
車/期間中は境内の駐車場が利用できず、交通規制もおこなわれます。公共交通機関をご利用ください。
電車/阪神本線「西宮駅」えびす口より徒歩5分、JR神戸線「さくら夙川駅」より徒歩8分、阪急神戸線「夙川駅」より徒歩15分
バス/期間中は阪急西宮北口駅、阪急夙川駅、JR西宮駅から臨時直通バスが運行します。
西宮神社 http://nishinomiya-ebisu.com
瀬戸内Finderフォトライター 堀まどか
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堀 まどか
堀 まどか/フォトライター 兵庫県生まれ、在住。実務翻訳、外国人起業家支援、通訳案内士(英語)、そしてフォトライター。 ネットマーケティングの外資系スタートアップで進行管理や顧客サポートを担当。 2011年から、フジサンケイビジネスアイ掲載の週刊コラム『ITビジネス最前線』を英日翻訳しています。 日常の風景や旅先で出会った人の表情など、心に触れるものを写真におさめています。瀬戸内のスポット、暮らしぶり、季節感、食を私目線で切り取ります。 写真ブログ http://riderv328.tumblr.com ツイッター https://twitter.com/Riderv328
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