巖流島(がんりゅうじま)は、山口県下関市の関門海峡に浮かぶ小さな島(無人島)で、宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘が行われた場所として有名です。
巌流島には橋が架けられておらず、陸路では行けません。下関あるいは門司港から定期船に乗って行きます。下関側は、唐戸という地区に乗り場があります。
といっても、乗船時間はわずか10分ほど。アッという間の関門海峡クルージングですが、海上からは関門橋も見えます。
そして、巌流島に到着です!やはり巌流島といえば、宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘シーンを再現した、この像が一番の見所です。
背後に関門橋を望む小高い丘の上で、両雄が対峙しています!
冷静で澄ました表情の佐々木小次郎に対して、獣のような形相で襲いかかる宮本武蔵!
小次郎はかなりイケメンですし、武蔵の鬼気迫る表情もいいですね!
よく見るとディテールも細かく再現されています。佐々木小次郎は、刀を持つ逆手。これが秘剣『燕返し』です!
対する宮本武蔵も舟を漕ぐ櫂(かい)を削って作った、通常よりもかなり長い木刀を振りかざしています。
両雄決着の瞬間!通常よりも長い武蔵の木刀が、小次郎の『燕返し』よりも一瞬早く決まったと伝えられます。
他にも、舟形の『巌流島文学碑』が関門橋を望む海岸に立てられています。この石碑には武蔵・小次郎のイラストと村上元三作『佐々木小次郎』の一節が刻まれています。
こちらは『佐々木巌流之碑』。別にお墓ではないのですが、敗者となった佐々木小次郎を偲んで、ここで手を合わせて帰る人も多いそうです。
小さい島ですが、歴史に残る武芸者の決闘地に立つことは忘れがたい体験となります!
再び定期船に乗り、島を後にしました・・・。
不思議なことに、この島を訪ねると、なぜか敗者側の佐々木小次郎に愛着を持つようになります。
実は島の正式な名前は船島(ふなしま)なのですが、決闘に負けた佐々木小次郎の流儀名である『巖流』の名にちなんで『巌流島』と呼ばれています。当時の人々が、小次郎を偲んで名付けたのでしょうね。
もちろん、舟の櫂で特製木刀を作ったという宮本武蔵の智慧も称えられるべきもの。そうした野生的なサバイバル術は、現代社会を生きてゆくためにも必要なはずです!
あなたも、関門海峡の潮風に吹かれながら、両雄の対決に想いをめぐらせてみませんか?
巌流島
所在地:山口県下関市大字彦島字船島648
案内HP:https://shimonoseki.travel/story/ganryujima/index.html
◇巌流島連絡船
料金:下関発着 大人往復 500円 / 門司港発着 大人往復 800円
案内HP:http://www.kanmon-kisen.co.jp/route/ganryujima.html
瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣
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松岡 広宣
松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/
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