古代から、日本の交通の大動脈として栄えた、瀬戸内。人やモノが行き交う中で生まれた歴史と独特な文化は、かつて日本の新しい時代の幕開けを遂げる、原動力の一つにもなりました。古きを大切にし、新しいものも柔軟に受け止める瀬戸内の気質は、郷土料理にも色濃く現れており、老若男女問わず人気。豊かな自然が育んだ食材と共に、未来に伝えていきたい瀬戸内の宝です。
手延そうめん揖保乃糸(兵庫県)
手延そうめん「揖保乃糸」は、たつの市を中心に播磨西部で作られる、伝統の製法で幾度も熟成を重ねた逸品です。そうめんは夏の食べ物と思われがちですが、寒い季節には温めた和風だしに素麺とお好みの薬味を入れて「にゅうめん」として年中美味しく召し上がっていただけます。
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たかが素麺、されど素麺!イロイロ食べ比べ!
神戸ビーフ(兵庫県)
現存する希少な日本原種の黒毛和牛の頂点とされる但馬牛の中でも一定の品質基準を満たすもののみが「神戸ビーフ」と呼ばれます。人肌で溶けるほど脂肪の融点が低く、甘味のある脂と肉本来の旨みが溶け合うハーモニーが醍醐味です。
津山ホルモンうどん(岡山県)
鮮度が高く臭みのない作州地域の牛ホルモンを使った焼きうどん。肉汁がタレと野菜、うどんにからまり、絶妙な味を出しています。津山市内に50店舗以上の店があり、自家製ダレ、ホルモンの種類、焼き方など、店によってこだわりが違います。
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岡山・津山のご当地グルメ『津山ホルモンうどん』でホルモンの奥行きを知る!/お好み焼三枝(岡山県津山市)
お好み焼き(広島県)
戦前から人気のあった「一銭洋食」に、具としてキャベツやそば、うどん、卵を加えるなど工夫がされ、現在の広島お好み焼きが完成しました。広島市周辺内には、約2,000軒のお好焼き屋があり、多くの客でにぎわっています。
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お好みソース消費量日本一!広島県には5種類のお好み焼きがあるんです!
瓦そば(山口県)
西南の役の際に熊本城を包囲した兵士たちが、熱した瓦で肉を焼いたという言い伝えから考案したと言われています。風味豊かな茶そばを牛肉・錦糸卵・のりなどと熱した瓦の上に盛り付けたもの。かつお風味のタレに紅葉おろしを加えていただきます。
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800年の歴史を持つ温泉地、川棚温泉で愛され続ける日本一ユニークな麺『瓦そば』/瓦そば本店 お多福(山口県下関市)
フィッシュカツ(徳島県)
徳島県民がこよなく愛する「フィッシュカツ」。新鮮な魚のすり身に唐辛子やカレー粉などの香辛料を入れ、パン粉をまぶして揚げた練り製品です。スーパーやコンビニでも売られている徳島県民のソウルフードで、珍しいということでお土産としても好評を得ています。
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全国初!コンビニの中にある徳島県のアンテナショップ…?!
そば米雑炊(徳島県)
米の代わりにそば米を使った雑炊。三好市東祖谷では稲を作ることができない急斜面が多いため、焼き畑耕作を行い、栽培期間が短いソバを作って主食代用としていましたが、それが県内全域に広がったとされています。
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そばの実を使った秘境の雑炊を味わおう!/そば米雑炊(徳島県三好市)
骨付鳥(香川県)
骨付き鶏もも肉を丸ごと1本オーブン釜などで焼き上げた香川県丸亀市発祥の人気ご当地グルメ。スパイシーな味わいで、外はパリッと中はジューシー。うどんに次ぐ香川の新たなソウルフードとして全国的に脚光を浴びています。
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『うどん』だけじゃない!香川県で大人気のご当地グルメ『骨付鳥』
讃岐うどん(香川県)
地元で古くから愛されてきた讃岐うどんは、現在では日本全国から多くのファンが足繁く通い詰めるほど、親しまれています。釜揚げ、かけ、ぶっかけ等、いろいろなメニューを楽しむことができます。
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特集!レンタカーでめぐる讃岐うどん旅♪
鯛飯(愛媛県)
瀬戸内で水揚げされた新鮮な鯛を丸ごと釜に入れて、炊きあがったら、鯛の身をほぐしてごはんに混ぜて茶碗によそいます。この鯛飯は瀬戸内一円に普及していて、家庭でも祝い事にはよく作られています。
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「あ~、うまいぞなもし」子規ゆかりの有形文化財で食す絶品鯛めし/松山市三津浜
五色そうめん(愛媛県)
色つきそうめんの元祖。江戸時代初期に創業の長門屋・八代目市佐衛門の娘が、松山市の椿神社に参拝した際に美しい五色の糸が下駄に絡みついたことから生まれたと言われている松山の郷土料理で、正岡子規の俳句にも登場しています。
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