愛媛県越智郡上島町の岩城島にある積善山(せきぜんさん)。
島のほぼ中央にある標高369.8mの山で、別名岩城富士。
春には、約3000本の並木道が続く桜の名所。この桜の織り成す景観は「天女の羽衣」と呼ばれます。
今回は、そんな積善山の穴場スポットから見る夕日と、もう一つのこの山の見所をご紹介します。
瀬戸内海の中でも、特に芸予諸島と呼ばれるこの地域は、石器時代のものとされる巨石が沢山あるのをご存知でしょうか?
石器時代、現在の瀬戸内海の位置には陸があり、草原では沢山の人々と動物たちが暮らしていました。
そんな時代の跡をこの地域の島に行くと見ることができます。
それが、巨石。
この積善山にもそんな巨石があります。
積善山を車で頂上に向かって走ると、赤い鳥居があります。
妙見神社と書かれてある鳥居をくぐり、歩いて上り、約5分位歩くと、巨石へ着きます。
巨石には神社の建物が置かれています。
山の中腹に突然現れる巨石。
案内板にも書かれているように、江戸時代ここは修験の場でもありました。
外から見たら一つの岩のように見えますが、中を覗くと岩が組み合わさっているのがわかります。そして中には、小さな祠があり妙見菩薩がお祀りされています。
妙見菩薩とは、北極星を神格化したもので、国土の守護、そして願い事を叶えてくれる菩薩さまです。
遠くから見るとこんな形をしています。
何だか、三つの山が岩になったみたいですね。
こんな山の上に本当に不思議です。
こんなにも大きい巨石なのに、知らなかったら見過ごしてしまいます。
車で走っていると、遠くから見ることもできますので、見逃さないように。
積善山の山頂には展望台があり、瀬戸内海を一望することができます。
しかし今回の景色は展望台からではなく、パラグライダーの離陸場からの景色です。
全国的にも島々を眼下に空を飛べる所は多くありません。
ここ積善山は、標高が高く海からの風を捕まえやすく、気象的特性の点で適した特徴を有しているためそれを生かして設けられたと言います。
気流がよい場合は、上空高度1500m付近まで上がることができるため、まるで鳥になった気分で瀬戸内海の島々を見ながら飛ぶことができます。
地元の方に聞くと、展望台よりここからの景色の方が好きとおしゃっていたので、今回はここから撮影しました。
青い空、青い海。緑に覆われた島々。
本当に綺麗です。瀬戸内海を初めて見た方の感想を聞くと、「誰もが日本にこんな景色の場所があったなんて知らなかった。本当に美しい」と言います。
そしてこの瀬戸内海に沈む夕日を見ると、誰もがその心を奪われます。
まるで天の川のように、キラキラと輝く夕日。海にできるその光は星屑のようです。
積善山(せきぜんさん)
所在地:愛媛県越智郡上島町岩城
お問い合わせ:TEL:0897-75-2500(上島町岩城総合支所産業振興課)
HP:https://www.iyokannet.jp/spot/286
瀬戸内Finderフォトライター 大橋麻輝
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瀬戸内Finder 編集部
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