「日本三景・安芸の宮島」の対岸。目の前に穏やかな瀬戸内の海が広がる風光明媚な場所に、ゆったりとした時間を過ごせる安らぎの料亭があります。
「鄙の料亭 地御前」は、名前の通り料亭としての品格を持ちながら、若い人にもいつもとは違うちょっと贅沢をしたいというときにオススメしたい空間。
重厚な茅葺きの門をくぐると、数寄屋造りの屋敷へ続く風情のある小径と雑木林の庭があり、カキ筏が浮かぶ瀬戸内特有の景色や島影が重なり合う美しいグラデーションが広がっています。
部屋は大きく分けると5タイプ。4〜6名で使える個室や海に面したテーブル席、洋風のサロンなど、用途や人数に応じて部屋を選ぶことができます。
洋館を思わせるモダンな造りのサロン。離れになっていて、2方の大きなガラス窓からは庭や瀬戸内海をパノラマで見渡せます。
格子窓の向こうに雑木林や瀬戸内海が見えるテーブル席の「島格子」。6名までの小グループで使える半個室も備わっています。
4人掛けのテーブルが並び、大きな窓に瀬戸内海がパノラマで広がる「テラスホール」。天井も高く、ゆったりした気分になれます。
料理が運ばれてきました。スタッフは笑顔が印象的で、高級料亭にありがちな堅苦しさを感じることはありません。料理や器のこともていねいに説明してくれ「おもてなし」の気持ちが伝わってきます。
ちなみに、こちらで使っている器はほとんどが「有田焼」とのこと。美しい器もまた、日本料理を愉しむには欠かせない存在です。
一の膳、二の膳に小鉢が載り、寿司や甘味も付いた「いろどり御膳2700円(税込)」。できたてが順次運ばれてくるスタイルで、一品の量は少なく、その分たくさんの種類を愉しめる懐石テイスト。特に女性には人気のコースです。
料理はどれも美しい盛付けで、目も愉しませてくれます。季節感や旬も大切にされ、冬は地元・地御前産のカキ料理も。
和の職人のこだわりが感じられる手間のかかった寿司。ひとつひとつが宝石のようで、食べてしまうのがもったいないくらいです。
こんなに穏やかな気分で食事をしたのは、本当に久しぶりのような気がします。刻一刻と姿を変える瀬戸内の多島美を眺めながら、ゆっくりと料理を口に運んで繊細な味わいを堪能。食べ終わっても余韻を愉しめ、時間が経つのを忘れるほどの寛ぎ空間です。
ここに来れば地元の人も「地御前」という場所の素晴らしさを再認識できるはず。もちろん、観光で「宮島」と一緒に訪れてみるのもオススメです。
鄙の料亭 地御前(ひなのりょうてい・じごぜん)
所在地/広島県廿日市市地御前5-19-14
営業時間/11:00~15:00(L.O14:00)、17:00~22:00(L.O20:30)
定休日/なし(年末年始を除く)
電話/0829-36-4832
http://www.v-style.co.jp/shop/ryotei/jigozen/
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この記事を取材したフォトライター
瀬戸内Finder 編集部
地元の皆さんからの写真や、在住ライターの記事で発信する、瀬戸内地域の観光情報サイト、「瀬戸内ファインダー」を作る編集部です。 瀬戸内海を囲む兵庫県、岡山県、広島県、山口県、愛媛県、香川県、徳島県の7県に関わる旬な情報を日々更新しています。 お問い合わせは下記まで Email : staff@setouchifinder.com
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