愛媛県今治市(いまばりし)。
ここに、とても素敵な夢を叶えた社長さんがいます。
今治でギフトショップを営んでいる、しまなみコットンファームの加地敏勝(かぢ・としかつ)さん。
「地域のために何か自分にできることはないか」と考えていた時、「純国産の綿花でタオルをつくってみよう」と思いつき、その日からひたすら綿花と向き合ってきました。
日本では明治30年代頃まで、絣(かすり:染色した糸を織り上げる技法)などの原料として和綿が栽培されていました。ここ今治にも綿花がありましたが、高品質で安価な洋綿の輸入が増えるにつれ需要が少なくなってしまい、今ではほとんどその姿を見ることがなくなりました。
それが、東日本大震災の復興支援で、塩害に強い綿栽培をしようというプロジェクトが発足し、和棉は再度注目されるようになりつつあります。
加地さんが取り組んだのは、国産というだけでなく、100%無農薬、有機栽培。
一滴の農薬、一粒の科学肥料も使用しない、オーガニック農法での綿栽培です。
耕作放棄地とされる畑を、全て手作業にて綿畑として再生。
ですが、オーガニック農法で綿花をつくるのはとても難しいと言われてるのです。
誰もが無理だと言うなか、夢を追いかけ、ひたすら一心に作り続け、遂に完成。
今では、日本中からその栽培方法を見学にくる人がたくさんいます。
しまなみコットンファームで栽培している綿花は、高級綿花『スーピマ種綿(超長綿)』。
夏になると、背丈は人間の身長を超える高さになります。
国産のオーガニック超長綿は、希少な高級綿花です。
皆さん、綿の花って見たことありますか?
綿によって花もさまざまですが、これは、スーピマの花。
日本ではあまり見ることのできない花だそうです。
そして、これが綿花。
綿花ってこうしてできるんですね。
そんな加地さんの努力が実った、純国産、無農薬、有機栽培の綿花商品をご紹介します。
オーガニックの高級綿花を使用した『プラチナタオル』。
1枚3万円という高額にも関わらず、多くのメディアで紹介され、大反響を呼んでいます。
これが、純国産オーガニックコットンから作ったタオルです。
こちらは2014年に誕生したストール。
その名も『しまなみ美人』
柔らかくて、軽くて、まるで天女の羽衣のような肌触り。
皆さんにもぜひ触って確かめてもらいたいです。
そして、こちらが2015年作の『しまなみ美人平織草木染め』。
一枚一枚、全て山モモで染めたオーガニックストールです。
ナチュラルな色合いが素敵な仕上がりです。
不可能と言われても諦めなかった加地さんの夢の綿花畑!
いつか今治の町が綿花の花でいっぱいになる日がくるかもしれませんね。
株式会社しまなみコットンファーム
所在地:愛媛県今治市小泉5丁目2番15号
TEL:0898-32-1208
参考ホームページ
http://www.shimanami-cotton.co.jp/index.html
瀬戸内Finderフォトライター 大橋麻輝
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