3億年前は海だった!?日本最大のカルスト台地/秋吉台(山口県美祢市)

山口県定番の観光スポット『秋吉台(あきよしだい)』。初めて訪れた人はこの広大な風景を目の前にして途方に暮れます。そして、ほとんどの人が記念撮影だけで帰ってしまいます…ああ、もったいない!

ということで、 私、藤本が“60分で秋吉台を楽しむ方法”をご案内します。

歩き出した私の向こうに、一本の木が見えます。
あの木立を頂点としたこんもりした丘を『若竹山(わかたけやま)』といい、山をぐるっと一周する『秋吉台自然観察路』が整備されています。約1.9キロ。この散策コースに踏み出すだけで、遠くから眺めるだけでは分からない秋吉台を発見できます。

まず、こちら!
散策コースの道沿いに、ところどころクイズが書かれた看板が立っています。
さて、どうしてでしょう?

答えは、「海だったから」です。
東西17キロ、南北8キロというこの日本最大のカルスト台地は、もともとサンゴ礁の海でした。それから約3億5千年という長い年月をへて今のカタチに。ちょっと信じられませんが、証拠は探さずとも目の前に転がっています。

地面からぼこぼこ生えている無数の岩がそれです。これらは石灰岩といって、サンゴや貝類などが堆積しできたもの。岩の中には太古の海の生き物たちが閉じ込められているのです。

こうしてクイズに答えながら進むうちに、あっという間に頂上です。

「3億年前は海だった」
そんな太古ロマンに心置きなく浸ってもらうため、頂上付近にはある設備が用意されています。それがこちら…

「ほんとに、あるんだろうか」
不安になる風景ですが、ちゃんとありました!ご安心を(確認済み)。

一周して戻ってくると、「待ってました!」と言わんばかりの看板が目に飛び込んできます。

訪れたのは晩秋。気温が低いため、なかなか溶けません。
いささか強引ですが、ゆっくり溶けているのはソフトクリームだけではありません。道中何度も目にした石灰岩も同じです。
じつはこの地下には、雨水や地下水が石灰岩を溶かしてできた巨大な鍾乳洞『秋芳洞(あきよしどう)』があります。

約3億年かけて作られた地底世界…ぞっとする美しさです。こちらはまたゆっくりとご紹介します。

さて、夏みかんソフトを平らげたら、クイズの答え合わせです。
歩いてすぐの『秋吉台科学博物館』を訪れましょう。

中に入るとそれは大きな鹿の化石が出迎えてくれます。体長約5メートル。ここ秋吉台に実際に生息していた鹿だそうです。受付で答えが書かれたシートをもらい、ここで答え合わせをしていると、むしょうに地球が愛おしく感じます。

秋吉台を訪れたら、ぜひ一歩を踏み出してみてください。
いまここで夏みかんソフトを食べる喜びで寒さも吹き飛びます!

【おいでませ!山口】
●秋吉台
はるか昔、サンゴ礁として誕生した秋吉台。それから約3億5000万年の年月を経て、石灰岩の台地、日本一のカルスト台地になる。石灰岩の中には今も、サンゴをはじめウミユリなどの地球と秋吉台の長い歴史を示す化石が見つかる。1955年、大部分が国定の自然公園に指定。一年中、無料開放されており、四季折々の風景を楽しむことができる。
住所/山口県秋芳町秋吉台山
問い合わせ/0837-62-0305(秋吉台観光交流センター)
URL/www.karusuto.com/html/01-play

●秋吉台科学博物館開館
住所/山口県秋芳町秋吉台山1237-938
問い合わせ/0837-62-0640
営業時間/9:00~17:00
休館日/月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)
入館料/無料

瀬戸内Finderフォトライター 藤本雅史

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