山口県長門市仙崎。ここはかつて捕鯨で栄えたクジラの町。
この町で生まれ育った童謡詩人『金子みすゞ』。
そんな彼女の詩には魚がたびたび登場します。
『大漁』
朝焼小焼だ 大漁だ
大羽鰮(いわし)の 大漁だ。
浜は祭りのようだけど
海の中では何万の
鰮のとむらい するだろう。
漁師町で育ちながら、穫られる魚の気持ちを詠んだみすゞ。
ほかにも心揺さぶられる作品を500点以上残しています。
みすゞが生きた仙崎。その当時の面影を残した路地があります。
名を『みすゞ通り』。出発地点はここ、仙崎駅です。
駅舎のたたずまいは、まるで大正時代。
みすゞが生きていた時代に一気にタイムスリップしたようです。
町を歩いていると、ところどころにモザイクアートが。
よく見ると、1つひとつメッセージの書かれたかまぼこ板でできてます。
なかには、こんなモザイクアートも。
冒頭に紹介した『大漁』の世界観がそのままに。
まるで自分も網に捕らわれた鰮の気分に…。
通り沿いには、みすゞの詩に登場するお店もあちこちに。
一番の見どころはこちら『金子みすゞ記念館』。
みすゞが働いていた本屋さん『金子文英堂』が再現されています。
店番をしながら本を読んでいるみすゞの姿が目に浮かぶようです。
奥に進むと記念館です。
みすゞの儚い生涯と、純真な作品世界に触れることができます。
詩の展示にも工夫が。
光に手をかざすと、手のひらに詩が映し出されます。
最後に、記念のお土産を。おすすめはこちら!
幻の処女詩集『繭と墓』。装丁も当時ままの復刻版です。
今日は早く家に帰ってゆっくり本を開くとしよう。
【おいでませ!山口】
金子みすゞ記念館
住所/山口県長門市仙崎1308
電話/0837-26-5155
入館料/一般350円 小中学生150円
開館時間/9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日/12月29日〜1月1日
URL/https://www.city.nagato.yamaguchi.jp/site/misuzu/
瀬戸内Finderフォトライター 藤本雅史
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