150年の歴史を経て今も引き継がれる香川の伝統工芸品『はりこ虎』

香川県三豊市三野町(みとよしみのちょう)。
この小さな町で『はりこ虎』は作られています。
『はりこ虎』は、中国の虎王崇拝が日本に伝わり、作り始められました。
虎の武勇にちなんで、子どもの健やかな成長を祈る気持ちから、端午の節句や八朔祭(はっさくまつり)の飾り物として古くから愛用されてきました。
以前はこの三豊市に3人の作り手がいましたが、いずれも高齢等により現在はたった一人の作り手となっています。

今回は香川県伝統工芸士でもあり、田井民芸の代表でもある田井さんにお話を伺いました。

香川県に『はりこ虎』が普及し始めたのは江戸時代末期。
三野町の隣町仁尾町(におちょう)は江戸時代に大阪方面から荷物の移出入を行う港町として大いに繁栄し、はりこ虎つくりは仁尾港を経由して香川県西部に広まりました。
田井さんが代表をつとめる田井民芸は、明治初年から『はりこ虎』を製造しており、現在五代目で約150年の歴史があります。
県内の道の駅やお土産屋さんで作品を見る事ができます。

今回は特別に作るところも見せてもらいました。

これは『はりこ虎』の各パーツを作る木型。
真っ黒なので少しビックリされるかもしれません。
長年使うにつれて黒くなってきます。

この木型に和紙を貼付け、乾燥させます。

乾燥後、和紙を切り剥がしそれぞれのパーツを接着していきます。
接着には膠(にかわ)を用います。
膠は古くから接着剤として利用されています。

その後、胡粉(ごふん)という貝殻を粉末状にした顔料で全体を白く塗ります。

白く塗り終わったら、他の色の顔料でそれぞれの模様をつけます。

この模様の形や色が作り手さんによって異なります。
だから、全く同じものは存在しません。

特に目とヒゲの位置で大きく顔の表情が変わります。

最後に全体のバランスを整えて完成です。

なお、田井民芸では絵付け体験もさせてもらえるんですよ!
詳細は、HPをご覧下さい。

香川県伝統的工芸品 田井民芸
HP:http://www.taimingei.com
住所:香川県三豊市三野町下高瀬426-6
TEL:0875-72-4978
FAX:0875-72-0276
営業時間:午前9時~午後5時
(土・日・祝日は休業 / ”絵付け体験”につきましてはご相談下さい。)

瀬戸内Finder フォトライター 三木清太郎

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