食べ合わせや、温度、酒器の違いにより、さまざまな顔を見せてくれるのが日本酒の魅力。
相手(料理)の長所を活かしながら調和する奥ゆかしさが持ち味です。
日本酒独特の〝ゆるやかな酔い心地″を楽しみながら、自分好みの味わいを探ってみませんか?
そんな『日本酒遊び』は、笑顔広がる時間になること間違いなし!
家飲みマリアージュは、
国内外述べ1万件の飲食店で飲み歩いてきた唎き酒師・菅波葉子が、瀬戸内の地酒と肴を独自の視点で紹介していくコーナーです。
【今日のお酒】
今回は山口県から絶対飲むべきお酒をセレクト!
山口県 旭酒造『獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分』
※グラフの説明
日本酒に含まれる主な4つの味わい要素①香り度②旨み度③酸み度④甘み度に、使用している米や酵母の地元産使用度(瀬戸内度)を加え表現しました。
山口県のお酒と言えば『獺祭』をすぐに思い浮かべる方も多いのでは?
今や国内外で余りにも知られた有名なお酒ですね。
人気の秘密の一つに、ワインの様な飲みやすさ!というのが挙げられるのではないでしょうか。
今日セレクトしたお酒は、メロン系のフルーティな含み香からはじまり、蜂蜜のような透き通った甘みが口の中に広がっていきます。
そして飲み込んだ後も、雑味や余韻など残さずスッキリとキレイに消えていきます。
日本酒ビギナーの方でも、スルスルと呑めてしまう位とっても飲みやすいのではないでしょうか。
ワイングラスで香りを存分に楽しみながら頂くのがおすすめですよ!
【料理とのマリアージュ】
味わいのバランスがよく全体的にスッキリとしたお酒ですが、中でも感じやすいのは香りと甘み。
その部分に焦点をあて、同様に柔らかな甘みを感じる『たらの白子』を合わせてみました。
そして味付けは、獺祭の持ち味である香りや甘みが醤油の強い味でかき消されない様に、薄口醤油とレモンを多めに絞ったおろしポン酢で仕上げます。
【おすすめ温度】
ワイングラスを用意し、冷~常温で。
香りが広がりやすいワイングラスで華やかな香りを楽しみます。
「いざ、実食!」
ミルキーでほのかに甘い白子の美味しさが口いっぱいに広がった頃、お酒をクイッと一口含ませます。
そうすると、お酒のフルーティな含み香と甘みが白子の甘みと自然に溶け合い、一層味が華やいでいきます。
そして、お酒に足りないコクの部分を白子が補い、お酒の味をぐいぐい膨らませてくれます。
一方で、白子のまったりとした後味をお酒が爽やかに流し込んでいきます。
お互い足りないところを見事に補い合う、素敵な出会いとなりました。
瀬戸内エリアの穏やかな環境の中で醸されたお酒と一緒に楽しむ旅、『日本酒遊び』の旅に出かけてみませんか?
旅先で好みのお酒や肴、素敵な酒器探しをしてみると、日本酒の新しい味わいにたどり着くはずです。
◆今日のお酒
旭酒造株式会社
http://www.asahishuzo.ne.jp/
瀬戸内Finderフォトライター 江崎誠・菅波葉子(㈱Rainbow Sake)
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この記事を取材したフォトライター
Rainbow Sake
菅波葉子 ㈱RainbowSake 菅波葉子(広島県出身) 2011年ハワイから帰国後、広島県に帰郷。 日本国内&ハワイの広告会社勤務の後、日本酒を海外に普及するPR会社㈱Rainbow Sakeを立ち上げました。 『SAKEで世界を笑顔で繋ぐ』その架橋になりたい!という想いで、日本とハワイ・シンガポールを中心とした海外を行ったり来たりしています。 帰国する度に地元の魅力を再発見し、瀬戸内海の心安らぐ穏やかな景色、新鮮で素朴な海の幸&山の幸に癒されています。 ㈱Rainbow Sake http://www.rainbowsake.com
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