250年の歴史を持つ伝統工芸品。全国一のシェアを占める『手すき和紙』山本屋/愛媛県西条市

愛媛県西条市国安。
ここは、伝統工芸『周桑(しゅうそう)手すき和紙』の産地です。
石鎚山が育む豊富な水に恵まれた西条地域は、古くから和紙の生産が盛んでした。
時代と共に機械化が進む中、今もその伝統を守り、18世紀から伝わる『流し漉き』の技法で作られています。
和紙にもいろいろな種類がありますが、なかでも奉書紙(ほうしょかみ)や檀紙(だんし)は、全国シェアの90パーセント以上を占めます。

現在、周桑手すき和紙の製造所は6軒。
その中で、明治20年創業の山本屋を訪れました。

このドロドロとしたものが和紙の元。
これを、溶かして一枚一枚丹念に職人が漉き上げます。

手すき和紙は、機械漉きでは出せない、手ざわりのよい、温もりのある和紙になります。
職人歴二年目の元見さんは、祖母がここで働いていたことがきっかけで手漉き和紙に興味を持ったそうです。
素早い手さばきに、思わず見とれてしまうほど!

次に、漉き上げた湿紙を紙床に積み重ねます。
濡れた紙をまっすぐに重ねていくのは、かなり難しいそうです。

重ねた紙床を圧縮して徐々に水分を絞り、脱水します。
その後、一枚一枚はがし、乾かしてできあがり。
まるで、真っ白いタオルが並んでいるようですね。

こうして出来あがった製品は、日本全国へ出荷されます。
製造所に隣接する和紙資料館では、和紙で作られたハガキや祝儀袋などが販売されています。
たまにはこんな温かみのある和紙でお手紙を送るのも素敵ですね。

私が一番気になった商品はこちら。

歌舞伎をイメージしたポチ袋。一つひとつ、表情が違うんですよ。
機械で量産される紙は、安くて種類も豊富。和紙の需要はどんどん少なくなり、技術の継承が難しくなりました。
ですが、手作りのぬくもりある製品は素敵だと思いませんか。
ここへ来れば、そんな和紙のよさを実感できると思います。


山本屋(和紙資料館)
所在地:愛媛県西条市国安743
TEL:0898-66-3863
営業時間:8:00~17:00
定休日:日曜日/お盆(8/13~8/17)/年末年始(12/28~1/5)
参考ホームページ
http://iyokannet.jp/front/spot/detail/place_id/4061/#head

瀬戸内Finderフォトライター 大橋麻輝

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