金子みすゞの町として有名な山口県長門市仙崎。
『みすゞ通り』を散策したあとにぜひとも訪れてほしいのが、海の向こうに見える『青海島(おおみしま)』です。
一見ふつうの島に見えますが、日本海の荒波に浸食されて海岸線は凹凹(ぼこぼこ)!
この凹凹、ただの凹凹ではありません。
わが国のすぐれた国土美にかかせないものとして『名勝』指定されている凹凹なんです。
別名『海上アルプス』。洞門や断崖絶壁、奇岩などが16kmにわたって続く、いわば大自然の美術館。仙崎に来てこれを見ずに帰ることは、美味しそうな料理を前にシェフから説明だけ聞いて帰るのと同じです。
そう思った人は数知れず。仙崎港から定期遊覧船が運航しています。
港にはカラフルな遊覧船がいっぱい。地元の気合いを感じます。
遊覧船は基本、青海島の外周をぐるっと巡る「1周コース」のみ。
ですが、天候や波によってコースが短くなります。乗り場にその日の運航コースが掲示されていますのでご確認ください。
さて、私が訪れた日は運よく1周コース。
乗船料金を払い、いよいよ出航です!
港を出発し防波堤の外に出ると、若干波が高くなってきました。ときどき波しぶきをかぶりますが、それもまた楽しい!
青海島に近づくと、その海岸線の荒々しい美しさに目を奪われます。大きな岩礁で羽を休める海鳥たちの姿も。
波が高くなければ、洞門の中にも船で入ってくれます。
近くで見る岩肌は驚くほどカラフル!
この日は海洋生物にも遭遇!!
2頭のイルカが遊覧船の後ろをじゃれ合いながらついてきました。
「ラッキーじゃね!」と船の運転手さん。しばらく停船して、イルカ見物♪
およそ1時間半のクルージングですが、体感はあっという間!
「え、あの隙間をいくの!?」というスリルもあれば、船の揺れが場所によってジェットコースターばり♪
何より島の景勝は飽きることなく、さまざまな表情を見せてくれます。
大自然が作りだした絶景をゆく海上アトラクション、ぜひご堪能ください。
【おいでませ!山口】
青海島観光汽船
住所/山口県長門市仙崎字漁港南4297番2
電話/0837-26-0834
乗船料金(1周コース)/大人2,200円 小学生1,100円
定休日/年中無休(※荒天の場合は欠航することもあり)
HP/ http://www.omijimakankoukisen.jp/
瀬戸内Finderフォトライター 藤本雅史
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