周防大島のパワースポット!四つの奇岩を巡る「しあわせ祈願」の旅/山口県周防大島町

瀬戸内海に浮かぶ周防大島。この島には四つの奇妙な岩が存在します。
はるか昔から島民に崇拝されてきた岩で、いつからか幸せを祈願しながらこれらの奇岩を巡る旅を『四岩合わせ奇岩』と呼ぶようになりました。

「幸せ祈願」と「四岩(しいわ)合わせ奇岩」。

鋭い方はすでに気づいてしまったかもしれません。そう、ダジャレです。
きっと茶目っ気たっぷりの島のじいちゃんが名付けたのでしょう。

さておき、この四つの奇岩。一つひとつに不思議な言い伝えが残っています。
簡単にご紹介します。まずはこちら!

『立岩(たていわ)』。
高さおよそ40m。海辺にそびえ立っており、いつ見てもそのスケールに圧倒されます。
「なぜ海辺にこんな大きな岩が?」
立岩を目の前にすると浮かぶ素朴な疑問。昔の人も不思議に思ったようで、「大分県からどんぶらこと流れてきてこの場所でスクッと立ち上がった」という言い伝えが残っています。証拠もあるとか。

次の奇岩はこちら。

『帯石(おびいし)』。
高さ約8m、周囲およそ30m。大きな丸い岩に帯のような凹凸が刻まれています。
『南無阿弥陀仏』の文字は弘法大師が船上から筆を投げたところ、バババッと刻まれたと言われています。島民からは安産、子授けの仏様として千年以上前から信仰されている岩です。

お次は大きな岩に大きな穴があいた、その名も『厳門(がんもん)』。
波によって浸食された説と、人為的に掘り砕かれたという説があります。

穴に夕陽が落ちていく光景はじつに神秘的!
「人為的であれば、いったい何のために?」
沈む夕陽を眺めていると、答えがわかってくるような気がするから不思議です。

最後は『岩屋(いわや)』です。
入り口にはしめ縄で結ばれた4本の大杉。その背後に巨大な岩が鎮座しています。周囲は森で静寂に包まれ、ぽっかり空いた洞窟にはひっそりと祠が佇みます。
ここではお正月の三が日になると、餅を持参して参拝する島民であふれ返ります。一年のはじまりに洞窟のなかで餅を焼き、健康を祈願しながらいただく風習が残っています。いつから始まったものかはわかりませんが、昔から続く営みが今も息づいているのです。

駆け足でご紹介してきましたが、どの岩も島の暮らしと密接に結びつき、信仰の対象となっていることが分かります。

では、いちばん気になるご利益のほどは?
それは島の人がよーく知っています。ぜひ道を尋ねるついでに聞いてみて下さい。


【おいでませ!山口】
●四岩合わせ奇岩
住所/山口県大島郡周防大島町 町内四カ所
問い合わせ/0820-79-1003(周防大島町商工観光課)
URL/http://www.town.suo-oshima.lg.jp/syoukoukankou/shiawasekigan.html

瀬戸内Finderフォトライター 藤本雅史

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