文化の香りただよう庭園の島、下蒲刈島/松濤園・蘭島閣美術館・白雪楼(広島県)

石畳の道に、整然と並んだ松。日本庭園のような落ち着きあるたたずまいのこの島(手前)は、広島県呉市の沖合にある下蒲刈島(しもかまがりじま)。『ガーデンアイランド』と呼ばれる、島全体を庭園化する町づくりが行われています。さらに、ここには美しい景観だけでなく、歴史や美術の展示施設などもあるとのこと。さっそく行ってみましょう!

料亭のごちそう……⁉
本物と見まごうこちらは、江戸時代に朝鮮通信使にふるまわれていた料理を再現したレプリカ。この展示があるのは、松濤園という施設にある『御馳走一番館』という歴史資料館です。下蒲刈は当時、広島藩を代表して『朝鮮通信使』という外交使節団をもてなした重要拠点。朝鮮通信使は、江戸時代に朝鮮王朝から派遣された使節団で、その一行を迎えるための趣向を凝らした料理の数々は、日本のお・も・て・な・しの極みとも言えます。

御馳走一番館のとなりには『陶磁器館』があります。写真は、伊万里焼のなかでも大変貴重な柿右衛門様式の作品。このほかにも、焼き物ファンが泣いて喜ぶ作品が数多く集められています。

歴史資料や焼き物を興味しんしん見て回った後は、こちらの建物へ。たたずまいからして立派ですが、いったい何の施設でしょうか!?

正解は美術館! ここ『蘭島閣美術館』には、横山大観や平山郁夫をはじめとする日本人作家の貴重な作品が収められています。また、外装・内装ともに和風建築を基調としており、日本文化の素晴らしさをあらためて感じることができます。

また別の建物へやってきました。絶景が広がるこの場所は、『白雪楼』という、かつて漢学の学び舎だった建物の2階です。何時間でもここで過ごしたいところですが、1階でお茶がいただけるとのことで階下へうかがいました。

お茶をいただきつつ、庭をながめるぜいたくなひととき♡

瀬戸内のガーデンアイランド・下蒲刈島は、電車やバスを乗り継いで“わざわざ”訪れる場所。メジャーな観光地に飽きてしまったという方には、うってつけの穴場です! ゆったりした空気のなかで、歴史や文化に触れてみてはいかがでしょうか?

【瀬戸内、島めぐり/下蒲刈島】
古くから瀬戸内海の交通の要衝として栄えてきた島。江戸時代には広島藩を代表して外交使節団『朝鮮通信使』をもてなすなど、重要な役割を果たしてきました。90年代より『ガーデンアイランド構想』を推進し、島全体を庭園化するというユニークな町づくりに取り組んでいます。今回ご紹介した施設のほか、島内には昆虫資料館などもあります。

●松濤園(園内に朝鮮通信使資料館『御馳走一番館』、『陶磁器館』など)
住所/広島県呉市下蒲刈町下島2277-3
営業時間/9:00~17:00 (入館は16:30まで)
定休日/火曜日(祝日の場合は翌日)
電話/0823-65-2900

●蘭島閣美術館
住所/広島県呉市下蒲刈町三之瀬200-1
営業時間/9:00~17:00 (入館は16:30まで)
定休日/火曜日(祝日の場合は翌日)※4月23日(木)、4月24日(金)は、展示作業のため臨時休館となります。
電話/0823-65-3066

●白雪楼
住所/広島県呉市下蒲刈町三之瀬197
営業時間/9:00~17:00 (入館は16:30まで)
定休日/火曜日(祝日の場合は翌日)
電話/0823-65-3066

※アクセス、イベント情報などは下記よりご確認ください。
『公益財団法人 蘭島文化振興財団』HP
http://www.shimokamagari.jp/

瀬戸内Finderフォトライター 古川いづみ

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古川 いづみ

古川 いづみ

古川 いづみ/フォトライター 1982年生まれ、香川県出身。東京の制作会社で雑誌やWeb媒体の編集&ライティングにたずさわったのち、2012年、結婚を機に広島へ。現在、保育園へ通う息子の送り迎えをしながら仕事をしています。取材ネタは、もっぱら週末に家族で行くドライブで収集。好きな道は西条〜三次方面の375号線、好きな食べ物は宮島のあなごめしです♡

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