西日本最大級の梅林!綾部山で春を先取り
3月としては冷たい風の残る日、綾部山(あやべやま)梅林に春を探しにやってきました。まず梅より先に、麓に広がる菜の花畑に足が向かいます。
雲が太陽を越えて行くたび菜の花が黄金色に輝くさまに、思わず梅のことを忘れてしまいそうになります。いかんいかん、先は長いのです。
播州、綾部山梅林は西日本最大級の梅見スポットのひとつです。「梅は和歌山じゃないの?」と言われてしまいそうですが、なんといっても綾部山の特徴は「海の見える梅林」であること。そして園内に5~6世紀に造られたとみられる古墳が点在すること。梅林の整備は昭和42年から、観梅事業は昭和50年代に始まったといいます。
24ヘクタールの広大な綾部山梅林には10種類2万本の梅の木が植えられていて、白梅派も紅梅派も満足できそう。
散策案内図を見ると「絶景地」がふたつあるようですが、案内図に頼らなくても、三脚を立ててずらりと並ぶカメラマンの姿を追えば自ずと絶景に導かれます。
一目二万本!どこを見ても梅がいっぱいの綾部山梅林!
多くの人を魅了する絶景のひとつが、斜面に広がる淡い梅と瀬戸内海を捉えたこちら。
斜面のどこに目を向けても梅・梅・梅のこんな景色から「ひと目二万本」と謳われるようになったのでしょう。早春のうっすら霞んだ空気の向こうに見えるのは、家島諸島です。
人の声から少し離れ、ゆっくりと景色を味わうのもよいものです。青空、北の山裾に広がる先ほどの菜の花畑、白梅に淡く彩られた斜面が層を織りなす春の風景には鶯の鳴き声がぴったり。梅の花の甘い香りに誘われて出てきたのでしょうか。
海を望む売店では、入場券に付いているサービス券で甘酒か梅ジュースがもらえます。ここまで歩くと体が温まっているので、梅ジュースにします。あー、春だ。
梅の木の下には所々に養蜂箱があり、梅林で採れた蜂蜜を買うこともできます。梅塩味饅頭や梅かしわ餅、梅酒、梅ちりめん、いろいろなお土産を探しながら歩いていると、神社の参道で屋台を覗いているような楽しみがあります。
「桜の季節が待ち遠しいなぁ」なんて嘆いているみなさん、綾部山に春を先取りしにきませんか。
農事組合法人黒崎梅園組合 綾部山梅林
HP:http://www.ayabeyama.jp/
所在地:兵庫県たつの市御津町黒崎1492
観梅期間:2015年2月11日~3月22日(開花状況により延長の場合あり)例年2月下旬~3月上旬が見頃
開園時間: 午前9時~午後5時
入園料: 高校生以上500円、小中学生400円、幼児無料
アクセス:期間中、JR網干駅・山陽網干駅から臨時直通バス
駐車場:あり。普通車500円、大型車1,500円
問い合わせ: 079-322-3551
瀬戸内Finderフォトライター 堀まどか
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堀 まどか
堀 まどか/フォトライター 兵庫県生まれ、在住。実務翻訳、外国人起業家支援、通訳案内士(英語)、そしてフォトライター。 ネットマーケティングの外資系スタートアップで進行管理や顧客サポートを担当。 2011年から、フジサンケイビジネスアイ掲載の週刊コラム『ITビジネス最前線』を英日翻訳しています。 日常の風景や旅先で出会った人の表情など、心に触れるものを写真におさめています。瀬戸内のスポット、暮らしぶり、季節感、食を私目線で切り取ります。 写真ブログ http://riderv328.tumblr.com ツイッター https://twitter.com/Riderv328
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