瀬戸内海に面した『日本三大水城』の一つ!松平家が長く治めた名城 / 高松城跡 玉藻公園(香川県高松市)

香川県高松市の海岸近くにある『高松城跡』(別称『玉藻公園(たまもこうえん)』)は、『水戸黄門』として有名な徳川光圀の兄、松平頼重(まつだいらよりしげ)が拡張整備した城で、国の『史跡』に指定されていて『日本百名城』の一つにも数えられます。

松平頼重は徳川家康の孫でもあり将軍家と近親の関係にあったため、江戸幕府から中国・四国の監察役を命じられていたといわれます。
そのような重責を担った高松藩のお城とはどんな構造だったのでしょうか?

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こちらは『艮櫓(うしとらやぐら)』と内堀に架かる『旭橋』(右側の橋)。
高松城跡の南東部に位置し、旭橋を渡って東門(大手門)から入城します。(料金:大人1名200円)

ちなみにこの『艮櫓』は江戸時代から現存する貴重な建物で、国の『重要文化財』に指定されています。
内堀の水面にもクッキリと映って美しいですね!

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東門から入城してしばらく歩くと、石垣を積み上げた『天守台(てんしゅだい)』が見えてきました。江戸時代にはこの天守台の上に高知城や松山城を凌ぐ四国最大規模の天守閣が建っていましたが、老朽化のため1884年(明治17年)に解体されました。

それでは、これから天守台がある本丸へ向かいます!
本丸に入るには、内堀をぐるっと周ってかなり遠回りして行かねばなりません。天守閣は見えていても、実際にはなかなかたどり着けないような防衛に適した構造だったことが分かります。

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こちらは『鞘橋(さやばし)』。本丸は内堀に囲まれていて、その本丸へ入るための唯一のルートがこの屋根付き橋です。
万一のとき、この橋を落とせば敵兵が本丸へ到達するのは非常に困難になります。 

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鞘橋から眺める天守台。かなり遠回りしてきましたが、ようやく天守台へと近づけます。

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鞘橋を渡って、ついに本丸に上陸しました!
天守台には階段が設置されていて、上に登れるようになっています。さっそく登ってみましょう!

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こちらが天守台から望む北西方向の景色!
先ほど渡ってきた『鞘橋』が眼下に見えます。

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さらに、こちらは北東方向の眺め!
高松城は海にほぼ接していて瀬戸内海に浮かぶ島々やサンポートの赤灯台、その前を通るフェリーなどが見られます。

実は内堀の水も海水を引き入れていて、高松城は今治城(愛媛県)や中津城(大分県)と並び『日本三大水城』の一つにも挙げられます!

また敷地の北東側には、もう一つの現存櫓である『月見櫓(つきみやぐら)』や大正時代に建てられた近代和風建築の『披雲閣(ひうんかく)』があります。

それでは本丸を離れ、北東側にある建物群を見に行きましょう! 

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こちらが『月見櫓(つきみやぐら)』。江戸時代から現存する建物で、国の『重要文化財』に指定されています。3重3階で南側に続櫓も付属していて、櫓というより天守閣に近い大きな建物。 

さらにその右隣には『水手御門(みずてごもん)』があり、こちらも国の『重要文化財』。今は埋め立てられていますが、かつては海に向かって開いた門で、藩主がここで小舟に乗船し沖で御座船に乗換えて参勤交代などに出かけました。

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『月見櫓』の南側には大正時代に建てられた『披雲閣(ひうんかく)』があり、こちらも国の『重要文化財』。さらに周辺の日本庭園も国の『名勝』に指定されています。 

江戸時代にも同じく『披雲閣』と呼ばれる約2倍の規模の御殿がありましたが、明治時代に老朽化によって取り壊され、大正時代になって現在の近代和風建築が建てられました。

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事前に有料の利用予約をしていないと『披雲閣』の中には入れませんが、外から建物の中の様子を見学できる場所もあります。

徳川家康とも縁が深い親藩・松平家が長く治めた高松城。
明治維新後に廃城となり、老朽化などで多くの建物を失いましたが、『艮櫓』『月見櫓』などが現存しており、見事な石垣や堀は『日本三大水城』と称えられた名城の面影を今に残しています。

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◇高松城跡 玉藻公園
所在地/香川県高松市玉藻町2-1
営業時間/西門
    4~5月  5:30~18:30
    6~8月  5:30~19:00
        9月  5:30~18:30
      10月  6:00~17:30
       11月  6:30~17:00
    12~1月  7:00~17:00
         2月  7:00~17:30
      3月  6:30~18:00

     東門
      4~9月  7:00~18:00
       10~3月     8:30~17:00

定休日/12月29日~12月31日
入園料/大人(16歳以上):200円 小人(6歳以上16歳未満):100円
電話/087-851-1521(玉藻公園管理事務所)
駐車場/あり(無料)
http://www.takamatsujyo.com/

瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣

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松岡 広宣

松岡 広宣

松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/

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