みなさん、牡蠣はどんな食べ方をしますか?
生?焼き?蒸し?鍋なんていうのもいいですよね。
今日ご紹介するのは、牡蠣を生産している港町ならではのご当地グルメ。
牡蠣入りのお好み焼き、その名も『カキオコ』です。
カキオコは、ご当地グルメやB級グルメという言葉がない昭和40年代から忙しい漁師さんの軽食として食べられていたそうです。
その頃は『カキオコ』というネーミングではありませんでしたが、この日生(ひなせ)のソウルフードで地域を盛り上げようという活動がはじまり『カキオコ』と命名。
2011年のB級ご当地グルメの祭典(B-1グランプリ)姫路大会に出場したのをきっかけに全国的にも知られるようになりました。
そんな地域を盛り上げる、岡山の元祖ご当地グルメをいただきました。
最初にお邪魔したのは、うま×うまさん。
こちらのカキオコは、『日生焼き』という日生独特のお好み焼きがベースになっています。
日生焼きは、山盛りのキャベツと生地をサッと混ぜて、鉄板に広げます。
そこに鉄板で焼いた剥き牡蠣や天かす、青ネギ、卵などを載せて焼き上げます。
はい。こちらが完成品『カキオコ』(950円)。
見た目は普通のお好み焼きと同じように見えますが、中にはさっき鉄板で焼かれた牡蠣たちがたっぷり。
どの部分を食べても間違いなく牡蠣が入っています。
キャベツはシャキシャキ、牡蠣とキャベツの水分も相まって、とってもジューシー。ソースはちょっと辛めで、ビールが欲しくなる一枚でした。
こちらが店主のマキさん。お綺麗ですね。
ゆっくりお話したいところですが、次のお店に向かうため後ろ髪を引かれながら退店。また来ます!
さて、2件目は暖里(ゆるり)さん。
こちらは、日生漁港・五味の市の向かいにあるテイクアウト専門店。
時間がないときも移動中などで食べることができますね。
テイクアウトと聞いて侮ることなかれ、生地の味付けやキャベツの切り方にもこだわった本格派です。今回作っていただいたのは『牡蠣増量』(1000円)。
牡蠣が10粒も!
こちらは、具材を入れてしっかり混ぜた生地を焼いて、その上に生のまま牡蠣を載せるんですね。
どこを食べても牡蠣・牡蠣・牡蠣。
生地や他の具材が牡蠣を引き立て、磯の香りが甘口ソースと相まってまったりと口に広がる牡蠣が主役の一枚です。
ソースは『カキオコ』のために開発されたという『カキオコソース』。
地元の醤油屋・鷹取醤油さんとの共同開発された、日生の日生によるカキオコのためのソースです。日生のお土産としても喜ばれます(600円+税)。お好み焼きにかけても良し、牡蠣フライやトンカツにかけても美味しいそうです。
あー、お腹いっぱい。ごちそうさまでした。
とすっかり満足しているところに、新しい情報が。
日生においしい水餃子専門店があるらしい…。
というわけで、やって来ました。
山東水餃大王(さんとんすいぎょうだいおう)。カキオコの取材なのに。
こちらがそのウワサの餃子。確かにうまい!
具は、岡山ポークと黄ニラという岡山の食材にこだわったものだそうです。
カキオコ2枚(牡蠣20粒くらい)食べたのに、ツルっと食べれちゃいます。
日生グルメの奥深さに感嘆していると、目の前にスーツの人物が…。
こちらは、『日生カキオコまちづくりの会』代表の川平さん。『カキオコ』の名前を考えた方だそうです。
でも、いま食べているのはなぜか水餃子。食べている間にも店主さんと「この餃子を東京で売りだそう」なんて話しています。
こういうバイタリティが、無名なソウルフードを、まちおこしの起爆剤にしちゃうんでしょうね。
日生のお隣、瀬戸内市の地域おこし協力隊でもあるフォトライター・ココホレジャパンと話が盛り上がったことは言うまでもありません(ノンアルコール)。
『カキオコ』は新鮮プリップリな牡蠣の旨味だけじゃなく、「地域を盛り上げよう!」という熱い郷土愛も詰まった日生の味でした。
『ひなせカキお好み焼きマップ』
日生カキオコまちづくりの会
HP: http://hinase-kakioko.jp/
うま×うま
住所:岡山県備前市日生町寒河2573-2
tel:0869-72-4577
HP:http://hinaseumauma.web.fc2.com/
暖里
tel:0869-72-9115
HP: http://www.geocities.jp/kakiokoya_yururi/
山東水餃大王
住所:岡山県備前市日生町日生1306
tel:0869-72-1166
鷹取醤油
住所:岡山県備前市香登本887
tel:0869-66-9033
HP: http://takatori-shoyu.co.jp/
瀬戸内Finderフォトライター アサイアサミ/浅井克俊(ココホレジャパン)
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ココホレジャパン
ココホレジャパンは、岡山を拠点に全国で「地域の魅力を広告する」インディペンデントでオルタナティブな広告会社です。 雑誌「TURNS」の企画制作、岡山を代表する魚「ままかり」の可能性を探すプロジェクト=「ままかRe:Project」の主催のほか、CMやグラフィック制作など、広告屋さんぽいこともたまにしています。 大都市のモノマネ・劣化版ではない、その地域・企業だけの魅力を掘り起こし、デザイン・編集して、「これ、いいでしょ!」と伝えていく。 それが私たちの仕事です。 ココホレジャパン http://kkhr.jp
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