四国で一番人口の少ない町・上勝町。
過疎化、高齢化が進み、2人に1人は65歳以上の高齢者。
75歳以上は後期高齢者なんて言われていますが、この町では好機高齢者!
なぜならあの葉っぱビジネスでまだまだ現役のおばあちゃんたちが多いからです。
また、上勝町といえば日本ではじめてゼロ・ウェイスト宣言を行い、2020年までに焼却・埋め立てゴミをなくすことを目指している町。
ゴミは各自がゴミステーションに持ち込み、34分別を行っています。
日本の田舎町が直面する問題にいち早く取り組み、成果をあげているこの町には、行政関係者らが次々と視察に訪れます。
「せっかく上勝へ来てもらったのなら、上勝の新鮮な野菜で作ったおいしい料理を食べてもらいたい」
「上勝のことを好きになってもらいたい」と、2013年12月、上勝を五感で感じられる『cafe polestar』が誕生しました。
Polestarとは北極星のこと。夜空で輝く北極星のように上勝の目印になれるような店を目指しています。
地元野菜をふんだんに使った日替わりランチは1000円。
おいしい料理とのどかな雰囲気を味わいに遠方から足を運ぶ人も多く、カフェを目的地に訪れる人も増えました。
一見すると普通のカフェですが、ゼロ・ウェイストの活動に沿って、食べきれない場合は持ち帰りOK、テイクアウトのドリンクはマイボトルやタンブラーを持参してもらうなど、食品ロスを避け、ゴミを出さないよう、店舗独自の取り組みをゼロ・ウェイストクレドとして掲げています。
オープン当初、「便利さを追求すれば、あった方がいいサービスもあるのでは?」と、葛藤したこともあったとか。
しかし、おいしい空気、きれいな水、豊かな大地を未来に残すことこそ、自分たちがすべきことと考え、100年先の上勝町のためにひとつひとつの事柄を選択していったとか。それがこの店らしさとなり、訪れる人の共感を呼んでいます。
特産のゆこうで作ったアチャールや焼き菓子なども取り扱っているので、こちらもぜひご賞味あれ。
cafe polestar (カフェ・ポールスター)
所在地/徳島県勝浦郡上勝町大字福原字平間32番地1
営業時間/10:00~19:00
定休日/木曜 ※この他イベント開催や貸切の場合あり
電話/0885-46-0338
http://cafepolestar.com/
瀬戸内ファインダーフォトライター 文・飛田久美子 / 写真・千葉大輔
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この記事を取材したフォトライター
飛田 久美仔
飛田久美仔(とびたくみこ) 1973年生まれ。 徳島県在住。 徳島県の出版社で10年以上勤務し、月刊誌の編集長を務める傍ら、MOOKや企業のパンフレット、HPなどの制作に携わる。2014年12月よりフリーのライター兼編集者に。美味しいもの、楽しいこと、新しいものはいち早く知りたいタイプ。自分史や自費出版の編集、電子書籍なども気軽にご相談を! 2015年4月より地域おこし協力隊として、移住対策と地域資源の活用がライフワーク。
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