香川県は、とにかくよく「イリコ(煮干し)」を食べる県です。
高松市の一人当たりの年間購入量は全国平均のほぼ2倍(総務省家計調査)。
なにせ讃岐うどんといえば「イリコだし」ですから。
そんな「イリコ」喰いたちのニーズを支えるのが、香川県の西端に浮かぶ伊吹島です。
伊吹島は全国有数のイリコの生産地。
最盛期には、港へ降りるとふわ〜んとイワシを茹でる美味しそうな匂いが漂ってきます。
イリコはサイズに応じて5種類あります。
大きいものから大羽(おおば)、中羽(ちゅうば)、小羽(こば)、かえり、ちりめん。
伊吹島の人たちはサイズによって上手に使い分けます。
出汁をとるのに一番いいのは中羽。大羽とブレンドして好みの味にしたりもします。
大羽は食べるイリコ。そのまま食べたり、頭と背骨をとって醤油をかけて酒の肴にしたり。
小羽はお正月の田作り用に、かえりやちりめんはポン酢をかけて食べたり酢の物の具に。
ちなみに伊吹島ではお好み焼きにかけるのも、カツオの粉じゃなくてイリコの粉でした。
「イリコの使い道って出汁をとるだけじゃなかったんだ」と驚かされます。
その話をあるとき小豆島の人としていると、
「出汁をとった後のイリコに島のオリーブオイルと塩をかけると即席オイルサーデンになるよ」
と教えてくれました。
小豆島は日本のオリーブ栽培の発祥地でもあるオリーブオイルの産地です。
お味噌汁の隠し味にオリーブオイルを入れたり、豆腐にかけたり、刺身醤油にいれたり、
小豆島の人はとってもオリーブオイルづかいが上手。
いりこの島と、オリーブオイルの島。
ちょうどいい組み合わせがあったものです。
いりこのオイルサーデン、だまされたと思って一度試してください。
●小豆島のオリーブオイル http://www.kensanpin.org/olive/
瀬戸内Finderフォトライター 小西智都子
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瀬戸内Finder 編集部
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