キャンピングカー『ソーラーキング号』で日本全国を自由気ままに旅しながら、通算2,000ヶ所以上の観光地を撮影してきた松岡ヒロノブ。とくにお気に入りのシチュエーションは、様々な絶景スポットで出会う感動的な『夕陽』です。 瀬戸内海には美しい夕陽スポットが数多くあるといわれます。
本特集は、フォトライター松岡が瀬戸内地域の夕陽名所を発掘し、その時々の季節や気象条件のなかで最適なタイミングを狙って感動的な夕景をものにしていくコーナーです。
人は生涯にいったい何回くらい夕陽を見られるのでしょうか? そう考えると松岡はいても立ってもいられず、『夕陽ハンター』に変身してしまうのです・・・・・・
今回は『夕陽ハンター松岡』が過去に訪れた夕陽名所の中でも間違いなくトップ10にランクインする、とっておきの夕陽スポットをご紹介!
どの季節に訪れても素晴らしい景色が見られる場所ですが、特に4月上旬の桜の開花時期のみに見られる夕景は見応えがあります。
瀬戸内海の多島美を望む絶景の山『紫雲出山(しうでやま)』。
香川県北西部の荘内半島にある標高352mの山で、「浦島太郎が開けた玉手箱の白煙が紫色の雲になってこの山にたなびいた」という浦島伝説にちなんで名付けられた神秘的な場所です。
『紫雲出山』は車で山の中腹まで登れるため、駐車場から山頂までゆっくり歩いても約20分程度の道のり。森林浴をしながら、同時に瀬戸内海に浮かぶ島々と大海原を展望できる、ちょっと贅沢なハイキングコースです。
また、春には山頂園地を中心に約1,000本の桜が満開となり、瀬戸内海の多島美と共にお花見ができる絶景の桜名所としても有名。
山頂一帯には弥生時代中期の遺跡群もあり、竪穴式住居と高床式倉庫が復元されていて古代のロマンも感じることができる場所です。
その遺跡からしばらく歩くと山頂展望台に至ります。
展望台に登ると眼下に桜の森が広がり、彼方に瀬戸内海とそこに浮かぶ島々が望めます。
ここが今回の夕陽ポイント!
春には大人気のスポットで、かなり早い時間帯から待機していないと良い場所を確保できません。
いよいよ、待ちに待った夕刻が近づきます!
西日が当たり色彩が劇的に変化していく桜の花。瀬戸内海を行き交う船を目で追いながら、うっとりするような景色を楽しみます。
普段なら夕景の主役は『太陽』ですが、春の紫雲出山では陽光を受けて輝く『桜』が主人公で、春霞みに浮かびあがる『島々』が脇役、『太陽』は照明担当です(笑)。
太陽の高度が徐々に下り、夕陽の輝きが最高潮に!いよいよクライマックスの時間が訪れます!
こちらが夕映えに輝く『紫雲出山の桜並木』! 1年のうち、わずか数日しか見られない『魔法の夕景』です!
この『マジックアワー』はアッという間に過ぎ去ります。
日没間際になると太陽の光が弱まり、桜を照らすほどの明るさがなくなるからです。
『紫雲出山』のはるか彼方、『しまなみ海道』が通る芸予諸島(げいよしょとう)に太陽が沈んでいきます。
(ちなみに『紫雲出山』は『日本の夕陽百選』に選ばれています) 自然は気まぐれですから、雨天や急な寒気の影響などで咲いた直後に桜が散ってしまう年もあります。
雲の状況や春霞みの程度など、様々な幸運が重なって初めて目にする事ができる『夕陽の魔法をかけられた桜並木』! あなたもこの春、『紫雲出山』で夕映えの桜並木を狙う『夕陽ハンター』になってみませんか?
紫雲出山(しうでやま)
住所/香川県三豊市詫間町大浜451-1
電話/0875-84-7896(紫雲出山遺跡館)
駐車場/あり(無料)
https://www.mitoyo-kanko.com/mt-shiude
瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣
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この記事を取材したフォトライター
松岡 広宣
松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/
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