キャンピングカー『ソーラーキング号』で日本全国を自由気ままに旅しながら、通算2,000ヶ所以上の観光地を撮影してきた松岡ヒロノブ。とくにお気に入りのシチュエーションは、様々な絶景スポットで出会う感動的な『夕陽』です。
瀬戸内海には美しい夕陽スポットが数多くあるといわれます。本特集は、フォトライター松岡が瀬戸内地域の夕陽名所を発掘し、その時々の季節や気象条件のなかで最適なタイミングを狙って感動的な夕景をものにしていくコーナーです。
人は生涯にいったい何回くらい夕陽を見られるのでしょうか?
そう考えると松岡はいても立ってもいられず、『夕陽ハンター』に変身してしまうのです・・・・・・
岡山県南部にある『三百山(さんびゃくやま)』は知る人ぞ知る瀬戸内海の夕陽名所!
現地までの道はやや分かりにくいのですが『国民年金保養センターしもつい』を目指せば、登山口の近くに行けます。
駐車場はありませんので、やや手前にある路肩スペースに停め、そこから約5分ほど歩くと登山口に。
入口には案内看板があり、登山コースの地図や季節ごとに見られる野鳥の種類について紹介されています。
それでは、山頂目指してスタート!
訪れたのは4月中旬。三百山はツツジ名所としても知られていて、登山コースの両脇は真っ赤に燃え立つようなヤマツツジの花々で彩られています。
しかも登山コースの途中にはツツジと共に『瀬戸大橋』が望める場所も!
春霞みでややぼやけていますが、ツツジの花々が咲く彼方に『瀬戸大橋』の全景が見られます。
ちなみに、こちらは全く同じ場所から望む冬の景色。
冬場は空気が澄んでいるため、遠くまでくっきりと見渡せます。
全長12.3kmにおよぶ『瀬戸大橋』の四国側、坂出方面の眺め。
『瀬戸大橋』は瀬戸内海に点在する島々を縫うように複数の橋で構成されていて、三百山から見ると橋のたもとに『讃岐富士』として知られる『飯野山(いいのやま)』がそびえ立ちます。
先ほどの絶景ポイントからさらに約5分ほど歩けば、いよいよ三百山の山頂に到着です!
ここから『瀬戸大橋』は見えませんが、瀬戸内海に浮かぶ島々が多数望めます。
そして、この三百山の山頂付近が絶好の夕陽ポイントなのです!
こちらは春のツツジ満開時期(4月中旬)の夕景。
一方で、こちらは冬(12月初旬)の夕景。
2枚の写真を比較していただければ、季節によって太陽の沈む位置がかなり移動することが分かりますね!
~ 夕陽ハンターのサンセット豆知識 ~
太陽の沈む位置(方角)は季節の移り変わりと共に変化し、春分の日と秋分の日はほぼ真西、春分の日から夏にかけては北西方向、秋分の日から冬にかけては南西方向に沈みます。
こちらは冬(12月初旬)の日没間際。岡山県の南西に浮かぶ塩飽諸島(しわくしょとう)の『手島(てしま)』付近に太陽が沈みます。
一方で、こちらは春(4月中旬)の夕景。岡山県の水島コンビナートのすぐ沖に浮かぶ『上水島』と『下水島』付近に夕陽が沈みます。(背後は本州の山並み)
季節や天候によって様変わりする三百山の夕景。
山頂から望む瀬戸内海には多くの島々が浮かび、何度でも足を運びたくなる夕陽名所です!
みなさんも、瀬戸内の美しい夕陽を追いかける『夕陽ハンター』になってみませんか?
◇三百山
所在地/岡山県倉敷市下津井2459-1
電話/086-473-1115(倉敷市児島支所産業課)
駐車場/なし(登山口のやや手前の路肩に数台停められるスペースがあります)
http://www.city.kurashiki.okayama.jp/5746.htm
http://www.okayama-kanko.jp/modules/kankouinfo/pub_kihon_detail.php?sel_id=432&sel_data_kbn=0
瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣
この記事が役に立ったらいいね!してね
関連キーワード
関連記事
この記事を取材したフォトライター
松岡 広宣
松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/
Hashtags
旬のキーワード