まるでヴィンテージワイン!?百年以上の蔵で醸される極上の甘露醤油/山口県柳井市

山口県柳井市の代表的な特産品である『甘露醤油』をご存じですか?
かつて殿様が「甘露、甘露!(美味しい)」と喜んで食したという甘露醤油は、通常の手造り醤油の2倍の歳月をかけて二重仕込み(再仕込み)で造られる醤油のこと。
再仕込みの際に塩水でなく生醤油を使って仕込むため、漆黒のように艶やかで濃い色が特徴で、その濃厚な味わいはお刺身や冷奴、鮨のつけ醤油にぴったりです。
この甘露醤油の蔵元の1つ、佐川醤油は醤油蔵の一部を甘露醤油資料館として公開しています。
国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されている白壁の町並みのすぐそば、徒歩1分余りの所にあるので観光の合間にちょっと立ち寄ることができます。

蔵の中には醤油造りに使われた道具類が置いてあり、醤油造りの歴史を感じることができます。
蔵自体、今も現役で使われているという点で大変珍しく、有名人も多く訪れているそうです。番組の企画で訪れたという芸能人が履いていた長靴も見つけました。

蔵では、三十石桶で醸成される甘露醤油の製造工程を見ることができます。
取材した3月はちょうど仕込みが始まる時期。すでにもろみが仕込まれている桶もあり、美味しそうな香りが漂っていました。
もう少しすると、この桶全部がもろみで埋まるそうです。

入り口付近には甘露醤油の販売コーナーもあります。後ろに並んでいるのは醤油入れの壺。昔はこの壺を持って醤油を買いに来ていたそうです。今こそ見習いたいエコなお買い物方法ですね。

醤油のほかにドレッシングやごま油、ふりかけなども販売されています。試食コーナーもあるので、好みの味を見つけられますよ。
せっかくなので甘露醤油をひと口なめてみましたが、旨みが強くて醤油だけでおかずになりそうな美味しさでした。「甘露、甘露!」と喜んだお殿様の気持ちがわかる気がします。

柳井の象徴『金魚ちょうちん』をモチーフにした醤油さしも見つけました。
お土産に喜ばれそうですね。

現在ではアーティストによるライブが行われることもあるという佐川醤油蔵。
明治以来百年以上もの歴史を眺めてきたであろう、この堂々たる存在感をぜひ感じてみてください。


甘露醤油資料館(佐川醤油蔵)
住所/山口県柳井市柳井3708-1
電話/0820-22-1830
URL/http://www.sagawa-shoyu.co.jp/
入館料/無料
開館時間/8:00~17:00 (日・祝日は9:00~16:00)
年末年始休業
アクセス/JR柳井駅より徒歩15分

瀬戸内Finder 編集部

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