地元民に愛される城下町のレガシースイーツ『つるの玉子』/つるの玉子本舗 下山松壽軒(岡山県岡山市)

岡山のお菓子というと、『きびだんご』が即座に思い浮かぶ人も少なくないでしょうが、きびだんご以外にも正真正銘の岡山人ならだれでも知っている伝統の銘菓があります。

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それは伝説のマシュマロ菓子『つるの玉子』。

明治の時代に一世を風靡して以来、岡山の地で今日まで愛され続けるロングセラーです。

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この伝説のスイーツを生み出したのは、創業明治20年の老舗菓子舗『つるの玉子本舗下山松壽軒』。

地元の人がひっきりなしに訪れる本店が、岡山駅から後楽園方面へと向かう路面電車の行き交う桃太郎大通り沿い、西川と柳川交差点の間にあります。

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笑顔で出迎えてくれたのは、現社長を務める4代目下山和己さんのお母様の下山ケイ子さん(写真・左)。

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「『つるの玉子』は創業者である下山治四郎が、日本三名園のひとつとして名高い後楽園の鶴を眺めていて思いついたといわれています。当時まだ珍しかったマシュマロに黄身餡を入れた和洋折衷の創作菓子で、ハイカラで独創的なお菓子とし地元岡山で評判になったそうですよ」と教えてくれました。

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外は白と淡いピンク色のふわふわと柔らかいマシュマロで、中にはそれより少し硬めの黄身あんが入っています。卵に見立てた可愛らしい形もさることながら、そのふんわりとした羽毛のような独特のやわらかさと食感、やさしい味も魅力。そして、一度食べるとやみつきになりそうな口当たりの良さ!

おもちのようにのどに詰まる心配もないので、お子様からお年寄りまで安心して食べられるのもうれしいですね。

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「おいしさのためなら原価が高くなっても仕方ない。体にいいものしか絶対に使いたくない」という下山さん。商品の味と安全性を重視する姿勢は、創業時から一貫して変わりません。

製造工程の大部分は手作りで、合成着色料や保存料を一切使用せず、食品添加物の使用も可能な限り控えているのだそう。また、水や卵、油といったお菓子作りには欠かせない原材料はできるだけ地元産の高品質なものを使い、可能な限りオーガニックにこだわって、安心して食べられるお菓子を作り続けています。

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2個入り259円から40個入り4,020円まで、さまざまなパッケージサイズがそろっています。

鶴にちなんだ紅白のおめでたいお菓子なので、地元では結婚式はもちろん、出産祝い長寿のお祝いなどにもってこいの縁起のよいお菓子として愛され続けています。

不祝儀用に『白だけ』で買い求める人も多いそう。

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林芙美子の小説にも登場する『つるの玉子』。

『放浪記』第三部には、「義父が岡山の鶴の卵と云う菓子を買って来てくれた事を思い出した。」という一節があります。

こだわりのお菓子を求める地元の人から長年選ばれ続けてきた、岡山のレガシースイーツ『つるの玉子』。

岡山にお越しの際には、ぜひおみやげに買ってみてくださいね!

 


つるの玉子本舗 下山松壽軒

住所/岡山県岡山市北区平和町2-1
営業時間/8:30~18:00
定休日/日曜日
電話/086-222-2357
http://www.shimoyama.org

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地元の皆さんからの写真や、在住ライターの記事で発信する、瀬戸内地域の観光情報サイト、「瀬戸内ファインダー」を作る編集部です。 瀬戸内海を囲む兵庫県、岡山県、広島県、山口県、愛媛県、香川県、徳島県の7県に関わる旬な情報を日々更新しています。   お問い合わせは下記まで Email : staff@setouchifinder.com

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