神戸北野ホテルでは世界一の朝食が食べられる!
究極の朝ごはんがいただけることで知られる神戸北野ホテル。
2000年、ホテルの新たな船出に際して総支配人・総料理長に就任した山口浩さんは、師匠のベルナール・ロワゾー氏が提供する『世界一の朝食』を神戸で継承することになりました。
もちろん日本で食べられるのはここだけ!
地元兵庫県の食材を取り入れたり、カラフルな5種のジュースを加えたりして、ヨーロピアンスタイルの朝食は神戸北野ホテルならではの進化を遂げています。
朝ごはんではずせないのが、卵料理。
兵庫県豊岡の塩をぱらっと振って、スプーンで挑戦してみます。
いやー、さすが!
丹波地鶏の半熟卵はとろりと甘く、塩がちょうど良い味加減にしてくれて、喉をするっと通る感覚がいい。柔らかすぎず、濃厚なスープのようです。
神戸といえば、美味しいパンも楽しみのひとつです。
その期待を上回る味と種類が揃っているのも嬉しいところ。
パンに合わせて、全4~5種類の『本日のコンフィチュール』をいただきます。
栗の花の蜂蜜は、パンにつけても美味しいのですが、ヨーグルトに入れると、その芳醇な香りと甘さが口いっぱいに広がるので、そちらの方がおすすめです。
ホテル内のダイニング[イグレック]に行けば朝食だけ食べて帰ることもできます。
ですが、神戸北野ホテルはオーベルジュ、つまり宿泊施設を備えるレストランです。
ここに泊まって二日目に朝食をいただくのが最高なんです。
大型ホテルじゃなく、オーベルジュに泊まることの意味ってなんでしょう。
「食べるために泊まる。その贅沢に尽きますね」
山口さんは言います。通常のレストランでは扉を開けたときから食事体験が始まりますが、オーベルジュに泊まれば、荷物を預けてからチェックアウトまでの長時間の演出に身をゆだねることになります。
それが、一皿への期待をもっと高め、お腹いっぱい食べたディナーの余韻に浸らせる。
高級レストランでの滞在時間は長くても3時間ほどですから、オーベルジュってかなりお得なんですね。
一泊二日の神戸観光の旅をざっとシミュレーションしてみましょう。
神戸観光で北野の異人館街やカフェへ
お昼の12時。
荷物を預けて、北野の異人館街やカフェを散策します。
3時にチェックインしたら、少しお部屋でゆっくり。
ホワイトを基調とするこのお部屋、明るくていいなあ。
全30室中、プレジデンシャルツインは7部屋用意されています。
バブルバスや猫足のバスタブが楽しめるお部屋もあるので
日が明るいうちにのんびりバスタイムもいいかも。
おめかしして階下に降りたら、お待ちかね
フレンチレストラン[アッシュ]でディナーを堪能します!
フレンチレストラン[アッシュ]でディナーを堪能
「ブルゴーニュのフランス料理、アルザスのフランス料理があるように神戸のフランス料理があってもいい」
という総料理長の言葉が示すとおり、神戸北野ホテルでは兵庫県産の野菜や瀬戸内海、主に明石の魚介類をふんだんに使っています。
この日、厨房にはニシガイ、スミイカ、オコゼ、キス、ガシラ、マナガツオ、クロダイなど盛りだくさんの瀬戸内の恵みがありました。
シェフ一押しのメニューをうかがうと…
何やら目の前でサーブしてくださいます。ん? しいたけ?
ではなくて、贅沢すぎる、明石で獲れたアワビの半身です。
圧力鍋でヴァンジョーヌ(黄色いワイン)と香味野菜と一緒に煮込んだアワビはふんわりぷるぷる。
アワビ本来の旨みを引き立たせるのは玉ねぎの白いピューレ、玉ねぎの緑の部分のピューレ、焼き玉ねぎ。アワビの肝のキャビア(球状ゼリー)がアクセントになっています。
アワビと甘い玉ねぎなんて考えたこともない素材同士が組み合わさると、こんなに豊かな味と食感のバリエーションが生まれるとは驚きです。
そして、もう一品、私が全力で推したいメニューがこちら。
煙の充満したガラスドームをはずすと手品のように桜チップのスモークが立ち上って鼻をくすぐり、伝助アナゴと里芋の一皿が現れます。
『伝助』って300g以上の特大アナゴのことなんですって。
皮目を超高温で焼き付け、アナゴの出汁にさっとくぐらせてから身をあぶっています。
歯にあたるとはね返すような弾力があって、添えてある里芋のピューレのもったり感と完璧なコンビ力を発揮します。
神戸北野ホテルのフレンチは、バターやクリームの使用量が少なく、ソースの旨みを抽出するのに無味無臭の水を媒体として使う『水のフレンチ』と呼ばれるお料理です。
素材の美味しさが濃く、乳脂肪分は少ないためお腹にどんと重くこないのが特徴です。
お腹いっぱい食べた後はごろんと横になったり、バーに移動して落ち着いた夜を楽しみたいもの。
オーベルジュに宿泊していれば、帰り道を気にすることなく、たっぷり大人の夜を満喫できます。
そして、あの朝食が待っていると思えば、笑顔で眠りに落ちることができそうです。
神戸北野ホテル
住所/兵庫県神戸市中央区山本通3丁目3-20
電話/078-271-3711
https://www.kobe-kitanohotel.co.jp/
(ホテル内)フレンチレストラン[アッシュ]
電話/050-3177-4646
営業時間/
ランチ 12:00~13:30 (L.O)※15:00クローズ
ディナー 18:00~21:00 (L.O)※22:00クローズ
(ホテル内)ダイニング[イグレック]
電話/050-3177-4658
営業時間/
ランチ 12:00~13:30(L.O)※15:00クローズ
ディナー 18:00~21:00(L.O)※22:00クローズ
瀬戸内Finderフォトライター 堀まどか
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この記事を取材したフォトライター
堀 まどか
堀 まどか/フォトライター 兵庫県生まれ、在住。実務翻訳、外国人起業家支援、通訳案内士(英語)、そしてフォトライター。 ネットマーケティングの外資系スタートアップで進行管理や顧客サポートを担当。 2011年から、フジサンケイビジネスアイ掲載の週刊コラム『ITビジネス最前線』を英日翻訳しています。 日常の風景や旅先で出会った人の表情など、心に触れるものを写真におさめています。瀬戸内のスポット、暮らしぶり、季節感、食を私目線で切り取ります。 写真ブログ http://riderv328.tumblr.com ツイッター https://twitter.com/Riderv328
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