伊予の小京都として知られる、歴史の町・大洲市。
その大洲市で長沼氏が営むのは、大洲城や、鵜飼で知られる肱川(ひじかわ)を眺めながら食事を堪能出来る炉端焼き『油屋』。
長沼朝夫(ながぬまあさお)氏/『油屋』オーナーシェフ
『油屋』は、私もかつて常連として通い詰めていた東京恵比寿の超人気店、鉄板焼『バンブーグラッシー』などを経営するオーナーシェフ長沼氏が構えるお店です。
愛媛県大洲市にそのお店がある!と噂を聞きつけ、早速訪れてみました。
『油屋』は、旅館として江戸末期に油井久馬という人が創めたという由来があり、司馬遼太郎氏が『街道を行く』の14編(文庫版)『南伊予・西土佐の道』の文中でも触れていらっしゃいます。
その歴史ある『油屋旅館』は閉館となり、『油屋旅館』を大洲市が改築しました。
2013年大洲市の指定管理を受け、炉端焼きの店『油屋』として、長沼朝夫氏が新たなスタートを切りました。
なぜここで?
導かれるように大洲の地に舞い降りて来られた長沼シェフ。
今はご家族で大洲に居を構えていらっしゃるそうですが、はじめは恵比寿と大洲の大きな違いに戸惑い、ご苦労をなさったとか。
地域間の味覚の違い、求められるサービス内容の違いなど。
地元の方の嗜好に応えながら創意工夫を重ね、オープン4年目の今は、地元常連客はもちろん観光客にも愛される、素敵なお店へと進化を重ねています。
長沼シェフが、目の前で、地元の新鮮な魚や採れたての野菜を焼き上げていきます。
近くで採れた愛媛産の元気いっぱいの野菜や、お肉、魚からは、大地のエネルギー、大自然のエネルギーを直接頂くことが出来ます。
活き活きした素材達は、長沼シェフによる程よいボリューム設定、塩加減、焼き加減で、素材の命が最大限惹きたてられ、一層魅力的な姿になって目の前に!
その瞬間を口にする至福感たるや、言葉では言い尽くせない感動がありますね。
口にした途端、笑顔が止まりません。
元気に育った良い素材で真心を込めて調理されるお料理は、人を笑顔にしてくれます。
東京で一流のサービスを提供されていた長沼シェフだからこそ、地元に寄り添いながらも洗練されたサービスを融合し、心地よいバランス感のある『おもてなし』の提供が実現できるのではないでしょうか。
真心から生まれる洗練されたサービス、こういったお店が瀬戸内にも登場し、地元の方々が楽しめる場所が増えていくことはとても幸せですね。
『油屋』は、また必ず帰って来たいと思う、そんな場所です。
油屋
所在地/愛媛県大洲市大洲42
営業時間/ランチ 11:30~14:30 (L.O.14:00)
ディナー 17:00~23:00 (L.O.22:00) 11:00~17:00
定休日/月曜日 ※ただし、月曜日が祝日の場合、火曜日がお休み
電話/0893-23-9860
瀬戸内Finderフォトライター 菅波葉子(㈱Rainbow Sake)
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この記事を取材したフォトライター
Rainbow Sake
菅波葉子 ㈱RainbowSake 菅波葉子(広島県出身) 2011年ハワイから帰国後、広島県に帰郷。 日本国内&ハワイの広告会社勤務の後、日本酒を海外に普及するPR会社㈱Rainbow Sakeを立ち上げました。 『SAKEで世界を笑顔で繋ぐ』その架橋になりたい!という想いで、日本とハワイ・シンガポールを中心とした海外を行ったり来たりしています。 帰国する度に地元の魅力を再発見し、瀬戸内海の心安らぐ穏やかな景色、新鮮で素朴な海の幸&山の幸に癒されています。 ㈱Rainbow Sake http://www.rainbowsake.com
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