徳島市から車でおよそ1時間。昔ながらの農村風景が残る、四国で一番小さな町・上勝町は、日本料理を美しく彩る季節の葉や花、山菜などを採取して全国に出荷する『葉っぱの町』としても知られています。
2014年12月、築70年の古民家に新たな命を吹き込んだリストランテが、この山あいの小さな町に誕生しました。
ここは美味しい料理をゆっくり楽しめるリストランテ『PERTORNARE(ペルトナーレ)』。
川のせせらぎや野鳥の声が聞こえる中、季節を感じながらとっておきのイタリアンが味わえるとあって、遠方からも多くの人が訪れる話題のお店なんです!
お邪魔したのは、ちょうど桜が見ごろを迎える頃。
のどかな風景に溶け込むように建つ坂の上の古民家からは、一面に広がる山の緑を背景に、勝浦川沿いに咲く桜並木が一望できる素晴らしいロケーションです。
訪れる人をあたたかく迎えてくれる、小さな灯りのともる玄関。
引き戸を開ける瞬間は、まるで自分の田舎に帰ってきたような、おじいちゃんやおばあちゃんの家をたずねるような、そんな懐かしい気分です。
早速中へ入ってみましょう!
レストランスペースは趣の異なる二間から成っています。
こちらは窓の向こうに、青々と生い茂る緑が一面に広がり、清々しい気分にさせてくれるテーブル席。
季節の花が生けられた床の間のある空間は、しっとりと落ち着いた和のしつらえが美しい座敷席。
日本家屋ならではの柔らかく温かみのある雰囲気の中、本格的なイタリアンが五感で楽しめます。
それではシェフご自慢の二品をご紹介しましょう!
こちらは『淡路牛ランプ肉のビステッカ』。
葉玉ねぎやエシャロット、ルッコラ、葉わさびなど、地元・上勝町のその日仕入れたばかりの新鮮な野菜やしいたけが美しくあしらわれた一皿。
ランチコース(2700円~)やディナーコース(5000円~)のメインディッシュとなる一品です。
氷点下の低温で酸化や腐敗を防ぎながらじっくりと熟成させる『氷温熟成』という方法で、旨みや甘みを引き出した牛肉の美味しさが堪能できるビステッカ。
一番美味しい熟成度合いをむかえたロゼ色の牛肉は、香りがよく旨味の中にほんのり甘味が感じられ、噛むと濃い肉汁が溢れます!
なめらかな舌触りととろけるような食感が後を引くおなじみのイタリアンドルチェ『パンナコッタと苺』。
地元・勝浦産のフレッシュないちごを使用した季節限定のデザートです。
こちらは旬の野菜をたっぷり使ったパスタにサラダとドルチェ、上勝晩茶のついた平日のみの『パスタランチ』(1300円)。
パスタは日替わりで、2種類から好きなパスタが選べます。
ランチもディナーも、季節の美味しい魚や野菜など、その日の食材の入荷次第で決まるシェフおまかせのメニューとなっています。
日によってメニューがガラリと変わる上、季節の味をふんだんに盛り込んでいるから、何度も来たくなってしまいますね!
徳島市出身、27歳の若きシェフ・表原 平(おもてはらたいら)さん。
山形県鶴岡市にあるアル・ケッチァーノに入社後、『世界の料理人1000人』に選出されたことでも知られるオーナーシェフ奥田政行氏のプロデュースする東京スカイツリー店の立ち上げに携わりました。
その後、同じく奥田氏がプロデュースする淡路島の『リストランテ スコーラ』(野島スコーラ)で2年間シェフとして従事。
2014年12月、満を持して徳島県上勝町のこの地に『PERTORNARE』をオープンしました。
「昼はランチ、夜はお酒と料理を楽しみながら、ゆっくりとお寛ぎいただければ。当店のすぐ目の前には月ヶ谷温泉もありますよ」と表原シェフ。
街の喧騒から離れた静かな空間で、癒しの時間が過ごせるリストランテ『PERTORNARE』。
極上のイタリアンとともに、自然あふれる上勝町でのんびりゆったりとしたくつろぎのひとときを過ごしてみませんか。
PERTORNARE(ペルトナーレ)
住所/徳島県勝浦郡上勝町福原字平間62
営業時間/12:00~15:00(L.O14:00)、18:00〜22:00(最終入店21:30)
※ランチは満席になることも多いため予約がおすすめ
定休日/月曜日、第2火曜日
電話/080-3165-7153
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この記事を取材したフォトライター
瀬戸内Finder 編集部
地元の皆さんからの写真や、在住ライターの記事で発信する、瀬戸内地域の観光情報サイト、「瀬戸内ファインダー」を作る編集部です。 瀬戸内海を囲む兵庫県、岡山県、広島県、山口県、愛媛県、香川県、徳島県の7県に関わる旬な情報を日々更新しています。 お問い合わせは下記まで Email : staff@setouchifinder.com
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