日本のフランス料理の発展に大きく貢献したジョエル・ブリュアン氏から味と技を学び、2008年に家業である「レストラン香松」の料理長に就任した香川高俊シェフ。
「本格フランス料理をもっと身近に」をコンセプトに、季節感あふれる地元香川の食材や、本場フランスから取り寄せた食材を使用して最高のフランス料理を提供しています。
香川シェフは1978年、高松市の生まれ。大学を卒業後に香川や愛媛の有名店で修行し、その後東京青山の「レストランJOEL」で 世界中の料理人に崇拝される三つ星シェフ、ポール・ボキューズ氏の直弟子であるジョエル・ブリュアン氏に師事。同店が東京ミッドタウンに「キュイジーヌフランセーズJJ」として移転してからは副料理長を務めた輝かしい経歴の持ち主です。
「豊かな香り、豊かな旨み、豊かな量。これらが揃ってこそ、食べたときの愉しみがあると思います」と香川シェフ。
その料理は見た目にはシンプルでも味は奥深く、口に運ぶたびに本当に丁寧に作っていることが伝わってきます。
市場に出回ることが少ないメスのオリーブ牛を使ったフィレステーキ。オスよりも脂身が少なく、赤身の旨味と風味が強いのも特徴です。とろけるような口溶けも人気で「レストラン香松」の看板メニューにもなっています。
こちらは「地元の魚とレタスのサラダ仕立て」。どの料理も基本に忠実で、素直な味付けは安心感があり、フランス料理に馴れ親しんでいる食通から馴染みのない人まで満足させる味わいです。
「レストラン香松」のシェフ・パティシエール奥田桂子さん。香川シェフの実姉で、パリの名門料理学校「ル・コルドン・ブルー ロンドン校製菓科」で学び、自らの感性とひらめきを加えたレストランならではのフランス菓子やデザートを手掛けています。
「デザートにしたさぬきショートケーキ」。スポンジ生地は和三盆で焼き上げ、季節のフルーツやアイスでデザートに仕立てています。
二人に共通するのは「余韻を大切にする」こと。食べた後も香りや味の余韻を楽しめる料理、そしてデザートも余韻を壊さないように心掛けているそうです。
店内はモダンでありながらシックで落ち着いた雰囲気。不定期にピアノの生演奏も行っています。フランス料理店にしては珍しい掘りごたつ式の和室もあり、あらゆるシーンで本格フランス料理を楽しむことができます。
香川シェフの師匠ジョエル・ブリュアン氏も「今まで何百というコックさんを育ててきたが、彼はトップ10に入る」と太鼓判。今後も香川シェフの活躍から目が離せません。
レストラン香松(かしょう)
所在地/香川県高松市福岡町3-26-1
営業時間/11:30~15:00(L.O14:00)、17:30~22:00(L.O21:00)
定休日/水曜日
電話/087-823-1233
http://www.kasyo.co.jp
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瀬戸内Finder 編集部
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