海・自然

日本三大秘境!徳島県『祖谷』がスゴすぎる!ワイルドな田舎体験と吊り橋効果で恋も実る!?

日本三大秘境!徳島県『祖谷』がスゴすぎる!ワイルドな田舎体験と吊り橋効果で恋も実る!?

日本三大秘境のひとつ、徳島県『祖谷(いや)』。手付かずの自然を残しながらにして、充実のアクティビティと田舎感炸裂グルメ!
さらには、『国指定重要文化財』、『日本一の◯◯』などタイトル付きスポットが盛りだくさん! グラグラ、ゆらゆら……文字通りの吊り橋効果を狙うなら、ワイルドすぎる『祖谷』へ遊びにいかなくては!!

1.『ひの字渓谷』と断崖絶壁の『小便小僧』

まずは、祖谷の秘境感をドーンとダイナミックに感じられるスポットをご紹介。
目的の祖谷エリアに行くにはぐねぐねと曲がりくねった祖谷街道(県道32号線)を走ることになるのですが、特にぐにゃりと曲がった箇所がここ。
ひらがなの「ひ」の字状に見えることから『ひの字渓谷』と呼ばれています。

//images.ctfassets.net/cynoqtn1y5gl/F830_002/6a58cfb47f30cb45ebf3e5dcfb255e1c/F830_002.jpg
//images.ctfassets.net/cynoqtn1y5gl/F830_003/01c97f647babb5d1a60fc48106d3a105/F830_003.png
//images.ctfassets.net/cynoqtn1y5gl/F830_004/f0673b378b0864666ebf74ad438e2bb0/F830_004.jpg

写真から伝わるように、新緑・紅葉・雪の積もる冬、どの季節に行ってもスゴい景色!
秘境キターーー!という満足感がすごいです。
V字型に切り込まれたような渓谷の下には、ブルーが美しい祖谷川が流れます。

//images.ctfassets.net/cynoqtn1y5gl/F830_005/f75179b69791cc5c7c8bf9ec4402d433/F830_005.png
//images.ctfassets.net/cynoqtn1y5gl/F830_006/9110c8cbc9b41cad56aaedc41729282a/F830_006.png

近くで見ると、このクリアさ!
水がブルーに見えるのは、急流のため淀みが少ないこと、水の透明度が非常に高いこと、周囲の岩石が白〜薄緑っぽいことが理由だと考えられます。
このブルーを見るだけでテンション爆上がり。

そして、『ひの字渓谷』に来たなら絶対に行くべき場所がコチラ。

//images.ctfassets.net/cynoqtn1y5gl/F830_007/214e1b5185ecdce617bfa1a56e349ea8/F830_007.jpg

断崖絶壁の小便小僧……!

徳島県出身の彫刻家・河崎良行が制作したもので、設置の理由は諸説あるとか。
有名なのは「地元の子どもたちや祖谷街道の作業員などが度胸試しで放尿した故事にちなんでつくられた」という説。
近くで見るとなぜかお賽銭が撒かれていたりします。
デートでキャッキャとはしゃぐネタにはもってこい。

2.日本三大秘境『祖谷』の吊り橋の秘密

日本有数の温泉地でもある祖谷には、有名な吊り橋があります。
全長45m、幅2m、祖谷川の水面から14mの高さに架かる橋で、国の重要有形民俗文化財に指定されています。
その橋の名前は『かずら橋』。

//images.ctfassets.net/cynoqtn1y5gl/F830_008/17ffeedf663e209acaf8467d5c289ef5/F830_008.jpg

シラクチカズラという植物で作られたこの吊り橋は、日中であれば実際に渡ることができます。
でも、注意していただきたい!
この橋、結構揺れます。
足場になっている木の間隔も広めで、一歩踏み出す度ゆらゆらと揺れてスリル満点!

//images.ctfassets.net/cynoqtn1y5gl/F830_009/7a8b46732f1c75b6281912143b568a9c/F830_009.jpg

周辺にある売店では、川魚の塩焼きや、祖谷そば、『でこまわし』と呼ばれる豆腐やこんにゃくの味噌焼きなどのご当地グルメもいただけます。

//images.ctfassets.net/cynoqtn1y5gl/F830_010/0687b89c7561b7d77af374a8fb4a4ac2/F830_010.jpg

この吊橋、シラクチカズラという植物で作られており、渡れることには渡れるのですが、耐久性がものすごくあるか、というとそうではないのですよ…(!!!!)

どうしてそんなもので作られたのか、それには歴史的背景があり、ちょっと長くなりますから、下の記事でお読みください!

3.奥祖谷の『二重かずら橋』と人力ロープウェイ『野猿』

実はかつて祖谷には13本の『かずら橋』が存在していました。
そして現在に残るのは3本だけ。
そのうちの1本は以前紹介したもので、残り2本は祖谷にさらに奥地『奥祖谷(おくいや)』と呼ばれるエリアにあります。
それが『奥祖谷二重かずら橋』。

//images.ctfassets.net/cynoqtn1y5gl/F830_011/9d22f1e4fcf1a05622a6ef8fea9f5d15/F830_011.jpg

女橋の横にはこちらの目玉アトラクションとも言える『野猿(やえん)』があります。
野猿とは、ロープを自分の手で手繰って移動する人力ロープウェイですが、こちらの野猿は美しい川の上空を渡ります。
大人でも童心に戻って楽しめる乗り物ですが、100%人力ですのでかなり疲れます。
体力に自信のない人は、はしゃぎ過ぎ注意。

//images.ctfassets.net/cynoqtn1y5gl/F830_012/efd4723b45dfaf6480960486d142ed69/F830_012.jpg

こちらもまたスリル満点な……初めての共同作業にいかがでしょうか。
近くにはキャンプ場があり、ワイルドで頼れる姿をアピールするシチュエーションは万全に用意されています。

4.ケーブル小屋で天空の露天風呂へ!『ホテルかずら橋』

秘境感満載な温泉宿『ホテルかずら橋』。
このホテル自体、結構な山の中にあるのですが、天空露天風呂があるのはさらに山の上。頑張れば歩いても登っていけますが、ホテルと露天風呂を繋ぐケーブルカーがあります。

//images.ctfassets.net/cynoqtn1y5gl/F830_013/4e84c817f2bac631d7c0eee5023ec093/F830_013.jpg

すぐ隣には休憩所『半兵衛の家』があるので、こちらで湯上がりでのぼせた体を休ませましょう。

//images.ctfassets.net/cynoqtn1y5gl/F830_014/ff0e1c2a40393e70178917789199cf73/F830_014.jpg

この田舎感!
そして、田舎っぽさ爆発の囲炉裏の部屋でいただく郷土料理。
この囲炉裏で焼きあげる川魚や『でこまわし』と呼ばれる田楽を味わいましょう。
この田舎っぽさが良いんです。

//images.ctfassets.net/cynoqtn1y5gl/F830_015/df8dfeb25086edd50c9646bbd05d3509/F830_015.jpg

旅行といえば温泉♡
しかし、ただの「温泉行かない?」ではちょっと弱いかもしれない。
しかし!
ここの温泉は『天空の露天風呂』という“ジブリ要素”もアリアリ!
断られる理由など、全く思いつかないですね!

5.展望風呂と露天風呂で楽しむ秘湯『ホテル祖谷温泉』

//images.ctfassets.net/cynoqtn1y5gl/F830_016/2192c236d6750032e8d773a55c30e7e2/F830_016.jpg

絶景の露天風呂が自慢の『ホテル祖谷温泉』。
湯場は祖谷渓の谷底にあるため、こちらも入浴するにはケーブルカーに乗車する必要があります。
傾斜角約42度、高低差170メートルの崖をじわじわと行く……これもスリル満点!
「乗客が自分でボタンを押すと動き出す」というシステムもGOOD。

//images.ctfassets.net/cynoqtn1y5gl/F830_017/6a556b248d36b135f75925a53ec93e10/F830_017.jpg
//images.ctfassets.net/cynoqtn1y5gl/F830_018/e2890836b8a1d22a2f6b0cbda5ee771b/F830_018.jpg

その先の温泉はこの絶景!
硫黄の香りが漂う源泉かけ流しの露天風呂『せせらぎの湯』と『渓谷の湯』。
日替わりで男湯と女湯が入れ替わるため、どちらも入ってみたい場合は連泊がおすすめです。

//images.ctfassets.net/cynoqtn1y5gl/F830_019/c13389a97ce3e10bfc89cb36b8267b90/F830_019.jpg

ホテル2階の展望風呂『雲遊天空の湯-SORA NO YU-』もオススメ!
窓の向こうは祖谷渓谷。春夏は緑、秋は紅葉、冬は雪景色に移ろいます。
なんと贅沢なお風呂タイム……
心までトロトロに溶けちゃうこと必至です。

6.世界一の観光モノレールで世界一の森林浴を!

かっ… かわいい!
実はこれ、奥祖谷の大自然の中を巡る観光モノレールなんです。
なんと全長4,600m、高低差は590m、最大傾斜は40度、頂上の標高は1,380mと、その全てが観光用モノレールとしては世界一!

※令和4年は休業中! 再開をお楽しみに!

//images.ctfassets.net/cynoqtn1y5gl/F830_020/648014f9b782fac29877f6b2fcbca9f2/F830_020.jpg

出発地点の標高は790m。
2人乗りのカブトムシモノレールに乗って約65分の旅に出発します。

//images.ctfassets.net/cynoqtn1y5gl/F830_021/6ab5583a244595f7bb0bdc3b52a247c2/F830_021.jpg

前半は頂上を目指してかなり傾斜のある山肌をぐんぐん登っていきます。
多種多様な木々や植物を眺めながらの爽快な森林浴。

//images.ctfassets.net/cynoqtn1y5gl/F830_022/51c17594db65454fe85f740b7bed5509/F830_022.jpg

運が良ければ野生の鹿にも出会えますよ!
ハート型のお尻がとってもキュートです!

この可愛い乗り物に、笑顔にならないコはいません。
足腰が弱い彼氏彼女もご満悦。

7.国指定重要文化財の喫茶店『古民家喫茶 きむら』

日本三大秘境といわれる徳島県三好市の祖谷地方にあって、国指定重要文化財となっている古民家があります。
祖谷に残る民家では最古の建物で、その名は『木村家住宅』。
建築年はなんと1699年(元禄12年)といいます。
300年以上前の民家が現代に残っているというのは大変貴重なことで、近年は見学に訪れる観光客も多いため、この木村家住宅を利用して喫茶店が開かれています。

※令和4年は休業中。再開が待ち遠しい!

//images.ctfassets.net/cynoqtn1y5gl/F830_023/416939ea624873e9b2b854a3da4f2281/F830_023.jpg
//images.ctfassets.net/cynoqtn1y5gl/F830_024/227eae8c4ed4ace276e4f67423a547ce/F830_024.jpg

こちらの喫茶メニューはシンプル。
手作りのお団子とドリンクのセットです。
ドリンクは珈琲、抹茶、野草茶から選ぶことができます。

//images.ctfassets.net/cynoqtn1y5gl/F830_025/dcbbeb5f5ba2fb2db1a1e2b342865f45/F830_025.jpg

営業時間は『朝〜夕方』と、田舎の店にありがちなアバウトな設定(笑)。
来店する際はできれば事前に電話で確認しておく方がよいかと思われます。
また、こちらでの宿泊もできるそうなので、田舎暮らしを体験してみたい人にはうってつけ。
すいとん鍋や焼き魚などの囲炉裏グルメも楽しめますよ。

いかがでしたか?
京都や沖縄なら行ったことがある という人は多いですが、こんな秘境なら新鮮な気持ちで旅が楽しめそうですね。
みんなに知られる前に行っておきましょう!

関連地域

徳島県

四国八十八ヶ所のスタート地点となる徳島県。東西を山に囲まれ、扇状に広がる徳島平野、その先に広がる瀬戸内海。海の幸、山の幸に恵まれ、新鮮な食材を楽しむことができます。また目を楽しませてくれるのは本場の「阿波踊り」。見て楽しむだけでなく、観光客も参加して楽しむことができるのも魅力の一つです。瀬戸内海が魅せる鳴門の渦潮や、秘境祖谷のかずら橋、大歩危峡の川下りなど、徳島の自然も満喫してください。