アートやハイセンスなショップで賑わい、ますます人気が高まっている観光地、松山・道後。
特に若者層の旅心を後押しするのが、『道後=高級』という宿事情をここ数年で一変させた、多彩な顔ぶれのゲストハウスです。
いまや、道後界隈で営むゲストハウスは8軒以上。その中でも先駆的存在で、各種トラベルサイトで最高評価を得ているのが『泉(せん)ゲストハウス』です。
今回、その人気のヒミツを探りに、実際に行ってきました!
『泉ゲストハウス』は、道後温泉本館から徒歩5分ほどの閑静な住宅街にあります。
ガラス張りの壁から光が差し込む1階部分は、すべて共有スペースになっています。
ところどころに配置されたグリーン、インテリア雑貨など、異国テイストな空間がステキ!
元は国の保養所だった建物を、間取りを生かして部分的にリフォーム。
共有スペースの雰囲気と打って変わり、宿泊部屋は和の風情です。特筆は、布団のクオリティ。歩き回るお遍路さんも宿泊するため、低反発の敷布団、枕を使用しているんです。1泊2800円でこの寝心地は、心憎い!
天気の良い日はぜひ屋上に。ペアのハンモックから、松山の街を見渡せます。
こちらは、屋上から広がるサンセット風景。写真では切れていますが、左手に松山城が見えます。ライトアップされた名城も、趣深いですよ。
夜の共有スペースは、異文化交流を楽しむ絶好の場。
フロント隣のバーで注文したグラス片手に、語り合います。
輪に入りたいけど入れない。そんなシャイな方でも大丈夫!気配を察知してさりげなく近寄ってくるのが…
この2人、オーナーご夫妻のマットさんとのりこさんです。
ゲストハウスとお遍路が縁で出会った2人は、その二つを結びつける最適の場所として道後を選択。新しいものが湧いてくる意味を持つ『泉』の名を付けた宿泊施設を2012年、オープンしました。
マットさんとのりこさんは、スペインなど各地のお遍路も体験。
「四国遍路の魅力はなんといっても、おもてなしの文化。お家に泊めていただいたことも何度もあるんです。わたしたちもよく旅に出ます。じゃないと、旅人が何を求めているか感覚が鈍ってくるから」
『おもてなし』を追求するおふたりの、ホスピタリティマインド。これこそ、国内外のゲストから高い支持を得る理由なのかもしれませんね。
四国遍路の文化が築いた、おもてなしの心に触れる伊予の旅。『泉ゲストハウス』をはじめ、いろんな場所で、その真髄を味わってみてくださいね。
泉ゲストハウス
所在地/愛媛県松山市多幸町4-14
チェックイン/16:00~22:00
チェックアウト/~11:00
宿泊料金/ドミトリー1名2800円、個室はトリプル1名3100円~
定休日/不定休(ホームページを要チェック)
電話/089-961-1513
http://senguesthouse-matsuyama.com/
瀬戸内finderフォトライター ハタノエリ
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この記事を取材したフォトライター
ハタノ エリ
1978年宮崎県生まれ。愛媛県松山市在住。 新聞記者のちフリーライター。 日常にも、おもてなしの心があふれる愛媛。2年前、この地を離れても忘れられず、2017年春、戻ってきました!訪れたらきっと、大好きになる。そんな確信があるからこそ、誰かの「愛媛行き」を、グッと後押しする記事を書いていきたい。
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