映画やドラマ、CMの舞台として有名な尾道。
坂道が多いことでも知られる町ですが、ここにまるで違う世界へ迷い込んだかのような不思議な場所があります。
『猫の細道』
千光寺へ行くロープウェイ乗り場のすぐ側の艮神社(うしとら)の裏山に続く細い坂道のことを猫の細道と呼びます。
今日は、猫好きな人たちが沢山訪れる、尾道の観光スポット猫の細道をご紹介します。
と、その前に知ってもらいたいのが、尾道の『尾道イーハトーヴ』と呼ばれる空間プロジェクト。1997年から、アーティスト園山春ニがスタートさせた『尾道イーハトーヴ』。
イーハトーヴとは、理想郷のことで宮沢賢治の造語。
それを踏まえて尾道に理想郷(アート・町・人・緑を繋ぎ、独自の感性で創造された空間)を追い求めています。
尾道は北前船の寄港する港町、商都として栄えた町でした。
その中でも山手地区は商業で財をなした商人の雅な日本家屋が美しいエリアでしたが、当時空家や廃屋が問題になっていました。
そこで、園山春ニが廃屋同然の古民家を改修し、満月の夜にだけ開く美術館『梟の館』としてオープンさせたのが1997年。
以来、次々と古民家や廃屋をリニューアルし続け、尾道イーハトーヴを形成しています。
イーハトーヴの世界へ一歩足を踏み入れると、そこはまるで映画の中の世界。
そして、イーハトーヴの建築物をつなぐ道を『猫の細道』と呼ぶのです。
ここには、猫が描かれたこんな石があります。
これを福石猫と言います。
ここには、1998年から園山春ニが描いた『福石猫』がいくつも置かれています。
一つひとつ、心を込めて描かれた福石猫は、命が宿っているかのようです。
中には、恋愛成就や健康回復といった不思議な力を持つものもいるとか…。
福石猫が置かれている猫の細道の入口にまず見えてくるのが、『招き猫美術館』。
約3,000体もの招き猫が収集された美術館です。
建物は、大正時代の民家をリノべーションしたもの。
美術館の中に入ると、ぎっしり招き猫が置かれています。
1階はショップ、2階はギャラリーになっています。
舶来物や、とても古い物、今まで見たことのないような招き猫が沢山。
その中でも、私が特に目を引かれたのが、こちら。
この他にも、紹介しきれないほど沢山の珍しい招き猫が置かれています。
幸せを呼ぶまねき猫は、ぜひ立ち寄りたいスポットの一つです。
美術館を出て、坂道を上って行くと、ますます不思議な世界へ入り込んだような空間が広がります。
ここは、緑に囲まれた自然と一体になれる空間。
階段を登り少し歩くと、緑の中に入口が…。
ここは、100種類のハーブが植えられたハーブ園 『尾道ハーブ園ブーケダルブル』です。
その中に素敵なカフェがあります。
建物は大正時代の物とは思えないほど素敵にリノベーションされています。
尾道の町を眺めながら美味しいハーブティーを頂ける、女子に人気のスポットです。
またここは、尾道水道としまなみ海道を眺める事が出来る絶景スポットでもあります。
イートハーヴ尾道は、今もまだまだ進化中!
尾道のお勧めスポットです。是非一度訪れてみてください。
尾道イーハトーヴ
http://ihatov.in/ihatov/
瀬戸内Finderフォトライター 大橋麻輝
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瀬戸内Finder 編集部
地元の皆さんからの写真や、在住ライターの記事で発信する、瀬戸内地域の観光情報サイト、「瀬戸内ファインダー」を作る編集部です。 瀬戸内海を囲む兵庫県、岡山県、広島県、山口県、愛媛県、香川県、徳島県の7県に関わる旬な情報を日々更新しています。 お問い合わせは下記まで Email : staff@setouchifinder.com
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