見る者を圧倒する巨大な天然橋、『雄橋(おんばし)』。
広島県北東部の『帝釈峡(たいしゃくきょう)』内にあり、国の天然記念物に指定されています。
今回は、この『雄橋』を中心に、峡谷内の名所を巡るウォーキングコースをご紹介!
帝釈峡は全長約18kmにおよぶ大峡谷で、国の名勝に指定されており、『日本五大名峡』の一つにも数えられます。
その広大な帝釈峡の中でも、北部エリアは『上帝釈(かみたいしゃく)』と呼ばれ、帝釈川に沿って遊歩道が整備されています。
こちらはウォーキングコースのスタート地点。
『雄橋』までは、約1.2kmほどの道のりです。
コースはほぼ平坦で起伏も少なく、心地よい森林浴を楽しみながら散策できます。
川のせせらぎを聞きながら、緑に囲まれたコースを歩くのは爽快そのもの!
ちなみに、この遊歩道は自転車も走行可能で、峡谷の入口にはレンタサイクルも。
足腰や体力に自信がない人でも、サイクリングしながら手軽に峡谷内の名所巡りができます!
帝釈峡の見所は冒頭でご紹介した『雄橋』だけではありません。
帝釈峡には、石灰岩台地が水流に浸食されて形成されたカルスト地形が広がっていて、特徴ある奇岩が点在しています。
こちらは『鬼の唐門(おにのからもん)』と呼ばれる、空洞のある巨岩。
ウォーキングコースの入口から約300mほど進んだ場所にあり、岩場を少し登ると見えてきます。
空洞の高さは約8m。
足場に注意しなければなりませんが、空洞の向こう側まで歩いていけます。
そして、『鬼の唐門』からさらに歩くこと900m。
川の上に架かった巨大な天然橋が見えてきます。これが『雄橋』です!
長さ90m、幅19m、高さ40m。『世界三大天然橋』の一つに数えられます。
真下から見上げると、すごい迫力!
下を流れる帝釈川の水面から橋までは約18mの高さがあります。
『雄橋』の下を通って反対側にやって来ました。
その圧倒的な存在感に、何度も振り返ってしまいます!
帝釈峡のウォーキングコースはさらに続いていますが、この『雄橋』で折り返すのもいいでしょう。
ちなみに、こちらは『素麺滝(そうめんだき)』。
『雄橋』からさらに奥へ約1kmほど進んだ場所にあり、帝釈川沿いの遊歩道はここが最終地点です。
この先は山岳路を通って南方の『神竜湖(しんりゅうこ)』へ至る道もありますが、急峻な歩道ですので、それなりの登山装備が必要です。
今回は来た道を折り返して入口へと戻りましたが、このウォーキングコースの見所は、まだ他にもあります。
『帝釈峡ウォーキング ~後編~』では、帝釈峡にある鍾乳洞をご紹介します!
◇帝釈峡
所在地:広島県庄原市東城町帝釈宇山490-8
案内HP:http://shobara-info.com/229
瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣
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この記事を取材したフォトライター
松岡 広宣
松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/
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