高梁川が、カルスト台地を浸食することで形成された『井倉峡(いくらきょう)』。
垂直の断崖絶壁から、高さ約70mの『井倉の滝』が流れ落ちていますが、実はこの絶壁の奥に大鍾乳洞が隠れています!
それが『井倉洞(いくらどう)』です!
川に架けられた歩道橋を渡ると井倉洞の入口があり、全長1,200mにおよぶ異空間の探検が始まります!
入口から中に入ったとたんに、奥からひんやりした空気が流れてきて程よい涼しさに。
洞内の平均気温は15℃~16℃。まさに天然の冷房で、夏はこの涼しさがありがたいですね!
洞内では、天井からつららのように成長する鍾乳石や、落ちたしずくが再結晶して上に伸びる石筍(せきじゅん)などが、神秘的な造形美を生み出しています。
こちらは『銀すだれ』と呼ばれる、井倉洞のハイライトの一つ。
高い天井から垂れ下がってきた鍾乳石と、下から上に伸びてきた石筍が連結し、石柱になっています。
井倉洞の探勝路は高低差があって、下から上に向かって約90mも登っていきます。
通路に水滴が付いて、少し滑りやすい場所もありますので、注意深く進んでゆきましょう!
こちらは『地軸の滝』。
この写真は滝の落ち口ですが、滝全体の高さは50mもあり、洞窟内の滝としては国内最大落差を誇ります。
なんと、洞窟内に瀬戸内海が!?
もちろん、この水は海水ではありませんが、地下水を湛えた泉に複数の石筍(せきじゅん)が浮かび、島々が点在する瀬戸内海のように見えることから、『瀬戸の海』と名付けられました。
不思議な自然の造形に、思わず感嘆の声を上げてしまいますね!
こちらは『竹林』と呼ばれる鍾乳石。探検コースには、神秘的で美しい鍾乳石が次々と現われ、見る者を圧倒します!
他にも『くらげ岩』や『水衣』など、見所がたくさん。
いよいよ、出口が見えてきました!
井倉洞の探検コースは全長1,200mにおよび、西日本では山口県の秋芳洞に次ぐ規模を誇ります。
所要時間の目安は約40分ですが、一つひとつじっくりと見ていたら1時間以上かかります。
(※途中で出口方面へ抜けられるショートカットコースもあります。)
洞内は、気が遠くなるような長い歳月をかけて形成された、芸術作品の宝庫。
あなたも井倉洞で、自然芸術の面白さを堪能してみませんか?
井倉洞
所在地:岡山県新見市井倉409
案内HP:http://www.ikurado.jp/
入場料金:大人1,000円、中学生800円、小人500円
営業時間:8:30~17:00(入場は16:30まで) ※年始(1/1~1/4)は9:00~16:00
定休日:無休
瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣
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この記事を取材したフォトライター
松岡 広宣
松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/
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